「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」は、手塚治虫の没年である1989年から現在までの25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、想像力と創造力を再発見する機会になることを目指す展覧会です。1989年以降に制作されたマンガ、アニメ、ゲーム作品について、作品と作品の関係性、同時代の社会やテクノロジーと作品との関係を概観する8つの章で構成。その時々のライフスタイルの変化や日本の社会の重層的な側面をマンガ、アニメ、ゲーム作品と通して見ていきます。
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■第1章 現代のヒーロー&ヒロイン
友情、正義の心、そして冒険・・・。第1章では展覧会のプロローグとして、1989年以降に誕生したヒーロー、ヒロインたちを紹介しつつ、マンガ、アニメ、ゲームが持ち続けてきた「王道」たる熱気あふれるテーマの作品を紹介します。
【展示予定作品】
・NARUTO -ナルト-(アニメ)
・美少女戦士セーラームーン(アニメ)
・少女革命ウテナ(アニメ)
・七つの大罪(マンガ)
・天元突破グレンラガン(アニメ)
・ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(ゲーム)
・スーパーマリオ3Dワールド(ゲーム)
・NARUTO -ナルト-(アニメ)
・美少女戦士セーラームーン(アニメ)
・少女革命ウテナ(アニメ)
・七つの大罪(マンガ)
・天元突破グレンラガン(アニメ)
・ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(ゲーム)
・スーパーマリオ3Dワールド(ゲーム)
■第2章 テクノロジーが描く「リアリティー」 ― 作品世界と視覚表現
1990年代以降の情報通信技術の発達やインターネットの広がりはコミュニケーションの形、情報の伝達速度や共有の仕方を大きく変化させました。また、デジタル映像技術の進歩は視覚表現の新たな可能性を提示し続けています。第2章では仮想現実や拡張現実、ロボットといったテクノロジーやネットワーク社会を背景とした世界観を持つ作品や制作技法として3次元CGなどのデジタル映像技術を駆使した作品を紹介します。
【展示予定作品】
・イノセンス(アニメ)
・電脳コイル(アニメ)
・シドニアの騎士(アニメ)
・GANTZ(マンガ)
・バイオハザード(ゲーム)
・バイオハザード リベレーションズ2(ゲーム)
・メタルギアソリッド(ゲーム)
・ファイナルファンタジーVII(ゲーム)
・イノセンス(アニメ)
・電脳コイル(アニメ)
・シドニアの騎士(アニメ)
・GANTZ(マンガ)
・バイオハザード(ゲーム)
・バイオハザード リベレーションズ2(ゲーム)
・メタルギアソリッド(ゲーム)
・ファイナルファンタジーVII(ゲーム)
■第3章 ネット社会が生み出したもの
デジタル技術を駆使した制作技術とインターネット社会の広がりによって、マンガ、アニメ、ゲームを作り、共有する構造は変化してきました。作品の共有は、作り手と作品の受け手(読者や視聴者、プレーヤー)を直接つなぎ、その関係性は、次なる創作にフィードバックしていくサイクルとなっており、インターネット上での情報共有やコミュニケーションが新たな作品を生み出す土壌となっているといえます。第3章では個人/同人制作や二次創作など、ネット社会を背景とした、新たな創作プロセスの中で生み出された作品を紹介します。
【展示予定作品】
・ほしのこえ(アニメ)
・ひぐらしのなく頃に(ゲーム)
・クリムゾン・ルーム(ゲーム)
・ほしのこえ(アニメ)
・ひぐらしのなく頃に(ゲーム)
・クリムゾン・ルーム(ゲーム)
■第4章 出会う、集まる ― 「場」としてのゲーム
ゲームはひとり部屋にこもって遊ぶもの・・・、それは今や古い見方です。キャラクターの身体を借り(コントローラー越しに)「拳」で語り合いながら対戦すること、そして、インターネット上の「仲間」と共同しながらミッションをクリアすることなど、ゲームの世界では他者とのコミュニケーションが必須のものとなっています。また、音楽ゲームでは、プレイすること自体が一つのパフォーマンスと言ってもよい作品も多く作られてきました。プレーヤーは自身が遊ぶだけに留まらず、作品の実演者としての役割を持ち、作品の「完成形」を押し広げる役割を担うようになっています。そして、そのことはゲーム作品をプレーヤーとその周りの観衆を巻き込んだ体験の共有へと導きます。第4章では、「コミュニケーションの場」と呼ぶべく進化したゲーム作品を紹介します。
