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映画会社「日活」のゲームレーベル「SUSHI TYPHOON GAMES」が手がけるホラーアドベンチャー『クリーピング・テラー』 。
クリ―ピング=這いまわる、テラー=恐怖。タイトルからしてすでに良ホラーゲーム臭が漂っています。
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森の奥の古い屋敷に肝試しにきた主人公のアリサとその友人たち。探索の途中で事故が発生し、アリサはひとりぼっちになってしまいます。
本作は横スクロールの2Dアクションゲーム。『クロックタワー』や『トワイライトシンドローム』をプレイしたことがある世代には懐かしさと恐怖が思い出されますね。
謎の屋敷、探索する高校生、屋敷内を徘徊する怪物たち、断片的に残された記憶のメモ…
ホラーゲームに欠かせない要素がこれでもかと盛り込まれていますが、決して単調ではなく、屋敷の探索のワクワク感、先に進むにつれて解き明かされる屋敷の謎にハラハラしっぱなしです。
何よりいつ、どこから現れるかわからない敵がいるという状況が怖すぎる!
また、3DSの立体視は物陰に隠れた時の敵との距離を演出するのに最適。臨場感が際立ち、恐怖が深まります。
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物語のカギを握る重要な書類やアイテムのほかに、消耗アイテムは6つまで所持することが可能です。
歩く、走るの基本動作のほかに、アイテムを投げたり、回復アイテム使ってスマホの電池や自身の体力を回復したりしながら先へと進みます。
暗い屋敷と心もとない明かり、持ち物の制限、敵に襲われた際のスタミナ消費、敵に対する少ない抵抗手段(もちろん銃など持っていません!)
…この「ままならぬ」状態こそが最大の恐怖ではないでしょうか?
ごく一般人が何の武装もなく命の危険にさらされたら…想像するだけでも恐ろしいことです。
しかしながら主人公のアリサはただ逃げまどうだけの女の子ではありませんでした。
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大男相手に力で勝つ女子高生。
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スマホを片手に持ったまま余裕の素通りです。
ただ物陰に隠れているだけではない!必要な時には果敢に挑む!
そもそもこんな怖い屋敷を一人で探索する時点で十分に強かった。頼もしいですアリサさん…!
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プレイ時間は3時間程度。難易度はさほど高くなく、怖さに耐えられれば誰でも楽しめます。エンディング分岐もあるので、シンプルながらも何度も楽しめるゲームです。
また、終盤に進むにつれ盛り上がるBGMも聴きごたえ十分。筆者は敵に遭遇した時のBGMがお気に入りです。
プレイ中、筆者はメモ帳を片手に隠れ場のある部屋やアイテムの落ちている場所をマッピングしつつ進めました。オートマッピングが多い昨今、久しぶりにマッピングをして「ゲームをやっている」感が高まりました。欲を言えばタッチパネル側の地図に直接書き込みができたらよかったなと思います。
ホンネ君「アリサの強さに救われたな」 はい、その通り…。
『クリーピング・テラー』 はニンテンドーeショップで990円(税込)で配信中です。
■著者紹介
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ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。代表作『ふぅ~ん、真田丸』(実業之日本社)『北条太平記』(桜雲社)
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