その波は当然ゲームにも押し寄せており、ヤンデレなヒロインが登場する作品は数多くリリースされています。中には、「ヤンデレ」をタイトルに盛り込み、真っ正面から切り込んでいるソフトもあるほどです。
「病み」と「デレ」を抱え持つヒロインと向き合うことが多いため、必然的に過激な描写・展開になることもしばしば。その矛先の行方や力加減によっては、そこらのホラーゲームよりも衝撃的な場面を目の当たりにすることもあり、それだけに普遍的とは言い難い面があるのも事実です。
ですが……いや、だからこそ「ヤンデレ」に惹かれた方にとっては、代え難い魅力を放っています。そのため、より優れたヤンデレヒロインへの出会いを模索している方も少なくないでしょう。そんな“様々なヤンデレヒロインに触れたい”ユーザーに向けて、手軽に遊べるものから有名作までピックアップしてみました。よければ参考までにどうぞ。
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「ヤンデレ」という言葉自体が広まったのは割と最近ですが、ヤンデレの条件(これも解釈により様々ですが)に当てはまるヒロインが登場するゲームは古くからありました。プレイ環境の問題などもあるため、今回は古い作品に関してはあまり触れませんが、それでも「これだけは」と思うタイトルを厳選して紹介します。
■『School Days』(PC、PS2など)
一説では、「ヤンデレ」という言葉が生まれた要因とも言われている美少女ゲーム。PC版が登場し、後にPS2版などもリリースされました。主人公の伊藤 誠を巡る西園寺 世界と桂 言葉の言動・行動を、今も忘れられない人も多いのでは。今も色あせない一作ではありますが、表現規制も含めたハードウェアの問題などもあり、手を出しにくいのが残念なところです。
・PS2版公式サイト:http://www.gungho.jp/cgame/game/SDLH/
■『ダブルキャスト』(PS、PSP)
「やるドラ」シリーズの一作目であり、後藤圭二氏がキャラクターデザインを担当したことでも注目を浴びました。厳密な意味では「ヤンデレ」とは異なるかもしれませんが、ヒロインが放つ表裏一体な魅力は、「ヤンデレ」の先駆者として今も一目置かれています。PSおよびPSPでリリースされており、PSP版はダウンロードやUMD Passportにも対応しているため、PS Vitaで遊ぶことも可能。比較的遊びやすい部類と言えます。
・やるドラ ポータブル ダブルキャスト:http://www.jp.playstation.com/software/title/ucjs10012.html
「ヤンデレ」が登場するゲームは意外と多く、多数のヒロインが登場する美少女ゲームならば一人混じっていてもおかしくないほど。そのため、幅を広げすぎると収集がつかなくなってしまうため、「ヒロイン全員がヤンデレ」(ヒロインがひとりだけの場合も含む)なゲームをピックアップしています。
■『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』(PS3)
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タイトルにまで「ヤンデレ」を掲げているその姿勢はコンシューマーではかなり珍しく、本作に数多くの注目が集まりました。ヒロインは全員幼なじみで、ヤンデレ要素もたっぷり。どうして彼女たちが道を踏み外したのか、その理由も作中で描かれているので、遊び始めたのならば最後の結末までぜひ辿り着いてみてください。
・公式サイト:http://nippon1.jp/consumer/yandere/
■『かの☆やん 彼女がやんじゃったらどうするの?』(PSP)
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2012年11月1日に、PSPダウンロード専売タイトルとして登場した『かの☆やん』。「ヤンデレ」とパズルを融合させた珍しい切り口ですが、それだけに新鮮な気持ちでヒロインたちのヤンデレぶりを堪能できるのも特徴のひとつです。もちろんPS Vitaでも遊べます。
・公式サイト:http://www.prisma.jp/web/products/kanoyan/
■『ヤンデレシミュレーター』(開発中)
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YandereDevが開発中の本作は、想いを寄せる先輩と結ばれるために邁進するという、実に美少女ゲームらしい動機を持つヒロインが主人公となります。ですがこの主人公、先輩と話をしていたり見ていただけという女の子に実力行使を行い、殺したり誘拐したりと物理的に排除してしまう行動力の持ち主です。まだ開発中なのが残念なところですが、今後注目しておきたい一作として紹介させていただきました。
■『メンヘラ彼女と100万件のメッセージ』(iOS/Android)
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タイトルには「メンヘラ」とありますが、ヤンデレ系ゲームアプリなのでご安心を。既に彼氏彼女の関係にありますが、その彼女からのメッセージが大量に届き、過剰な愛の洪水に飲み込まれます。先日、累計50万ダウンロードを達成した注目作です。
・ハッピーゲーマー:http://happygamer.co.jp/
■『ヤンデレお姉ちゃんが来た』(iOS/Android)
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献身的でしっかり者のお姉ちゃん……のはずが、過去やとある出来事がきっかけとなり、徐々に壊れていき「ヤンデレ」に。結末はもちろんですが、ヤンデレ化する過程も重視した作品なので、こだわり派にもお勧めです。
・Team Moko App.:https://www.facebook.com/TeamMoko
■『脱出ゲーム:ヤンデレからの脱出』(iOS/Android)
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「この部屋はあたしとだーりんのお墓になるんだよ!」…部屋からの脱出は、つまりヒロインの歪んだ愛情からの脱出でもあります。ストーリーはフルボイスで進行するため、「ヤンデレ」を耳でも楽しめる一作。アイテムやちょっとした推理を駆使するので、手軽かつやり応えもあります。
・Android48:http://moe.webclap.com/
■『ヤンデレ彼女』(iOS/Android)
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「趣味はあなたを見ていること」という、あなたのことが好きすぎてたまらない遠野柚奈と過ごすコミュニケーションアプリ。愛され度MAXなだけに恐ろしいボイスの数々は、背筋が凍ると共にやみつきになる可能性大。正統進化版となる『ヤンデレ彼女+PLUS』では、「執着系」「束縛系」「依存系」「狂気系」の4パターンの性格で更に楽しませてくれます。
・Eternal Software:http://eternalsoftware.net/
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もちろんこの他にも、ヤンデレを扱うゲームは数多く存在しています。この中からチョイスするもよし、好みの1本を自ら探し出すもよし、各々のスタイルで「忘れられないゴールデンウィーク」をお過ごしください。
(C) STACK・School Days製作委員会 2007
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