【そそれぽ】第123回:反射神経と記憶力が最大の武器!ボタン2つしか使わない『ジャンプ勇者』をプレイしたよ!

任天堂 3DS

高速スクロールをジャンプで突破!『ジャンプ勇者』
高速スクロールをジャンプで突破!『ジャンプ勇者』 全 10 枚 拡大写真
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第123回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

「東京ゲームショウ2015」も閉幕し、ゲーム業界は(表立っては)平穏な日々となっております。ここで発表されたタイトルは主に年末商戦から来年にかけて発売されるものが多いので、開発は追い込みの時期を迎え、開発者の方々はきっとこれからが本番なのでしょうね。しかし、そんな華々しい「東京ゲームショウ」のような大規模イベントでは発表されない小粒なゲームにも、隠れた名作が多々存在することを忘れてはいけません。



というわけで、今回プレイするのは日本コロムビアのニンテンドー3DSダウンロードソフト『ジャンプ勇者』です。


そもそも日本コロムビアが版権物ではないタイトルをリリースすること自体が、結構珍しいことだと思います。しかもいつもは、どちらかと言えば想定しているプレイヤー層が「男の子向け」「女の子向け」といった感じで、低めの年齢に設定されたゲームが多い中、本作はそういった雰囲気もなく全年齢向け。「普通のゲーム」だからこそ「どうしたコロムビア!?」と言わざるを得ない気になるゲームなのです。日本コロムビアが贈る「普通のゲーム」、仕上がりはいかに?それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『ジャンプ勇者』ってどんなゲーム?



■魔王を倒すため、勇者は走り続ける!
走り続ける勇者。高速でスクロールする画面。敵のモンスターやトラップが仕掛けられた城を駆け抜け、最深部にいる魔王の討伐を目指します。5人の仲間の勇者一行は、それぞれ固有の能力を持っているので、能力を活かすことも攻略のポイント。ジャンプと能力で敵やトラップをくぐり抜けましょう。

■使うボタンは2つだけ!
Aボタンでジャンプします。ゲームを進行すると隊列組んだキャラクターを入れ替えるためにXボタンを使用します。基本的にはその2つですが、一応、ほかのボタンも同じアクションに対応して配置されています。超シンプルです。

■ゲームオーバーなし!とにかく突っ切れ!
壁にぶつかる、敵に当たる、トラップにハマる、穴に落ちる・・・といったことで勇者たちは倒されてしまいますが、すぐにスタート地点(もしくは中間地点)から再スタート。ゲームオーバーの概念が存在しないので、失敗を繰り返しても何度でもトライしましょう。苦労するステージで、クリアへの光明をが見え、ゴールフラッグにたどり着いたときの感動はいわずもがな。


◆十分すぎる歯応え



■ジャンプボタンを押す長さがすべて
ジャンプは、ボタンを押す長さによって高さ(長さ、あるいは距離)が変化します。天井にトゲが設置されているときは「チョンッ」とちょい押しジャンプ。大きめな穴があるときは「ググッ」っと長押しジャンプと、感覚的にジャンプを調節できるようになることが攻略にもっとも必要な技術と言えます。なにせ、タイトルが『ジャンプ勇者』ですので!(笑)

■キャラごとの固有の能力
キャラごとに異なる固有の能力を上手く使わなければ、クリアできない難所も多々存在します。例えば、“勇者アルク”は、モンスターを剣で斬ってくれるので、ジャンプで突破できない位置に配置されたモンスターがいる際には彼を先頭にすることで先に進めます。逆に、各能力を的確に使いこなせなければ突破できない箇所もあるので、しっかりとキャラの特性を覚えることが大事です。

■やり込み要素
ステージクリア時にリザルト画面などは表示されず、ぽんぽんストーリーが進んで行きますが(勢い大事)、ゲームを一度やめると、各ステージの成績を確認できます。全ステージの成績が良いと隠しステージも出現するようなので、まずはクリアを目指し、更に高みを目指す人はより良い成績でのステージクリアを目指しましょう。


