渋谷などで描かれている「インベーダー」のストリートアート、その秘密とは

かつてテーブル筐体ゲームとして、喫茶店やゲームセンターなどを中心に広まったあの「インベーダー」が、実は再び世界中の街を侵略しているという事実をご存じでしょうか。

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FlashInvaders
FlashInvaders 全 6 枚 拡大写真
かつてテーブル筐体ゲームとして、喫茶店やゲームセンターなどを中心に広まったあの「インベーダー」が、実は再び世界中の街を侵略しているという事実をご存じでしょうか。

その侵略を実際に行っているのは、フランス人アーティストのInvader氏。1990年の後半から、インベーダーをモチーフにしたモザイクの展開をはじめました。最初はパリから、そして今や世界40ヶ国に、Invader氏の手によるインベーダーのストリートアートが展開しています。

モチーフはインベーダーだけでなく、プリンセスやロボットなどもモザイクで表現しており、その種類は多岐に。またInvader氏は、今年の5月に開催された「ART 4 SPACE by INVADER」の際などに来日しており、東京でも多くの作品を見ることができます。


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ファンによる東京のアートマップ

そんなInvader氏の公式アプリ『FlashInvaders』が、iOSおよびAndroidに登場しました。アーティストの公式と聞くと、「作品を閲覧できるのかな」と発想しがちですが、その内容は実にゲーム寄りな仕上がりとなっており、街で見つけたInvader氏の作品を“フラッシュ(撮影)”することでポイントをゲットし、そのスコアを他のプレーヤー達と競い合う実にユニークなものとなっています。

これまで、位置情報などを使用したアプリなどはありましたが、予め世界中に散りばめられている作品を用いて、それらを実際に見つけてることでゲーム内のスコアに反映させるというのは、大胆な試みと言えるでしょう。

発見された作品たち

『FlashInvaders』は世界中どの街でも使うことができ、見つけた作品を撮影すると、その作品のオフィシャルな写真がユーザーのギャラリーにアップされるので、コレクション的な楽しみもあります。また同時に、撮影した写真は公式サイトに送られるので、自分のアクションが反映されるという喜びを味わうことも。ちなみに、見つけた作品は様々なソーシャル・ネットワークでシェアできるのも嬉しい点ですね。

いつの間にか街に侵略を始めていたインベーダー。レトロな時代に誕生した彼らを、最新のスマートフォンで捉える。時代を超えた邂逅に、この夏触れてみてはいかがですか。

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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