『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』紹介映像
●GamesBeat: 97/100
●Game Informer: 93/100
- コンセプト: 3DS向けに設計された、任天堂の人気ファイターたちを持ち歩ける作品
- グラフィック: ハードウェアに依存する平凡なグラフィックではあるものの、引きの画の際は気にならない
- サウンド: ファミコンやそれ以前の時代のBGMとゲームのカオスな展開との親和性が高い
- 操作性: (対応していない)拡張スライドパッドの重要性には気付かされる。デフォルトの能力が合わないプレイヤーにとっては、キャラを強化できるカスタマイズが便利な機能になる
- エンターテインメント性: スクリーンサイズに騙されてはいけない。本作は面白く、その名に恥じない新作だ
- リプレイ性: 高い
●EGM: 90/100
●Nintendo Life: 90/100
●VideoGamer: 90/100
●Polygon: 90/100
- もし3DS版が対戦だけなのであれば、スティック付きコントローラーに対応し、ひとつのスクリーンでのマルチプレイを楽しめるWiiU版より高く評価されることはないだろう。しかしながら、この『4作目のスマッシュブラザーズ』はただ戦うだけでなく、更に多くの要素が詰まっている。フィギュアやアイテム集め、「シンプル」モードや「フィールドスマッシュ」でのプレイ、「競技場」での様々なミニゲームの記録更新など、他人との通常の対戦以外の部分には多くの時間を費やした。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』は3DSへ圧縮された『スマブラ』ではなく、3DSに適した作品として作られており、グローブのように手に収まる。
●Joystiq: 90/100
●Destructoid: 90/100
●IGN: 88/100
●NintendoWorldReport: 85/100
●Guardian: 80/100
●Metro GameCentral: 80/100
●Giant Bomb: 80/100
●GameSpot: 80/100
- 良い点
- 素晴らしい力強いアートとほぼ完璧なアニメーション
- 任天堂の資産をふんだんに使った素晴らしい作品
- お決まりの本シリーズに、デザインの多彩な変化があることで新鮮さが与えられる
- 任天堂ファンへの多くのサービスがある
- ポータブル機器での操作には馴れが必要になる
悪い点
●GameTrailers: 74/100
●Eurogamer: 70/100
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
日本では9月13日に、海外では10月3日に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS(Super Smash Bros. for Nintendo 3DS)』の海外レビューです。今冬にリリースが予定されているWiiU版に先駆けて、シリーズ初のポータブル機での『スマブラ』作品の登場となりました。
本作には『ポケットモンスター』、『どうぶつの森』、『ピクミン』シリーズなどの昨今のキャラクターから、「マリオ」や「ゼルダ」、「カービィ」などの定番キャラクター、『パンチアウト!!』に登場した「リトル・マック」などの古参キャラクターが集合。更に「ロックマン」、「ソニック」、「パックマン」といった任天堂以外のキャラクターも参戦し、フィールド外へ吹っ飛ばす文字通り「大乱闘」を繰り広げます。加えて多数の隠しキャラクターや隠しステージのラインナップには、あまり本シリーズをプレイしていない中高年のプレイヤーでもやり込んでしまう魅力が詰まっています。
世界中で高い人気を誇る任天堂の対戦アクション作品として、多くの海外ファンが心待ちにしていた本作。海外サイトでのメタスコアは86(サイト数: 43)と高評価が付けられており、全体でも80以下が3サイトのみ、と期待通りの最新作となったようです。
評価が高かったポイントは、まずは本作の最も大きな特徴と言える、前述の任天堂や他社の新旧キャラクターたちの競演。今作は約50に及ぶキャラ数、40近くの馴染み深いステージと、子供から大人まで幅広い年齢層に受け入れられていますが、シリーズ通してプレイしてきたレビュワーもこの最新作に満足している模様。多くの個性的なキャラクターが存在しながら、程よいゲームバランスとなっている点は高く評価されています。
更に「オールスター」、「シンプル」、「競技場」、3DS版のみでプレイ可能な「フィールドスマッシュ」など、多彩なモードが含まれていることで、単なる対戦ゲームの域を超えた作品に仕上がっている点が高い評価へと繋がっています。また「コレクション」モードにおけるフィギュア収集やサウンドテストなどの付加要素も、多数の作品が参加している本作ならではの豪華さが加わっており、評価すべきポイントとして挙げているサイトがありました。
反面、3DSというハードの特性には評価が分かれており、手軽に遊べる点には高評価が集まるも、グラフィック面やスライドパッドの操作に対し難色を示したサイトも多数見受けられました。また大手ゲームメディアGameTrailersは、小さな画面であることで自キャラが判別しにくくなることがあると、いち携帯機向けゲームに対するレビューとして低評価を下しています。
しかしながら、やはり本作への支持は厚く、ポータブル機で『スマブラ』を楽しめるようにするだけでなく、ポータブル機ならではのゲーム作りを行った任天堂の試みは、海外サイトからの評価だけ見ても成功と言って良いほどの好感触となりました。
年内にはWiiU版もリリースされる本作。歴代任天堂ハードウェアのなかでも今ひとつ伸び悩みを感じさせるハードといった印象が抱かれていますが、この3DS版からどの程度ユーザーのハートを掴み、どのようにWiiU版へ繋げるのか、といった点もこれから注目すべきポイントになるのではないでしょうか。