◆気になったところ



■圧倒的な難易度
カジュアルな見た目とは裏腹に、非常にシビアなタイミングが要求されます。また「死ぬこと」を前提とした俗に言う「覚えゲー」で、敵やトラップの位置を覚えなければほぼクリア不能。どんなにアクションゲームが上手い人でも初見ノーミスクリアはかなり厳しいのではないでしょうか。カジュアルな見た目なので、気軽に手を出すと、そのシビアさに苦労すると思います。

■結果的に決められている解法
ステージ中にルートの分岐などはあるものの、基本的にプレイヤーの創意工夫のようなものは一切通用しません。せっかくキャラクターがそれぞれ固有の能力(特徴)を持っているのに、ステージごとに使用できるキャラクターは固定で、尚且つ決められた場面の、決められた場所でしか基本的に能力を活かせないステージ構成となっています。このあたりが少し残念です。

個人的には、キャラクターの編成を常に自由に決めたり、固有の能力をさまざまな場面で自由に使ったりと、創意工夫でクリアできる要素が欲しかったです。「このキャラでプレイするとラク」とか、「このキャラで縛りプレイ」とか、そういった遊びも生まれたのではないかと思います。

■救済措置が救済になっていない
2段ジャンプできるようになる「飛空石」は消費アイテムなので、ステージでは支給された数+ステージ中で手に入れた数の決められた回数しか使えません。しかし、何度も死ぬとゲーム開始時に「飛空石」が追加で支給され、クリアが楽になる救済措置・・・ということなのでしょうが、正直その恩恵をあまり感じられませんでした。

そもそもこのゲームで、2段ジャンプで解決するような場面で苦戦を強いられることはほとんどなく、敵の配置やトゲの位置、ジャンプのタイミングズレによる壁への衝突など、もっと別の部分で苦戦します。「飛空石」で解決できるぐらいなら死なない、というのが本音なので、せめて任意の位置で「バリア」ぐらいだったらもう少し救済感があったと思うのですが・・・。

■背景でトラップが見えにくいことがある
背景と色が重なって、トラップが見えづらいことが多々ありました。意図的だとしたらかなりいやらしいトラップ配置ですが(笑)、もしそうでなかったら、もう少し見易くしても良いのではないかと思いました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


プレイヤーの反射神経と記憶力が最大の武器!
脳が活性化される高難易度シンプルアクション!



スマホアプリっぽいカジュアルな見た目かつシンプルなゲームですが、操作こそ簡単なものの、非常にシビアでタイトなタイミングを要求されるかなり難易度の高いゲームです。「ジャンプ」なのか、「仲間切り替え」なのか、そのまま突っ込むのか、プレイヤーには瞬時に何をすべきかの判断が求められます。

オートスクロールかつ、キャラクター位置固定なので、やることはとにかくシンプル。使うボタンも基本は2つだけです。ただし死んで覚えて少しずつ前進する「覚えゲー」の側面が強すぎる節があり、逆にプレイヤーの創意工夫がほぼ通用しないカッチカチの「攻略ゲー」とも言えます。

常に“バトルミュージック感”のあるノリの良い音楽が流れており、死んだときの再開も早いため、テンポ感は非常に良いです。その「勢い」で厳しい難易度でも何度も立ち向かえてしまうのが本作の不思議なところで、難所を突破した先に待望のゴールが待っている“ステージのちょうど良い長さ”も相まって、やめ時を見失いがち。投げ出したくなるほど高難易度なのに、つい何度もチャレンジしてしまうゲーマー魂を刺激されるタイトルでした。

【こんな人にオススメ】
・シンプルなアクションゲームが好きな人
・高難易度、大好物です
・覚えゲー上等

あくまでも個人的な感想・見解ですが、もうちょっとだけ、プレイヤーにステージクリアへのアプローチに自由を与えてもらえると、もっともっと楽しく長く遊べるゲームになるのではと思いました。続編が出ることがあれば、このあたりに期待したいと思います!


【そそれぽ】第123回、いかがでしたでしょうか?間もなく10月になるということに衝撃を受けていますが、そんなことは忘れて強く生きていこうと思います(笑)。次回もどうぞお楽しみに!


『ジャンプ勇者』は、好評配信中で価格は500円(税込)です。

(C)2015 NIPPON COLUMBIA CO.,LTD.


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

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《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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