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2018年9月20日より幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ 2018」にて、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの新作アクションADV『アッシュと魔法の筆』のクローズドプレゼンテーションが開かれたので、その模様をお伝えします。
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今回プレゼンテーションを担当したのは、本作の開発スタジオであるPixelopusのクリエイティブディレクターDominic Robilliard氏。彼の解説と共に、およそ30分ほどのプレイセッションがおこなわれました。
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本作は、明るさを失い荒廃した漁師町「デンスカ」が舞台。描いた絵に命を吹き込む不思議な筆を手に入れた少年"アッシュ"を主人公に、町に活気を取り戻す多彩なペインティングを楽しむことができます。このコンセプトは、Robilliard氏の故郷イングランド・ブリストルでおこなわれた、アートによる町おこしがインスピレーションの一つとなったそう。実際、淀んで薄暗い町並みがペイントによって少しずつ彩られていく様には、町おこしの楽しげな雰囲気が感じられました。
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本作のメインとなるペイントは、PS4コントローラーのタッチパッドを指でなぞることでおこないます。描く絵の種類は、炎や星、草木など、いくつかのプリセットに分けられ、それらが指でタッチパッドをなぞった通りに描かれます。また、絵を描くのが苦手な人でも上手に描けるように意識したというペイントは、シンプルな操作で精巧なグラフィティアートを描くことができ、誰でも自由なペインティングを楽しめるでしょう。
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本作の特色として、"かいぶつ"たちとの協力が挙げられます。いじめられっ子のアッシュは友達がおらず、代わりの存在としてかいぶつを描くのですが、このかいぶつたちは種類ごとに異なる性質や性格を、そして色によって異なる力を持っており、それぞれが独自のAIで行動するとのこと。そして、アッシュの冒険を手伝ってくれるコンパニオンのような存在になるといいます。また、かいぶつによって、アッシュに描いて欲しい絵のリクエストをしたり、いたずらをしたりと個性豊かな反応を見せ、そうしてかいぶつたちとコミュニケーションを深めれば「スーパーペイント」をおこなえるエネルギーを貰うことができます。
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「デンスカ」の町中の壁には、かつて開かれた大漁を祝うお祭りのために、たくさんの電飾が掛けられた場所があります。しかしその電飾たちは、今では一つの明かりも灯されておらず、暗く淀み、アッシュの筆でさえ普通には絵を描くことができません。「スーパーペイント」は、そのような壁に光を取り戻す力を備えており、こうして彩りを取り戻した壁には、普通に絵を描くことができるようになります。壁伝いに移動するかいぶつのため、こうして壁に光を取り戻すことでかいぶつの行動範囲を広げ、謎解きなどをサポートさせることができるようです。
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プレイセッション後にはRobilliard氏から、少年の心の成長を、さびれた町が活気を取り戻していく様子を通して描くというテーマが語られた本作。ゲーム内に登場しアッシュを邪魔するいじめっ子たちとの関係性も、ストーリーが進むにつれ変わっていくと言います。実際にプレイ映像を見ても、閉塞感のある薄暗い町並みが、アッシュとかいぶつたちとの微笑ましいやり取りで明るくなっていく様子は心が暖まりますし、プレイヤーの心を揺さぶるようなストーリー展開にも期待が持てそうです。
ゲーム性に関しても大まかなプレイ目的はあるものの、それ以外はかなり自由にかつ様々な場所にペイントをできるようで、かいぶつは横長に描くと4足、縦長に描くと2足歩行になったり、角や尻尾を描き換えられたりと、プレイヤーの独創性に柔軟に対応した作品であると言えるでしょう。プレゼンの最後には、現在も開発中ではあるものの、近いうちには発表できそうだという情報も。美しいアートを思うがままに描ける日を楽しみにしつつ、発売を待ちたいところです。
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『アッシュと魔法の筆』は、PS4専用ソフトとして発売予定。価格、発売日ともに未定です。