【今日のゲーム用語】「不気味の谷」とは ─ 近づくが故に遠ざかる、高すぎる壁
ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「不気味の谷」です。
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「不気味の谷」は、3Dグラフィックスで描写されたキャラクターがリアルに近づくほど、どこか不気味さを感じてしまう現象を指す言葉。元々はロボット工学で提唱され、後にCG技術が普及した映画業界やゲーム業界でも論じられるようになりました。
ゲームキャラクターをより人間らしくするほど、逆にささやかな違いが目立つようになり、決定的な違和感を覚えるというのは実に皮肉な話です。しかし自分たちと同じ見た目を持つからこそ、本能的に細部まで気になってしまうのかもしれません。
「不気味の谷」現象が特に目立つゲームジャンルとしては、実在するスポーツ選手が登場するスポーツゲームがあげられます。容姿的な意味はもちろんのこと、ゲーム中に激しい動きが求められるため、完璧さへのハードルが一層厳しいものに。遠めでは実写と変わらずとも、アップになると視線のズレや表情の違和感などを実感することも少なくありません。
近づくほどに、ハードルの高さが増していくようにも思えるこの問題。一昔前に比べれば技術もかなり進歩していますが、完全に克服する日はまだもう少し先になるのかもしれません。
「不気味の谷」をより詳しく知りたい方は、下記リンクより「ゲーム大辞典」の該当項目をチェックしてみてください。
■ゲーム大辞典:「不気味の谷」 URL:http://game-lexicon.jp/word/%E4%B8%8D%E6%B0%97%E5%91%B3%E3%81%AE%E8%B0%B7
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