【今日のゲーム用語】「ドット絵」とは ─ かつてのゲームは、これなしでは語れなかった偉大な描写手法
ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「ドット絵」です。
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「ドット絵」とは、主にコンピュータ上で画像を表示するための作成手法であり、またその手段によって作られたグラフィックそのものも指します。コンピュータが全国で普及し始めた1980年代のパソコンゲームやコンシューマーゲーム以降から、大きな発展を遂げていきました。
ドット絵は、コンピュータグラフィックス分野の世界で描画表現を行う時の最小単位であるドット、もしくは色調などの色情報を持つ最小要素であるピクセルが複数構成されることで成り立ちます。極端に言えば、1マスに1色を塗り、その色の付いたマスを組み合わせていくことでキャラクターやグラフィックを形作ります。
特に黎明期のパソコンやファミコンなどの時代は表示能力の幅が少なかったため、制限された中でどのように魅力あるキャラクターやグラフィックを生み出すか、ドット絵に熟知したセンスが必要とされました。しかし時代を経ると共に描画能力も上がり、イラストさながらのビジュアルを表現できるようになり、また3Dグラフィックの台頭も加わわることで、ドット絵を描く技術の必要度は相対的に下がっていきました。
ですが、ドット絵ならではの魅力というのは確かに存在し、技術的には大きな進歩を遂げた今現在も、「ドット絵風」を名乗るゲームなどが定期的にリリースされています。どれほど精緻なビジュアルを描写できるようになっても、ドット絵が持つ素晴らしさそのものは決して失われることがないひとつの証と言えるでしょう。
「ドット絵」をより詳しく知りたい方は、下記リンクより「ゲーム大辞典」の該当項目をチェックしてみてください。詳しい歴史なども記されていますよ。
■ゲーム大辞典:「ドット絵」 URL:http://game-lexicon.jp/word/%E3%83%89%E3%83%83%E3%83%88%E7%B5%B5
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