『F-ZERO X』本日7月14日で20周年─参加マシンは最大30台! 超高速レースで凌ぎを削り合うスピード感が格別な一本

ニンテンドウ64ソフト『F-ZERO X』が発売されたのは、1998年7月14日。今日でちょうど20周年を迎えます。圧倒的なスピード感はもちろんのこと、未来感溢れるデザインは現実のレースとはひと味違う刺激を醸し出し、その個性に惹かれた方が続出しました。

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『F-ZERO X』本日7月14日で20周年─参加マシンは最大30台! 超高速レースで凌ぎを削り合うスピード感が格別な一本
『F-ZERO X』本日7月14日で20周年─参加マシンは最大30台! 超高速レースで凌ぎを削り合うスピード感が格別な一本 全 3 枚 拡大写真

ニンテンドウ64ソフト『F-ZERO X』が発売されたのは、1998年7月14日。今日でちょうど20周年を迎えます。圧倒的なスピード感はもちろんのこと、未来感溢れるデザインは現実のレースとはひと味違う刺激を醸し出し、その個性に惹かれた方が続出しました。

本作は、スーパーファミコンのロンチを飾ったタイトルのひとつ『F-ZERO』の続編として登場。スーパーファミコンのレースゲームと言えば、『スーパーマリオカート』を思い出す方も多いと思いますが、こちらが発売されたのは1992年8月27日。対する『F-ZERO』は1990年11月21日に発売されており、シリーズの歴史としては『F-ZERO』の方が長く、二学年上の先輩といったところでしょうか。

しかし、ニンテンドウ64ソフトとしては、『マリオカート64』が1996年12月に登場。そこから約1年半遅れる形で、シリーズ2作目となる『F-ZERO X』がリリースされました。またシリーズ作品数としてみても、『マリオカート』シリーズの方が上回っており、最新作『マリオカート8 デラックス』も昨年発売されたばかり。一方『F-ZERO』は、2004年の『F-ZERO CLIMAX』以来、大きな動きはありません。

そのため任天堂のレースゲームと言われると『マリオカート』シリーズが連想されがちですが、最新作が出てから10年以上が経過しても、『F-ZERO』の新展開を待ち望む声は今もSNSなどに見られます。『F-ZERO』シリーズ自体が根強い人気を獲得しているのはもちろんですが、『マリオカート』シリーズにはない魅力を多数備えているのも、その理由のひとつ。そんな名シリーズの2作目となった『F-ZERO X』を、この記念すべき日に振り返ってみたいと思います。

◆最大30台での高速レース! 期待に応えるパワーアップぶりを披露した『F-ZERO X』



1作目となるSFCソフト『F-ZERO』の頃から、高速演出による疾走感で注目を集めていましたが、その爽快感は『F-ZERO X』にも継承され、さらに爽快感を増しました。ハードがニンテンドウ64に変わり、マシンスペックに相応しい進化が施されます。

特に大きな変更点と言えばやはり、一レースに最大30台のマシンが出場する点でしょう。自身を除き、29人のライバルと凌ぎを削り合うこととなります。レースゲームによって異なりますが、同一のレースにこれだけのライバル車が登場するゲームは当時かなり稀で、それだけに一位でゴールした時の達成感はひときわ大きなものがありました。

そして、これだけの台数が出場していても、マシンの動きは非常に滑らか。反重力で車体が浮いている設定ですが、その浮遊感を損なうことなく、コーナーリングや加速などを臨場感たっぷりに描写。コース外に飛び出すようなジャンプを駆使しても、スムーズな動きを維持したままレースが展開するので、没入感を損なわれることもありません。


また、レース開始前には、加速や最高速などの設定をセッティングすることも可能。加速を重視して先手を取るもよし、後から追い上げる最高速タイプで攻めるもよし。プレイスタイルに合わせて調整できるのも嬉しいポイントのひとつです。さらに、最高4人までの対戦も可能となり、複数の友達とアツいバトルを楽しめるようにもなりました。

加えて、コースの立体化やアクションの追加など、パワーアップした点は枚挙に暇がないほど。自分の腕と相性のいいセッティングを考え、最大30台によるスピード感満点のレースが楽しめる一作へと進化した『F-ZERO X』。そのパワーアップぶりは、『F-ZERO』の続編を待ちわびたファンの期待に大きく応えるものでした。そのため難易度的には手強くなり、レースゲーム初心者には少々ハードルの高い作品になってしまった面もありますが、そこは“上達”という努力で補いたいところです。

◆『F-ZERO X』を今遊ぶには? そしてスイッチは本シリーズの救世主となるか



『F-ZERO X』を今遊ぶには、Wii U版のバーチャルコンソールをチョイスするのが最も手軽でしょう。Wii版のバーチャルコンソールもありますが、Wiiではポイントの追加が打ち切られてしまいましたし、Wii U版ならばどこでもセーブに対応しているため、例えレース中でもプレイを中断し、後日続きを楽しむといった遊び方も可能です。

過去の名作に今もアクセスできるのは嬉しいことですが、できればシリーズの新たな作品も遊びたいもの。今のところ『F-ZERO』関連の具体的な話はありませんが、最新ハードであるニンテンドースイッチには、任天堂が手がけた人気シリーズの最新作やリメイク作品が数多く登場したり、今後のリリース予定に組み込まれたりしています。

『マリオカート8 デラックス』の世界的な大ヒットは記憶に新しく、また昨年発表された『メトロイドプライム4』も告知だけで大きな話題となりました。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズには、『F-ZERO』シリーズの「キャプテン・ファルコン」がレギュラー出演しており、2018年12月7日に発売される『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にも引き続き参戦。『F-ZERO』ここにありと、今回もキレのある活躍を見せてくれることでしょう。

躍進を続けるニンテンドースイッチへの風向きが、『F-ZERO』にも朗報をもたらしてくれることを期待するばかり。今日から1年間、『F-ZERO X』20周年となるアニバーサリーイヤーなので、このタイミングで新展開をぜひお願いします!



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《臥待 弦》

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