【そそれぽ】第122回:実は「遊ぶ側」の機能も超充実している『スーパーマリオメーカー』をプレイしたよ!

任天堂 Wii U

『マリオ』を自分で作る!
『マリオ』を自分で作る! 全 13 枚 拡大写真
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第122回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

筆者のもうひとつのお仕事である「作曲」を始めたきっかけは、ゲームソフトだったりします。『マリオペイント』『デザエモン』『RPGツクール』と「何かを創作するゲーム」がすごい好きで、その延長には必ず「音楽制作」がありました。結果的に『音楽ツクールかなでーる』で自分の中に何かが目覚めたワケですが、目覚め方がちょっと違えば、今頃はプログラミングを学んでゲーム開発者の道を歩もうとしていたかもしれません。いや、わりとマジっすよ?(笑)。



というわけで、今回プレイするのは任天堂のWii Uソフト『スーパーマリオメーカー』です。


予定通り記事がアップされていれば、記事の公開日はまさに『スーパーマリオブラザーズ』発売30周年記念日!めでたい!その記念タイトルとしてリリースされたのが誰でも『スーパーマリオ』が作れてしまうという、この『スーパーマリオメーカー』です。このテの「ゲームを作るゲーム」って、けっこうハードル高いんですよ…。筆者の『RPGツクール』のゲームなんて一度もエンディングまで作りきれたことないんですから(笑)。任天堂がどこまで簡単に、そして本格的に『スーパーマリオ』を作れるようにしているのか、要注目ですよ!それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『スーパーマリオメーカー』ってどんなゲーム?


■『スーパーマリオ』を自分で作る!
世界を代表する2D横スクロールアクションゲーム『スーパーマリオ』シリーズのステージを、Wii Uのタッチ操作で、簡単かつ手軽に、そして本格的に作れてしまうのが本作です。作ったステージはインターネットを通じて世界中のプレイヤーと共有。自分のステージを誰かに遊んでもらったり、見知らぬ誰かのステージを遊んだりと、楽しみ方は無限大です。

■「作る」機能はとにかく簡単
画面上部の「ブロック」や「敵キャラ」のアイコンを選択して、画面に配置していけば、あっという間に『スーパーマリオ』っぽいステージができちゃいます。インターフェイスも非常に簡潔でわかりやすいです。ゲーム開始直後は、選べるパーツやスキン(『スーパーマリオブラザーズ』風や『Newスーパーマリオブラザーズ』風といった画面の雰囲気やアクションの挙動など)は少なめですが、ステージを作っていればドンドン増えていくので、試行錯誤しながらステージを作ってみましょう。自信作はネット上にぜひ「とうこう」して、世界中の人に遊んでもらいましょう。

■「遊ぶ」機能もかなり充実
「つくる」のお手本になるサンプルコースたちをひとつのゲームとして順番に遊んでいける「10人マリオチャレンジ」や、世界中の人が作ったステージがランダムで選出されてクリアに挑戦していく「100人マリオチャレンジ」など、ゲームを「遊ぶ」だけでもかなり充実しています。「100人マリオ」は、ステージの「クリア率」によって難易度が分かれているので、お好みの難易度にチャレンジしましょう。一定の条件を満たすと遊べるようになる「むずかしい」は、『スーパーマリオ』上級者でも苦労すること間違いなし。

ちなみに、「とうこう」する際に、クリアできるか必ずテストプレイしなければならないので、ネット上で公開されているステージは必ずクリアできるステージです。もちろん、製作者しか知らないコツや、運も存在するでしょうが、そのあたりは非常にフェアなのでご安心を。


◆触れられる喜び


■いわゆる「全自動」がこの手で
非公式なモノなのであまり大きな声では言えませんが「全自動マリオ」と呼ばれる有名なアレらが、本家で、公式に作れてしまったり、遊べてしまったりできてしまいます。すでに「全自動“職人”」が次々にネット上にステージを公開しているようで、その仕掛けは見ているだけなのに感動。もちろん、自分が新たな「職人」に名乗りを挙げてもOKです。ちなみに筆者も「全自動」ステージ作りにチャレンジしてみましたが、ハンパなくぎこちない、めちゃくちゃ小さいマップを、なんとかかんとか完成させるのが精一杯でした。…筆者はプレイする側で(笑)。

■「いいね」をもらえる喜びの大きさ
「とうこう」したステージは、誰かがプレイすると逐一画面一番下に速報が流れます。プレイされるだけでも相当嬉しいのですが、「いいね」を付けてもらえる喜びの大きさたるや「今“いいね”してくれたアナタのために、続編ステージ作ります!!!」というレベルです(笑)。誰かのステージをプレイした際、光るモノを感じたらぜひ積極的に「いいね」してあげましょう。

■あのキャラが、あのシリーズにいたら
地味に注目したいのが、描き下ろしグラフィックの数々。例えば『スーパーマリオワールド』で地上を歩きまわる“クッパ”なんていないワケですよ。そういった感じで、シリーズ同士のありえないコラボレーションがたくさん実現しています。あのキャラがファミコンドット絵だっら…なんていうのもたくさんあります。コラボと言えば「キャラマリオ」ですが、気になる点も含めて後述。


◆気になったところ


■オンラインのステージはまだ厳選しきれていない感
「とうこう」で公開されているステージには、プレイした際に「いいね」を付けることができます。本作では「いいね」が少ないステージはネット上から徐々に削除されていく仕様になっているようで、つまり低難度・高難度問わず「いいね」が多い「質の高いステージ」が残っていくようになっているというわけです。しかし、オンラインのステージをランダムでプレイする「100人マリオ」をプレイしてみると、残念なことに「質の高いステージ」は現状では非常に少なく感じます。