【展示予定作品】
・ポケットモンスター 赤・緑(ゲーム)
・ポケットモンスター X・Y(ゲーム)
・シーマン(ゲーム)
・Dance Dance Revolution(ゲーム)
・太鼓の達人(ゲーム)
・ストリートファイターII(ゲーム)
・ウルトラストリートファイターIV(ゲーム)
・モンスターハンターポータブル 2nd(ゲーム)
・モンスターハンター4G(ゲーム)
・ファイナルファンタジーXIII(ゲーム)
・ファイナルファンタジーXIV(ゲーム)
・ポケットモンスター 赤・緑(ゲーム)
・ポケットモンスター X・Y(ゲーム)
・シーマン(ゲーム)
・Dance Dance Revolution(ゲーム)
・太鼓の達人(ゲーム)
・ストリートファイターII(ゲーム)
・ウルトラストリートファイターIV(ゲーム)
・モンスターハンターポータブル 2nd(ゲーム)
・モンスターハンター4G(ゲーム)
・ファイナルファンタジーXIII(ゲーム)
・ファイナルファンタジーXIV(ゲーム)
■第5章 キャラクターが生きる=「世界」
「プロ野球チームの監督になってみたい」、「アイドルをプロデュースしてみたい」・・・、現実ではかなわない夢も、マンガ、アニメ、ゲームの作品の上では体験できます。特に表現や技術の進歩によってキャラクターが歌い、踊れるようになったことで、音楽はキャラクターが持つ重要な「個性」となっています。今ではボーカロイド・ソフトウェア「初音ミク」を文字通り「プロデュース」し、楽曲をインターネットに公開することで、真の意味で「プロデューサー」になれるのです。また、90年代以降、キャラクターは物語のストーリーに必ずしも従属した存在ではなくなりました。さまざまな「個性」を持ったキャラクターが集まることで、キャラクターが生きる空間としての「世界」が生まれ、そこに群像劇として物語が生まれていきます。作品の受け手はその「世界」に時に入り込み、時に俯瞰しながら、作品を受容します。第5章では、アイドルの卵、プロ野球選手、歴史上の人物、さまざまな「キャラクター」たちの生きる「世界」を表現した作品を紹介します。
【展示予定作品】
・けいおん!(アニメ)
・アイカツ!(ゲーム)
・ラブプラス(ゲーム)
・うたの☆プリンスさまっ♪(ゲーム)
・Jリーグ実況ウイニングイレブン(ゲーム)
・戦国BASARA4(ゲーム)
・初音ミク(バーチャル・シンガー)
・けいおん!(アニメ)
・アイカツ!(ゲーム)
・ラブプラス(ゲーム)
・うたの☆プリンスさまっ♪(ゲーム)
・Jリーグ実況ウイニングイレブン(ゲーム)
・戦国BASARA4(ゲーム)
・初音ミク(バーチャル・シンガー)
■第6章 交差する「日常」と「非日常」
第6章では日常性と非日常性がさまざまな物語構造で入り混じった作品を紹介します。物語の中の非日常性と共に描かれている日常的な生活や風景は、見る者と作品世界との距離を縮め、身近なものとしてある種のリアリティーを与えます。また、日常的な描写の中に織り込まれた非日常性は、私たちの現実世界と物語世界の一体性を問うてきます。人間関係という最も日常的な要素が非日常性と深く関わりあうという不可思議な関係性を提示する作品など、「日常」と「非日常」がさまざまに交差した作品を紹介します。
【展示予定作品】
・涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ)
・らき☆すた(アニメ)
・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(アニメ)
・涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ)
・らき☆すた(アニメ)
・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(アニメ)
■第7章 現実とのリンク
マンガ、アニメ、ゲームは時に現実の社会から強く影響を受けた作品を生み出します。特に幾度かの震災は、強い影響を与えました。3つのジャンルのなかでもマンガは世相に素早く反応し、その時々に応じた多彩な題材を作品として描いてきました。働くこと、作ること、日本の伝統文化を継承すること・・・、90年代以降のマンガはこれまでに数多く描かれてきた学校や恋愛、スポーツといったテーマに加え、より多彩で、実社会との接点を持った題材の作品を生み出し続けています。第7章では、現実とリンクした多様なテーマを持つマンガを中心に紹介します。
