【日々気まぐレポ】第200回 愛しさと踏み込みと間合いと気合いと「ZA ライガーゼロ」

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきがお届けする週間連載「日々気まぐレポ」でございます。

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【日々気まぐレポ】第200回 愛しさと踏み込みと間合いと気合いと「ZA ライガーゼロ」
【日々気まぐレポ】第200回 愛しさと踏み込みと間合いと気合いと「ZA ライガーゼロ」 全 6 枚 拡大写真


インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきがお届けする週間連載「日々気まぐレポ」でございます。

本連載も長いもので、隔週連載から始まり幾ばくかの休載期間を経て早数年。今回ついに第200回目を迎えることができました。これもひとえに、読者の皆々様方のおかげでございます。改めまして、日々のご愛顧に御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

さて記念すべき今週は、壽屋から発売中の「ZA ライガーゼロ」をご紹介します。こちらは、トミー(現タカラトミー)が展開してきた長寿プラモデルシリーズ「ゾイド」を1/100スケールでアクションフィギュア化した「ZOIDS AGGRESSIVE(ZA)」シリーズの最新作です。



「ライガーゼロ」は、当時アニメ主役機の代名詞でもあった「ライガー」の名を冠するライオン型のゾイド。「完全野生体ベースのゾイド」という設定で、かつてない強さを誇った名機として知られています。その設定や特徴的なギミックは、後のシリーズ商品展開にも大きな影響を与えており、エポックメイキングな存在としてファンからは愛されています。

ちなみに当初、筆者は「完全野生体ベース」って何やねん?と幼心に疑問を持っていました。後に発売された書籍などで詳らかになったのですが、これはその名の通り野生のゾイドをひっ捕らえて戦闘用ゾイドとしてサイボーグ化した、という意味だそうです。戦闘用ゾイドが人工培養した金属生命体を機械加工することで生産されていた当時からすると、生命力に溢れた完全野生体ベース機は、正に驚異的な性能を誇っていたことでしょう。



閑話休題。そんなライガーゼロは、TVアニメ「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」の主人公機としてメディアデビューを果たしますが、その後も他のTVアニメシリーズや数々の関連ゲーム作品などで活躍を見せており、数あるライガー系ゾイドの中でも特に人気が高いゾイドの一つとなっています。

ライガーゼロは登場作品毎にその姿を微妙に変えていますが、これは本機体の最大の特徴でもある「チェンジングアーマーシステム(CAS)」という、装甲や装備を自在に換装可能であるというギミックによるもの。今回のアクションフィギュア化に際しては、アニメ「スラッシュゼロ」やGBソフト『白銀の獣機神』といった作品で、最も基本的な姿とされた「タイプゼロ」の姿で立体化されています。



なお、パッケージから取り出した状態ではタイプゼロアーマーは装着されておらず、いわゆる「素体」のまま収められています。これが何を意味するかといえば……(既にお気づきかと思いますが)そう、ZAはCASのギミックを完全再現しているのです。

アーマーの分割はトミー版準拠となっており、コックピット周りもオリジナルのまま。同じくコトブキヤが展開するHMMゾイドに比べて装甲のディテールなども抑えめで、旧来のファンにも馴染みやすいデザインとなっています。塗装精度も極めて高品質で、成型色とあわせてほぼ完璧に設定のカラーを再現しています。また、各アーマーの着脱は実に小気味よく、ストレスがかかりにくい構造になっていることも覗えます。



もちろん、アクション性能も折り紙付き。肩部引き出し関節などは、もはや当たり前です。腹部の複雑な分割など、かつて発売されていたアクションフィギュア「可動王」はおろか、HMMシリーズにも引けを取らない可動範囲となっています。このほか、頭部の放熱フェアリングにも引き出し式のアームが仕込まれているなど装甲の干渉も最低限に済むよう工夫が凝らされています。もちろん、装甲をパージすればさらに可動範囲は拡大。完全野生体ベースのゾイドであることを十二分に実感できる、躍動感あふれるポーズを思いのままにキメることができます。



ギミックとしては、フェアリングの可動のほか、イオンターボブースターの伸縮とカバー開閉、腹部サイドのダウンフォーススタビライザーの展開、コックピットキャノピーの開閉などオリジナル版を思わせる拘りっぷり。さらにテール部分はリード線で表現されているため、自由に表情をキメることができます。

オプションとして、差し替え式のレーザー発動状態「ストライクレーザークロー」パーツが各爪毎に付属。ほか、別売りのフライングベースに接続するためのジョイントパーツもセットになっています。



装備がシンプルな分、プレイバリューとしては他のZAシリーズに一歩譲るところは否めません。しかし、それ以上にアクション性能やストレスフリーな遊びやすさなど、全体的なクオリティーで勝負に打って出てきたこのライガーゼロ。せっかくCASが再現されているので、ここはイェーガーやシュナイダー、パンツァー、イクスといった他のアーマーにも期待したい所です。ね?コトブキヤさん!

ともあれ、タイプゼロでも十分な遊びごたえを感じられるアクションフィギュアとなっていますので、かつてのゾイド乗りだったという方はもちろん、改めて興味が湧いたという方にも自信をもって推せる逸品でした。オススメです!

「ZA ライガーゼロ」は発売中。価格は6,800円(税抜)です。

(C)TOMY ZOIDS is a trademark of TOMY Company,Ltd.and used under license.

■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメ、おもちゃが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterと個人サイトにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo
個人サイト:日々気まぐれ屋(http://ogsaga2.rosx.net/)

《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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