【今日のゲーム用語】「DLC」とは ─ 遊びの幅を拡げてくれるものの、賛否両論の側面も
ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「ダウンロードコンテンツ」です。
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「ダウンロードコンテンツ(DownLoadable Content)」とは、インターネットを介してダウンロードを行う、ゲームの拡張コンテンツを指します。「追加コンテンツ」や、略称となる「DLC」と呼ばれることも。その内容は多岐に渡り、「ステージ」「ストーリー」「装備」「アイテム」「ゲームモード」「音楽」「キャラクター」など様々です。
ソフト発売日と共にDLCが配信されるケースもありますが、一般的にはゲーム発売からしばらく経過し、ユーザーがある程度本編を遊んだ頃に、更なる刺激を与える形として配信されます。こういったコンテンツ配信の利点はいくつかあり、まず発売日から時間を置いて配信することで、コンテンツ用の制作スケジュールを確保できるという点が挙げられます。またDLCを配信することで長くゲームを遊んでもらえるため、中古市場にソフトが流れにくいという効果も生まれるのです。
またDLCには、無料で配信するものと、有料配信になるものがあります。どちらになるかはケースにより様々ですが、制作に大きな費用がかかるものほど、言い換えればコンテンツとしてより遊べるものほど、必然的に有料となる可能性が高まります。
しかしこの有料という点で、DLCに対する賛否が分かれるのです。制作に費用が発生するのは自明の理なので有料になるのは仕方のない話ですが、既にデータが完成しており、ゲームソフトの内部に仕込まれているロックを外すキーが有料となる「アンロック商法」に関しては、非難が集中することも多々あります。
またDLCの中には、一通り購入すると元のソフトの値段を超えてしまうようなものもあり、開発費を考えると妥当な額なのかもしれませんが、心情的に納得しにくいケースもあります。DLCというシステム自体はメーカーにとってもメリットがあり、ユーザーにとっても楽しみが広がるというWin-Winな仕組みですが、金額や内容によってはその関係を容易く崩してしまう、諸刃の剣とも言えます。
昨日だけでも、『マリオカート8』や『閃乱カグラ2』で、DLCの発表や配信が行われました。どちらも金額以上に楽しめそうなコンテンツとなっており、あくまで私見ですがこの2タイトルに対して大きな非難が集中することはなさそうです。しかし、今後も様々なメーカーにより継続されていくシステムだけに、提供側が自ら首を絞めるような舵取りをしないよう祈るばかりです。
「ダウンロードコンテンツ」をより詳しく知りたい方は、下記リンクより「ゲーム大辞典」の該当項目をチェックしてみてください。
■ゲーム大辞典:「ダウンロードコンテンツ」 URL:http://game-lexicon.jp/word/%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%84
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