【展示予定作品】
・鈴木先生(マンガ)
・好きっていいなよ。(マンガ)
・あの日からのマンガ(マンガ)
・ジョジョリオン―ジョジョの奇妙な冒険 Part8(マンガ)
・鈴木先生(マンガ)
・好きっていいなよ。(マンガ)
・あの日からのマンガ(マンガ)
・ジョジョリオン―ジョジョの奇妙な冒険 Part8(マンガ)
■第8章 作り手の「手業」
アニメの動きやゲームにおけるリアルな映像表現、これらはITや映像技術の進化だけで実現できるわけではありません。技術を使う作り手の「ワザ」や「思い」が込められてこそ、世界に類を見ない映像表現が生まれ、見る者に感動をもたらすのです。展覧会の最終章では、作品の作り手に注目し、その「手業」を、作品を通して紹介します。
【展示予定作品】
・パプリカ(アニメ)
・マクロスプラス(アニメ)
・グランツーリスモ6(ゲーム)
・パプリカ(アニメ)
・マクロスプラス(アニメ)
・グランツーリスモ6(ゲーム)
■エピローグ
【展示予定作品】
・メトロポリス(アニメ)
・メトロポリス(アニメ)
※展示予定の作品および章の構成や作品のバージョンなどが変更となる場合があります。
■展覧会書籍
●「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム from 1989」
1989年から現在までの日本のマンガ、アニメ、ゲームの文脈を概観する「展覧会書籍」が発行されます。1989年以降の3つのジャンルの流れと相互の関連性についての専門的な論考、時代を象徴する作品の解説、年表などで構成される書籍となっています。
執筆(敬称略):中野晴行、氷川竜介、さやわか ほか
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2015年6月24日(水)~2015年8月31日(月)
■会場
国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木) http://www.nact.jp/
■休館日
毎週火曜日
■開館時間
10:00~18:00、金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
■観覧料
当日 1,000円(一般) 500円(大学生)
前売/団体 800円(一般) 300円(大学生)
※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)および障害者手帳を持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
※団体券は国立新美術館でのみ販売(団体料金の適用は20名以上)。
※前売券は4月下旬発売予定(詳細はウェブサイトにて発表)。
※前売券および当日券のチケット取扱場所:国立新美術館、ローソンチケット(Lコード:39553)、イープラス、オンラインチケット、tixee(発券不要のスマートフォンチケット)。
※チケット購入に手数料がかかる場合があります。
※会期中に当館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館および森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示した方は、団体料金が適用されます。
※65歳以上の方(年齢のわかるものが必要)は、会期中に当館で開催中の公募展チケット(半券可)の提示で大学生団体料金が適用されます。
■主催
国立新美術館
■企画
メディア・アート国際化推進委員会(国立新美術館、兵庫県立美術館、CG-ARTS協会)
【国内巡回予定】
■会期
2015年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
■会場
兵庫県立美術館 ギャラリー棟 ギャラリー
■休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
■主催
兵庫県立美術館、ワコールアートセンター
■企画
メディア・アート国際化推進委員会(国立新美術館、兵庫県立美術館、CG-ARTS協会)、スパイラル
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この25年間で日本で起きたさまざまな出来事などを、マンガ、アニメ、ゲームを通して見つめ直す展覧会。興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。