【特集】『Steamで遊べる名作アドベンチャーゲーム』10選―絶対にプレイすべき傑作集

現在、ゲームには様々なジャンルがありますが、その中でも取り分け奥深い物語や雰囲気を持つジャンルがアドベンチャーです。そこで今回はSteamで遊べる名作アドベンチャーゲームを10選して皆様にご紹介致します。

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【特集】『Steamで遊べる名作アドベンチャーゲーム』10選―絶対にプレイすべき傑作集
【特集】『Steamで遊べる名作アドベンチャーゲーム』10選―絶対にプレイすべき傑作集 全 10 枚 拡大写真
『Valiant Hearts: The Great War』 価格:1,480円
開発元:Ubisoft Montpellier 開発年:2014年

――あれから100年が過ぎて
アクションアドベンチャーとも言える本作は、極めてミニマルな画面情報量と、別メニューから参照できる極めて膨大な史実の情報量を持ち、複数の視点から第一次大戦を描いた名作です。バンド・デシネのようなアートワークはキャッチーでありながら、重いテーマを軽妙に描く事に成功しており、幅広いプレイヤーに門戸を開き、多くの知見をもたらしてくれます。史実描写は実に丁寧で、人類史上初めて用いられた毒ガスや戦車、今なお実在する無名戦士の墓地などを描きエデュケーションの要素も持ち合わせています。また本作が持つ物語は「ありとあらゆる戦争従事者は元々一般人である」という事を示唆しており、そういった人々の生き様には胸を打たれる事でしょう。

『The Vanishing of Ethan Carter』 価格:1,980円
開発元:The Astronauts 開発年:2014年

――少年の行方を追って
事件現場から遺留品に干渉することで事件現場を再現する超能力を持つ探偵「ポール・プロスペロー」が、イーサン・カーターという少年から助けを求める手紙を受け取り、その行方を追うというのが本作の導入です。また、本作はプレイヤーの手を掴もうとはしない、という惹句を持っており、物語の道筋はプレイヤーに委ねられているという性質を持っています。その物語は神秘性をまとい、終盤で明かされる仕掛けはプレイヤーの心を揺さぶります。公式に許諾を取った、プロの翻訳者による日本語化が存在しており、その精度は言うまでもなく高品質なため、その点においても非常におすすめ出来る名作です。

『Syberia』 価格:1,280円
開発元:Microids 開発年:2002年

――クラシックの名作
玩具工場、会社買収のため、主人公「ケイト・ウォーカー」はカラクリ人形で有名なフランスのアルプス地方、架空の街バラディレーンに訪れる、という導入で始まる本作は発売当初様々な受賞をしたポイント&クリックアドベンチャーの名作です。死んだはずの人物の足取りを追い求める旅は、バラディレーンのスチームパンクにも似た機械仕掛けや、風景の魅力も相まってミステリアスな旅順となります。本作の物語は続編へと続くよう導かれていますが見知らぬ土地、それもユニークな土地へ旅をするような体験を味わえます。また、シリーズ三作目の発売も2017年予定とアナウンスされています。

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いかがでしたか?アドベンチャーゲームは決してハイテンポなジャンルではありません。しかしながらそれ故にプレイヤーへ深い思索を促し、奥深い体験を与えてくれます。例外的に、作品によっては深い思索が必要なく、かつ、没入と感慨を与えてくれるものもあります。今回取り上げた作品の中で気になる作品があれば是非プレイしてみて下さい。アドベンチャーゲームはあなたのゲーム体験をより豊かにする事を約束するジャンルなのですから。
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《SHINJI-coo-K(池田伸次)》

FPSとADVを偏愛しつつネトゲにも造詣のあるフリーライター SHINJI-coo-K(池田伸次)

「Game*Spark」誌に寄稿しつつも「IGN JAPAN」誌と「GAMERS ZONE」誌にも寄稿。「インサイド」誌にも寄稿歴あり。今はなき「Alienware Zone」誌や「週刊Steam」誌にも寄稿していたフリーライター。 そしてヒップホップビートメイカー業も営む音楽家兼ゲームライターの兼業家。通称シンジ。

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