約260種類もの作品が壁一面にずらりと並ぶ、ボードゲーム好きには堪らない夢のようなこの施設。オフィスの中にこれほどまで本格的なボードゲームカフェが作られたのは、恐らく国内初だそうです。さっそく見学してきたので、その様子をお伝えします。
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施設として稼働したのは昨日からと、まさに出来たてホヤホヤなボードゲームカフェ。
同社の執行役員クリエイティブオフィサーで、FGO PROJECTのクリエイティブディレクターも務めているの塩川洋介氏は、ボードゲームカフェ設立の経緯について、「もともと社内にボードゲーム好きが多く、業務時間外に遊んだりしていた。そうした背景もあり、クリエイター同士の交流に繋がることと、様々な“面白さ”が突き詰められているボードゲームに触れて、面白いことを考えるという文化を根付かせたいという思いから、こういった施設を作った」と説明します。
そして施設を作る際に「本気でやりたい」と考えた塩川氏は、自身も遊びにいっているボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」の雰囲気を参考にするべく、同店舗のオーナーである白坂翔氏に相談したそうです。
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白坂氏は今回の話を受けて、「個人的な感覚ではあるが、ゲームやIT業界の方はボードゲーム好きが多く、相性も良いと思った」とコメント。また、白坂氏は昨今のボードゲーム業界についても、「5~6年前はまだまだ浸透しておらず、40代以上の男性ユーザーが多い印象だった。しかしテレビ等で『人狼』がブームになってからは客層が大きく広がり、大学生のプレイヤーが増え、男女比も半々ぐらいになっている」と語ります。
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ボードゲームについて、「デジタルゲームとは全く異なる自由さがあり、形やコンポーネントも様々。尖ったゲームデザインの作品も多々あり、これは刺激になるなと感じてからドハマリした」とも話す塩川氏。
一例として、両氏によって紹介されたボードゲームは、制限に従って写真を重ねてオリジナルな卒業アルバムを作り出す『グラデュエーション・フォトレコーズ!』や、謎解きの最中にカードを切ったりするため1度しか遊べない『EXIT 脱出:ザ・ゲーム』、ランダムで指定されたお題に従って架空の映画タイトルを作成しアドリブでその感想を言い合う『知ったか映画研究家スペシャル!』など、ユニークなものばかり。そのどれもが独創性と自由さにあふれていて、個人的にもぜひ1度、遊んでみたいと感じました。
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最後に塩川氏は、「先日発表した『FGO Duel』のように、ディライトワークスとしてはボードゲームに力を入れていきたい。オリジナルのゲームも作ってみたいし、ボードゲームで得た知見や“面白さ”を、メインで作っているデジタルゲームにも活かしたいと思っている。ボードゲームを制作されている方たちとも、一緒にゲームを作っていければ」と結びました。
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お互いに膝を突き合わせ、カードやアイテムを触りながらプレイするボードゲームには、アナログならではの興奮が確かに存在します。「サイコロを振る」「カードをめくる」といった動作は、デジタルゲームではボタンひとつで済ませる“判定”に過ぎませんが、ボードゲームではこの動作自体が妙に盛り上がったりするんですよね。
今回ご紹介した「ディライトワークス ボードゲームカフェ」は社内専用のスペースとなりますが、ゆくゆくはイベントや配信なども行っていきたいとのこと。ボードゲームの魅力を吸収して生み出される同社の作品に、これからも大いに期待しましょう。
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