早いもので、もう2014年も半分を消化し7月も中旬。ここ連日の蒸し暑さに早くも夏バテしそうです。皆様は大丈夫でしょうか。夏といえばまぁ、イベントの季節ですよね。引きこもりがちな筆者にはあまり関係ありませんが。とはいえ、最近はオタク的趣味を嗜む人にもアウトドアな人がたくさんいますよね、なんだかインドア派としては戸惑いを隠しきれません。というか、その手のイベントが多く開催されるようになっただけで本来はみんなアクティブだったんでしょうか。健康的だったんでしょうか。オタクってやつはもっと引きこもって密かに楽しむものじゃなかったんでしょうか(偏見)。こんなに意識の差があるとは思わなかった……!なんてことを言ってたら損するばっかりなんでやっぱり外には出ましょう、そうしましょう。
さて、というわけで今週はニンテンドー3DSカメラの活用としまして「祇園祭」に迫ってみたいかと思います。この企画、本連載の第6回でお届けしました「ニンテンドー3DSカメラで立体紅葉写真」からかなりお久しぶり。前回は「東福寺」の秋の様子を立体写真でお伝えしましたが、今回も任天堂のお膝元である京都の様子をリポート。夏の風物詩「祇園祭」をニンテンドー3DSの立体写真で楽しんでいただければと思います。
ニンテンドー3DSで立体写真を見るには、画像をいったんPCで保存して頂いてMPOファイルをSDカードで読み込んでもらうというちょっと回りくどい方法を取る必要があります。上げている写真の拡張子は「JPG」になっていますのでSDカードに転送する際には拡張子を「MPO」に変更をお願い致します。
しかし、今回はツイッターに画像を投稿しているので「3DSのためのツイッター閲覧&投稿サイト」など、ニンテンドー3DSのブラウザーから直接立体写真を閲覧できるサイトを活用していただけるとより快適に楽しめますので、是非利用してみてください。
では前置きはこのくらいにして、早速行ってみましょう。
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
「函谷鉾」……読めました?「かんこぼこ」です。こちらは、くじ取らずの鉾として長刀鉾の次に巡行する祇園祭を代表する鉾の一つです。見どころはなんといっても重要指定文化財にもなっている前懸。ここにはなんと旧約聖書の創世記の場面が描かれているんです。いやぁ、なんともハイカラでシャレオツ。なんで日本の伝統的な鉾に旧約聖書?とまぁ疑問に思うのも当然かもしれませんが、こちらの16世紀の頃にベルギーで制作されたタペストリーなんですね。このように、絢爛豪華な美術品を目の当たりにできるとあって祇園祭の山鉾は「動く美術館」という異名を持っています。
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
こちらは「月鉾(つきぼこ)」。祇園祭の山鉾のなかで最も高くそして重量のある鉾として有名です。その全高は26mにもなるそうです。え、デカすぎてイメージしづらい?そうですね、おおよそサザビーと同じ高さです。……ね、デカイでしょ?こちらも前懸や後懸にはインド絨毯、胴懸はトルコの絨毯などが用いられており大変豪華な作りになっています。鉾頭の三日月も特徴的ですね。ザンボット3みたいでカッコイイです。ムーンアタック!
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
「郭巨山(かっきょやま)」。こちらは、古代中国の史話に登場する郭巨に由来しています。母と子を養えず、貧しかった郭巨が生活苦から山に子供を捨てに行った時、偶然金の釜を掘り当てその後母に孝養を尽くしたという故事から「釜堀り山」とも呼ばれています。後懸には山鉾としては珍しい「風俗画」が用いられており、阿国歌舞伎の様子が描かれています。偶然、前に人が写ってしまったのですが、これはこれで立体感が増している気がします。やはり対比物があると立体写真ということがよくわかりますね、いかがでしょうか。
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
— ひびき (@hibiki_magurepo) 2014, 7月 17
「蟷螂山」。カマキリヤマ、ではなく「とうろうやま」と読みます。「蟷螂の斧を以て隆車の隧を禦がんと欲す」という故事にちなんでいるもので、その名の通りカマキリの意匠があちこちにあしらわれたユニークな山鉾です。また、この蟷螂山は、カラクリ仕掛けでてっぺんにいるカマキリの人形がリアルに可動することでも知られており、その独特さから根強いファンも多いのだとか。実は応仁の乱以前の古から存在する由緒正しき山鉾でもあります。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
いかがでしたでしょか。うーん、巨大な構造物はちょっと立体感を楽しむには向いていないかもしれませんね。なんとなーく雰囲気を楽しんでいただければ……(企画倒れ)。
今回ご紹介したのは、祇園祭のなかでもセンターを突っ切る四条通で見られるものが中心でした。しかし祇園祭の山鉾はまだまだこんなもんじゃありません。全33基の魅力は簡単に語り尽くせるものではないのです。
さらに今年は49年ぶりに前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)との分離巡行が実現していることでも話題になっています。前祭は残念ながら終了していますが、後祭は24日となっていますので、是非京都にお越しの際は日本三大祭に数えられるこの一大イベントに参加してみてはいかがでしょうか。

■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
すれちがい通信がようやく500人を突破した出不精。
日本地図すらなかなか埋まらないなか、
アメリカやヨーロッパの州が地味に埋まり始める。
観光都市住まいは伊達じゃないぜ。
Twitter:@hibiki_magurepo