【インタビュー】『バトルフィールド1』リードデザイナーが語るDICEのWW1熱

E3の開催に先駆け、6月12日から14日まで米ロサンゼルスで開催されたエレクトロニック・アーツの単独イベント「EA Play」。同会場にて、シリーズ最新作『Battlefield 1』のリードゲームデザイナーDaniel Berlinに単独インタビューを行うことができました。

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【インタビュー】『バトルフィールド1』リードデザイナーが語るDICEのWW1熱
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E3の開催に先駆け、6月12日から14日まで米ロサンゼルスで開催されたエレクトロニック・アーツの単独イベント「EA Play」。同会場にて、シリーズ最新作『Battlefield 1(バトルフィールド1)』でリードゲームデザイナーを務めるDICEのDaniel Berlin氏に単独インタビューを実施。なぜWW1(第一次世界大戦)を舞台にしたのか、そして前作からどのように進化したのかを訊いてきました。

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――なぜWW1という題材が選ばれたのでしょうか。

Daniel Berlin氏(以下Berlin): WW1に対し非常に熱狂的な2人のスタッフがスタジオにいるのですが、素晴らしい『Battlefield』になるポテンシャルがあることに気づいたんです。没入感や物語のスケール、大規模な戦闘というゲームの大きな柱を支えるための要素としては十分でした。

――WW1をゲームとして再現することは難しかったのでは。

Berlin: 難しそうだということよりも興味深さが勝っていました。ヨーロッパでの塹壕戦以外にもさまざまな当時の状況が描かれており、世界全体を巻き込んだ戦争をステージとしてうまく落とし込んでいます。アラビアの砂漠やイタリアにあるアルプス高山、城砦、兵器実験施設、塹壕をはじめとしたさまざまなロケーションが登場します。武器も多く登場し、ショットガン、セミオート/フルオート、ライトマシンガン、スモールマシンガン、ボルトアクションライフル、スナイパーライフル、さらには戦車から馬まで。それらはWW1という時代設定であるからこそ交わることができるのです。


――当時の武器はどのようにリサーチされたのでしょうか。

Berlin: 最初に述べた2人のスタッフが広範囲にわたるリサーチを行っており、可能な限り裏付けをとっています。また、現存する当時の武器から銃声も録音しています。

――ゲームに登場する場所も実際にロケハンに行かれたということでしょうか。

Berlin: 行っています。ゲーム中のロケーションも、当時の写真と比べてほとんど同じものになっているはずです。

――マルチプレイの兵科はどのようなものが用意されているのでしょうか。

Berlin: すでに公開されているものは、Medic、Support、Scoutなどがありますが、タンカーやサポートクラス、さらにはパイロットも用意しています。リスポーン時に専門の兵科に切り替えていくことで、敵の戦車といった兵器に十分に対抗できるようになります。


――大型兵器はどのようなものが登場するのでしょうか。

Berlin: 飛行船や装甲列車、戦艦ドレッドノートなど、さまざまなマップで異なる強力な兵器が登場します。もしチームが負けそうになっても、うまく活用することで形成を逆転することも可能です。

――キャンペーンモードの内容について。

Berlin: まだ少ししか話せませんが、WW1でこれまで語られていなかったような物語にスポットを当てています。プレイアブルキャラクターの一人がアラバマのベドウィン族の女性戦士なのですが、WW1において彼らがどのように影響を与えていったのか描きたかったのです。それらを『Battlefield』式に組み立てて、ミッションの中でプレイヤーに多くの乗り物や自由な空間を提供できるようにしています。


――前作からゲームエンジンはどのくらい進化しているのでしょうか。

Berlin: 『Battlefield』に使用されているFrostbiteエンジンは、最新版では建物のダメージ表現や地形において大きな向上が見て取れると思います。例えば、爆撃によってクレーターを作り、そこに隠れたりカバーしたりも可能です。また、ダイナミックな天候システムも含まれています。

――コンソール版の解像度やフレームレートは。

Berlin: まだわかりません。しかし、すべてのプラットフォームで素晴らしいものになるように、ストレステストによるデータから計画していきます。

――日本のファンに一言願いします。

Berlin: 日本には素晴らしいゲームが多くあるので、私自身日本に行ってみたいと思っています。『Battlefield 1』を日本のファンの方にも楽しんでもらいたいので、夏に行う予定のβテストにぜひ参加してみてください。

――本日はありがとうございました。

《Daisuke Sato》

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