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待ちに待ったNintendo Switch、そして『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』がとうとう発売されました。
発売前に公開されていたプレイデモですらスケールでかいと思っていましたが、プレイしてそれがほんのチュートリアル部分に過ぎなかったと知り、驚きが隠せません。これだけプレイしても『時のオカリナ』ならまだデクの樹サマのダンジョンを攻略したあたりだなんて、スケールがでかすぎる!
とにかく自由すぎる本作。「はじまりの台地」の目的地までの行き方一つとっても、道なりに進んだり迂回したりと様々な方法があり、プレイヤー同士の話しを聞くだけでも発見があります。
筆者は踏破したいタイプなので行けるところはトコトン行く!と決め、ロッククライミングを中心に進めていますが、行けないところがなさすぎて終わらせるタイミングがつかめません。
本連載は「リアルではうだつの上がらない筆者がゲームの中で傍若無人に振る舞う」というコンセプトで始めましたが、本人の実力不足ゆえまったく傍若無人できず54回を迎えました。
しかし!本作では本当に傍若無人ができてしまうんです!
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というわけで、筆者はアニマルたちと行く自由なワイルドライフを謳歌しています。
リンク…リンク…目を覚まして…アニマルと戯れている場合じゃないわ…
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本作はamiiboに対応しており、『トワイライトプリンセスHD』のウルフリンクのamiiboがあればパートナーとして呼び出すことが可能です。『トワイライトプリンセスHD』の獣の試練で鍛えておけばハートが多い状態で呼び出すことができます。
筆者は鍛錬を怠りライフ3。それでも自分で狩りをし、狩ったものを食べ、いらない分はリンクのために残しておいてくれる優秀なパートナーです。
また、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のリンクのamiiboからエポナが登場! 早速馬宿に登録し、大草原を駆けまわっています。人馬一体とはこのこと!
裸同然で孤独な旅になると思っていましたが、優秀なパートナーがいるだけでかなり癒されます。
敵の倒し方も色々な方法があり、何をしてもOK。というかパンツ一丁で走り回ったって誰からも怒られません。だってハイラルには警察の法もないんだぜー!
しかし、ロッククライミング中に落下すればゲームオーバーだし、水泳中に体力が切れたら溺れるし、雷の日に金属を持っていれば落雷を食らうという…
傍若無人をする者にはそれ相応のリスクがつきもの。世界の真理を突きつけられました。そして大自然の驚異の前では傍若無人な行動なんてちっぽけな存在に過ぎないと思い知らされたのでございます。
本作ではSNSを中心にワイルドライフが注目されていますが、言わば興味を持ってもらうための導入に過ぎず、広大な大地を舞台に、いい意味でこれまでのゼルダを覆し、またいい意味でこれまでのゼルダらしさも継承したゲームになっていると思います。今作が初めてのゼルダの人だけでなく、旧作からのファンにも新たな発見があるゲームです。
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疲れたら、動物に癒されればいいじゃない。
ホンネ君「敵に勝てないからってアニマルセラピーばかりしてないで先に進めなさい」 はい、その通り…。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』 はNintendo Switch、Wii Uでパッケージ版とダウンロード版ともに6,980円(税別)で発売中です。
■著者紹介
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みかめ ゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。代表作『ふぅ~ん、真田丸』(実業之日本社)
『北条太平記』(桜雲社)
(C) 2017 Nintendo