【日々気まぐレポ】第104回 『ゼノブレイドクロス』ファンにもおすすめ!「柳瀬敬之メカニックデザインワークス」

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる週間連載「日々気まぐレポ」、第104回目でございます。

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柳瀬敬之メカニックデザインワークス
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インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる週間連載「日々気まぐレポ」、第104回目でございます。

本日は、エムディエヌコーポレーションから6月30日に出版された書籍「柳瀬敬之メカニックデザインワークス」をご紹介します。こちらは、メカニックデザイナーである柳瀬敬之氏の仕事をまとめた自身初となるアーカイブス本です。本書には柳瀬氏がデビューから現在に至るまでに手掛けられたメカデザインの数々が網羅されています。

特に、最新ゲームタイトルとなるWii Uソフト『ゼノブレイドクロス』は、特典ポスターにもなっている描き下ろし表紙イラストや、巻頭に割かれているページ数を見てもわかるとおり、他のゲーム作品やアニメ作品に比較しても非常に大きく取り上げられています。まだ世に出ている設定資料などが少ないタイトルだけに、『ゼノブレイドクロス』ファンにとって本書は貴重な一冊となっているのです。

『ゼノブレイドクロス』で柳瀬氏は、人型兵器である「ドール」のデザインを主に担当されています。ドールと言えば、ゲーム中でも幾度と無くお世話になる高速移動形態への変形機構が最大の特徴ですが、本書ではその変形プロセスなども事細かに解説。また、コックピットブロックと装甲を取り外したドールのフレーム部分や、武装のマウントラッチ部のディテールなど、ゲーム中では見ることのできないドールの詳細な一面が明らかになっています。

収録されているのはダウンロードコンテンツで入手できる機体を含めた、ほぼすべての自機となり得るドールたち。当初の想定とゲーム作中での扱いの違いなど、デザインに付随する解説テキストも読み応え満点で、ファンには嬉しいポイントです。

その他にも、一部武器デザインでは細かな展開ギミックが紹介されていたり、コックピット内部の解説では、インターフェイスのデザインとともにドールの操縦方法が明らかにされていたりと、『ゼノブレイドクロス』プレイヤーのみならず、柳瀬氏のメカニックデザインファンにもたまらない収録内容となっています。

もちろん、その他のタイトルも充実しているのが本書。『スーパーロボット大戦』シリーズも多数掲載されており、『W』のヴァルストークファミリーや敵を含むオリジナルロボット、『J』のラフトクランズをはじめとした敵ロボデザイン、『OGs』のリアル系機体のカットイン原画などが惜しげも無く収録されています。

また、「機動戦士ガンダム00」シリーズや「キャプテン・アース」、「エウレカセブン」シリーズなどの人型ロボットのデザインの他にも、「攻殻機動隊ARISE」シリーズや「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に登場する車両等を含む細かなメカニックデザインなどにもスポットが当てられており、柳瀬氏の幅広い活躍の足跡を楽しむことができます。

ゲームやアニメ作品意外にも、「武装神姫」や「フレームアームズ」等のホビータイトル、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」といった漫画作品など様々な媒体に掲載されたメカニックデザインをじっくりと眺めることができるのが本書。巻末には柳瀬氏へのインタビュー記事も掲載されていたりと、氏ファンにとってはまさに垂涎の一冊となっています。現在残念ながら本書は入手困難となっているようですが、店頭などで見かけた際は是非手にとって見てください。

「柳瀬敬之メカニックデザインワークス」は発売中。価格は2,800円(税別)です。

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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo

《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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