「サンプル」ほぼそのまま、開幕直後に設置された突然ゴール、意味もなく理不尽過ぎる超難易度などがほとんどで、プレイして「楽しい!」「すごい!」と思えるステージに巡り会えることは極めて稀。製品で発売されている『スーパーマリオ』のバランスがいかに素晴らしいかを改めて実感します。こればっかりは、今後ゆっくりと「質の高いステージ」を中心に洗練されていくことに期待したいと思います。

■キャラマリオに固有の能力が欲しかった
『スーパーマリオブラザーズ』スキン時に楽しめる「キャラマリオ」機能。「amiibo」を使ったり、「100人マリオチャレンジ」をクリアしたりすることで、“マリオ”を『ゼルダの伝説』の“リンク”や、『どうぶつの森』の“しずえさん”など、ほかのゲームキャラクターに変身させることができる変わり種機能です。各キャラマリオには、固有の効果音や、上ボタンで「決めポーズ」などが用意されているのですが、基本能力は「スーパーマリオ」と変わりません。

「キャラマリオ」は、あくまでもオマケの「お遊び」要素なので、例えば“ロックマン”の「キャラマリオ」時は「ロックバスター」が撃てるなど、もっと全力でふざけてほしかったです。ただの「見た目変更要素」に留まってしまっているのは、若干勿体ないのではないかと思いました。

■アレがない、コレがない
言い出したらキリがないのですが、あの『マリオ』にあった「あの仕掛け」や「あの敵」は?ということがけっこうあります。必ずしも「すべてのシリーズの“すべて”」を再現できるわけではないので、そこはあきらめていますが、願わくばアップデートでパーツの追加配信なんかがあったら嬉しいですね。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


「作る」重視の人、超楽しいです!
「遊ぶ」重視の人、超楽しいです!!



『スーパーマリオメーカー』の最大の魅力は、なんといっても自分の作ったステージを全世界に公開して誰かに遊んでもらえること。「作り手」の視点で見ると、いかにプレイヤーを楽しませるか、ステージのアイデアを捻り出す作業、そしてそれを実現できたときの達成感、さらに言えばオンラインで公開して誰かに遊んでもらい、その上「いいね」までもらえたときの喜び…何物にも代えがたい感動をたくさん味わえると思います。その感動が次のステージを作るモチベーションに繋がり、延々と楽しめると思います。

一方「プレイヤー」の視点で見れば、アマチュアとは言え、『マリオ1』『マリオ3』『マリオワールド』『NewマリオU』の新ステージがほぼ無限に遊べるのだから、2Dの『スーパーマリオ』シリーズが好きなほど楽しいに決まってます。「質の高いステージ」が埋もれていることもしばしばあるので、そんなステージを発見して「いいね」したり、お気に入りのステージ制作「職人」を探したりしましょう。ステージを作らず、プレイすることだけを目的に本作を購入しても充分に楽しめるレベルです。

ステージを作る際のパーツは、日数の経過、あるいはさまざまなパーツを使ってステージをたくさん作ることによって徐々に解放されていきます。楽しんで試行錯誤しながらステージを作ってしていれば、すべてのパーツが揃うまでそれほど時間はかかりません。「プレイヤー」の場合は、解放されていないパーツがあるステージも特に条件なく遊べるので、気にする必要は全くなし。どんどん遊んで、どんどん良いステージを見つけて、どんどん「いいね」してみてください。

【こんな人にオススメ】
・2D『スーパーマリオ』シリーズが好きな人
・「ゲームを作るゲーム」が好きな人
・UGC(User Generated Content=ユーザー作成コンテンツ)的な文化が好きな人
・あの日『マリオペイント』のハエたたきを死ぬほどプレイした人

「質の高いステージ」を作るには、慣れや根気はもちろん、おそらくユーザーの視点に立てる「センス」が必要になると思います。「作る」面を本格的に楽しむには、かなり作りやすいインターフェイスとは言え、人を選ぶ部分は避けられないので注意してください。逆に「プレイ」目的だけでも相当楽しめるようになっているのが意外でした。UGCで生まれた『マリオ』のステージをプレイしてみたい方、オススメです!


■はずかしながら…
筆者が作ったステージをちょっとだけご紹介。

●不戦勝のク(ル)ッパ城~クッパの炎にだけ気をつけて、そして~
・スキン:スーパーマリオブラザーズ
・コード:C0C7-0000-0015-F1A6
・難易度:超初級


次々と襲い来る「クッパ軍団」ですが、マリオはすべて不戦勝。最後に待ち受ける意外な結末とは?

●探索マリオ1
・スキン:NewスーパーマリオブラザーズU
・コード:F7A8-0000-001D-3D10
・難易度:中級

探索アクションゲームっぽいステージを目指して。クリアするには工夫が必要!

●乗り継げ!空中マリオ2 目指せコイン100枚
・スキン:NewスーパーマリオブラザーズU
・コード:2A4A-0000-0013-13F0
・難易度:やや上級

ジュゲムの雲で空中戦!狙える人はコイン100枚ゲットにチャレンジ!



【そそれぽ】第122回、いかがでしたでしょうか?やっぱり創作は楽しいですなぁ。もう、いろいろ「メーカー」シリーズ、出しちゃいませんか?(笑)次回もどうぞお楽しみに!


『スーパーマリオメーカー』は、好評発売中。価格は、パッケージ版が5,700円(税抜)、ダウンロード版が4,700円(税抜)です。

(C)2015 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

トップページ/アイコンイラスト:ウミネコ

《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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