前回は、筆塗りでミニチュアを塗装する方法を、今回は前回作ったミニチュアにちょっとした一手間を加えて、より見栄えをよくする方法をご紹介いたします。
今回も過去の記事をの内容を踏まえて説明していきますので、まだ未読の方は一度読んでから先をお読みください。
まず、ミニチュアのベース(台座)をかっこ良くする方法をご紹介いたします。台座を装飾するベースデコレートは一手間でできる非常にシンプルなものもあれば、時間かけて作る小さなジオラマ風のものなどやり方は様々。
一番簡単なものは黒や緑などの単色でベースを塗るという方法もありますが、今回はそれと同じくらいの手間で、立体感を出してリアルに見せることができる塗料『情景テクスチャーペイント』をご紹介いたします。
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『情景テクスチャーペイント』は、砂(粒子)が混ざっている泥状の水性アクリル塗料で、塗って乾かすだけで、本物の土のような雰囲気を出すことができるというもの。模型メーカーのタミヤの製品で、模型等を扱うお店で定価800円で売られています。
土や草、砂、雪だけでなく、アスファルトっぽい路面が再現できるものなど種類が豊富。今回はベーシックな「ダークアース」を使ってみます。
前回紹介した水性アクリル塗料と同様、有機溶剤等は入っていないので刺激臭もなく、換気が厳しい環境でも使用可能。
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泥状ではあるものの、使用方法も水性アクリル塗料と非常に似ています。まず小さめのヘラ(自分は前回紹介した調色スティックを使っています)等を使ってアルミホイルに出し、そこから、ヘラ(調色スティック)や使い古した筆などを使って、ミニチュア自体につかないように気をつけながら、ベースに塗るだけ。
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泥が固くて塗りづらい時は、少し水を加えて、使いやすい程度に緩くして塗るとよいでしょう。
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一通り塗って乾く前に、ヘラや筆を使って上から軽く押すと表面にデコボコを作って荒れた大地の雰囲気を出すこともできます。どれくらい荒くするかはお好みで。
また、ミニチュアについてしまった場合、すぐであれば水につけた筆で撫でれば落とすことができます。乾いてしまった場合でも、砂はヘラ等でこすれば落ちますし、上から色を塗り直すこともできます。ちょっと足についていたりしたものは、リアルさを出すための汚し表現ということにして気にしないというのも手ですね。
水を混ぜた量や塗った量にもよりますが、完全に乾くのには数時間かかります。はみ出てしまって目立つところは、完全に乾いた後であれば、デザインナイフで切ることも出来ます。切った跡が白くなってしまった場合は水で薄めたテクスチャーペイントを上から塗るとよいでしょう。
『フロストグレイブ』の設定に合わせ、雪原風にするのであれば、一度土系のテクスチャーペイントで下地を作り、完全に乾かした後で、その上から雪を塗るとよいでしょう。
最後に、ベースの縁を好きな色で塗れば終わり。黒か、土系の色が一般的ですがお好みで。今回はレザーブラウンを使いました。