【特集】“『ブレイブルー』森P×かきゅん店長”特別対談 ~ゲームセンターの現状と未来~

アークシステムワークスの森利道プロデューサーと、アーケードシーンを現場で支えるゲームチャリオット五井店の店長であり、自らも格闘ゲーマーであるかきゅん氏の2人にゲームセンターの現状、そして未来について語ってもらった。

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◆現在のアーケードシーンを2人はどう見ている?




──過去に様々なブームがアーケードシーンにはありましたが、現状のシーンについてどう思われていますか?

かきゅん:ゲーセンに来るプレイヤーが減ったというのはもちろんあります。ゲームや遊びが色々と多様化したことで、わざわざゲーセンに来ようとする人は少なくなったとは思いますね。

でも家庭用ハードでゲームを遊ぶ人やスマホで『パズドラ』等を遊んでる人がたくさんいるように、ゲーム自体が好きな人はたくさんいると思うんです。でもそうした方は無料で遊ぶってことに慣れちゃって、ゲーセンで1コイン入れて遊ぶってことに抵抗があるのかもしれませんね。

──最初からお金を使わないと遊べないってところに敷居が高く感じちゃうんでしょうね。

かきゅん:そうですね。あと今はネットでユーザーの意見がすぐに見れてしまうので、そういったものを見て遊ぶ前から判断しちゃったり、遊んだ気になっちゃったりっていう方も増えている印象です。

──Twitterなどでいいことも悪いことも簡単に情報が拡散されちゃいますからね。

かきゅん:そうなんですよ。でも2015年は『ワンダーランドウォーズ』に始まって、『ポッ拳』『スクール オブ ラグナロク』『ディシディア ファイナルファンタジー』、格ゲーでは『鉄拳7』『ギルティギア イグザード レベレーター』『ブレイブルー セントラルフィクション』と新作ゲームが多くリリースされて、タイトル的には充実していたと思います。

営業的には格ゲーが強いお店はそれなりにやっていけてると思うんですが、そうでないお店にとっては、新作ゲームが当たってくれないことにはなかなか立ち行かなくなってきていますよね。

──ユーザーさんが「ゲーセンに遊びに行きたい」って強く思ってくれるようなゲームの存在ですね。

かきゅん:今だったら『ディシディア ファイナルファンタジー』のような、既存のアーケードユーザーではなくて「『FF』の新作だからやりに来る」、「PSP版で遊んでいたからやりたい」っていう新しい層を取り込んでいかないといけないので、そういったタイトルをオペレーター側としては大事に扱っていきたいです。ユーザーの方もネットの意見を鵜呑みにしないで自分の手で実際に遊んでみてほしいんです。

家庭用のように最初に数千円払わなくても、アーケードゲームなら100円でどんなゲームなのか確かめることができるんで。そこがゲーセンのいいところなので、気になったらとにかくゲーセンに来て遊んでみて欲しいですね。

森:僕は現状のゲーセンって気分転換の場になってないなっていうのが本音なんです。ゲームってやっぱり遊んだ人が気持ちよくならないといけないんで。娯楽って他のことを忘れて楽しみたいものなので、没頭できなきゃダメなんですよね。

だから一番良くないのは「遊んでみたけどなんだかよくわからない」で終わっちゃうことなんです。格ゲーは勝敗が絡むのでもちろんストレスはありますが、それを楽しみたいって人が集まっていると思うんですよ。対戦して負けた後って「あの時どうして技を食らったんだ」「どうすれば勝てるんだ」「こうすれば勝てるかも」って考えますよね。

そういうことを考えている時って、仕事や他の嫌なことを忘れられているんですよ。だから僕がゲームを見て、いまいち楽しめないなって思うゲームっていうのは大抵結果がわかりにくいゲームなんです。今のゲーセンに必要だなって思うことは、ストレスがないことだと思ってます。それを実践するのはすごく難しいですが……。

──僕も子供の頃ゲーセンに行きたい理由ってやっぱり学校のこととか勉強とか、現実を忘れられる、ストレス解消になるからっていう理由が大きかったと思いますね。

かきゅん:もちろん、今のゲーセンもそういう場所になっていると思います。あと僕らの世代くらいまでの人ってゲーセンは薄暗いほうが落ち着くってのがあると思うんですよ。ゲーセンってどこか隠れ家的な感じの場所でもあるんで。

森:確かに、今はゲーセンの店内って全体的に明るくなってきている印象がありますよね。相手の顏が見えるのでストレスを感じる人もいるとは思いますが、それはそれで安心できる場所になってると思うし、遊びに来やすいって意味ではどちらも正解だと思います。

さっきも言いましたが、僕はゲーセンってコミュニケーションの場であってほしいっていう気持ちが一番強いんです。やっぱり自分がユーザーとしてゲーセンに通ってた時って楽しかったですもん。『鉄拳』シリーズで10連コンボとか出している人を見たら「教えてくだーい!」って話しかけたりとか(笑)。「ウメハラ君が都内のゲーセンで何百連勝してるらしいよ」って聞いたら、即皆で見に行きましたもんね。

──現場で新しい出会いもあり、友人同士熱くなれるものがゲーセンにはあるんですよね。

次ページ:未来のゲーセンはどうなっているのか──開発側とオペレータ側が予測する

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《風のイオナ》

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