【アナログゲーム決死圏】第20回:絶版だった中世クトゥルフ神話TRPG『クトゥルフ・ダークエイジ』ついに再版!初心者向けプレイレポをお届け

今回はそんな『クトゥルフ神話TRPG』のスピンオフ的な位置づけで、中世ヨーロッパを舞台に遊ぶことに特化したTRPG『クトゥルフ・ダークエイジ』(新紀元社刊)を実際に遊んでみます。

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【アナログゲーム決死圏】第20回:絶版だった中世クトゥルフ神話TRPG『クトゥルフ・ダークエイジ』ついに再版!初心者向けプレイレポをお届け
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◆実際に遊んでみよう


今回はTRPGが初体験という3人の方にプレイヤーとして参加していただき、私がキーパー(ゲームマスター)をする形で遊んでみました。ちなみに、私はゲームマスター自体はいろんなゲームでやって来ましたが、『クトゥルフ・ダークエイジ』でキーパーをするのは、今回が初体験でした。

■準備



このゲームに必要なのはルールブックとキャラクターシートとペンとダイス(サイコロ)。キャラクターのデータを書き込むキャラクターシートはルールブックの巻末についているものをコピーして使用します。ゲーム中に書きなおしたりすることが多いので、ペンは基本的に消しゴムで消せるものを使います。

ダイスは4面、6面、8面、10面、12面、20面(ゲーム上ではD4~D20などと呼ばれます)のものを各種用意しました。最近はスマートフォン向けのダイスアプリ(アプリの中でダイスを振れるというもの)も充実していますが、今回はダイスを振る楽しさを味わって欲しいというのもあり、よりアナログな実際のダイスを使いました。

『クトゥルフ神話TRPG』系のゲームでは基本的に、D100(パーセントダイス)と呼ばれるものを使い、ゲーム内での行動の成否の判定に使います。これは、2つのD10(10面ダイス)を使い、片方の10の位、もう片方を出目を1の位にあてはめて振り、1~100までの数字を出すというもの。この場合は、D10はそれぞれ色の違うものを使うとよいでしょう。また、D100の10の位として使うための数字が書かれているダイスもあります。とにかく何回も振ることになり、また参加者全員が振ることになることも多いので、D10は参加者の人数分セットであるとよいでしょう。

ダイスはTRPGを扱うアナログゲーム専門店やAmazon等でも販売されています。素敵な絵柄の描かれたクトゥルフ神話TRPG向けのダイスセットなんていうものもありますので、そちらを買ってみるのも良いかもしれません(絵柄せいで出目が見づらいのでその点はご注意くださいね)。あと、必須ではありませんがお菓子もいろいろ用意しました。セッション中は何かと小腹が空きますし、頭をつかうので糖分が欲しくなります。ダイスなどを触れるということもあり、お菓子はなるべく小分けになっていて直接手を触れずに食べられるものがオススメです。

■キャラクターメイキング

今回はプレイヤー全員が初体験ということもあり、TRPGってどんなものか、クトゥルフ神話ってどんなものか、『クトゥルフ・ダークエイジ』で描かれる時代はどんなものか、そして基本的なゲームのルールの説明を簡単にしてから、それぞれのプレイヤーが使う探索者を作る作業に入りました。

『クトゥルフ・ダークエイジ』のキャラクター・メイキングは、まず100ポイントを、筋力や精神力、教育などといった8つの能力値に割り振る形式。そして職業を決め、その職業に対応する技能に教育の能力値に応じて得る技能用のポイントを割り振ります。

今回はシナリオの都合で、職業を戦士(自由人)と傭兵のどちらかを選んでもらう形にし、戦士が1人、傭兵が2人となりました。探索者の職業は他にもいろいろありますが、ファンタジーRPGように出てくるような冒険することで生計が立てられるような人たちだけではないので、ある程度自由に動ける地位の高い職業か、流れ者のような職業に選択の幅を絞ると、探索者同士が交流しやすく、お話が作りやすくなると思います。

もちろん、シナリオを工夫すればどんな職業を選んでも大丈夫でしょう。シナリオ作りのヒントはルールブックにちゃんと収録されています。また、例えば11世紀後半に行われた庶民による(しばしば暴力的な)聖地巡礼といった歴史上の出来事に絡めるのも一つの手でしょう。

そして職業別の初期資金を使って、装備やその他のアイテムを購入。武器や防具はもちろん、たいまつや食料、家畜、船、さらには奴隷などなど様々なものの値段が設定されており、キーパーが許可するものであれば購入可能となっています。

ちなみに戦士は初期装備として馬とチェインメイル、そしてロングソードが与えられます。一般的なファンタジーのゲームだとこれらアイテムは比較的安く手に入るイメージですが、この時代にはどれもかなり高価なものなので、じつはかなり豪華な初期装備なのです。傭兵にはそういった初期装備はないかわりに、武装の購入資金が与えられます。今回は戦士は盾を買い、傭兵はふたりともクロスボウとショートソードを買いました。

シナリオがノルマンディー公国で始まるということで、全員ノルマン人ということにし、名前もそれらしいものを設定してキャラクターが完成。ルールブックには、各地方の人名の表が掲載されているので、名前に迷ったらその中から選ぶと楽でしょう。

説明の段階で今回のシナリオのあらすじや時代背景を指し示し、職業も絞っていたということもあり、キャラクターメイキングは最初の説明を含めだいたい2時間ほどで終わりました。

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《傭兵ペンギン》

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