狂気を感じる「ときめきクラシック」バージョン!
真ゲマ:
SHINJIさんはどのようなラインナップにしましたか?
SHINJI:
あえて20本ぎっしり選ぶ必要もないとは思いますが、受け取って下さい!「なつやすみに横浜にある伝説の樹の下で待ってるから夕暮れの町並みを散歩しようよ」ラインナップ!
- ときめきメモリアル ~forever with you~
- ときめきメモリアルドラマシリーズ Vol.1 虹色の青春
- ときめきメモリアルドラマシリーズ Vol.2 彩のラブソング
- ときめきメモリアルドラマシリーズ Vol.3 旅立ちの詩
- ときめきメモリアル 対戦ぱずるだま
- ときめきメモリアル2
- ときめきメモリアル2 Substories Dancing Summer Vacation
- ときめきメモリアル2 Substories Leaping School Festival
- ときめきメモリアル2 Substories Memories Ringing On
- ときめきメモリアル2 対戦ぱずるだま
- グランツーリスモ2
- ファイナルファンタジータクティクス
- ブレスオブファイアIII
- ぼくのなつやすみ
- 御神楽少女探偵団
- 夕闇通り探検隊
- レーシングラグーン
- 猫侍
- 聖剣伝説 LEGEND OF MANA
真ゲマ:
これは酷い!かなり偏ってますね(爆笑)
伊藤ガブリエル:
20作のうち10作が『ときめきメモリアル』!(笑)
葛西祝:
ドン引きですよ。もうこれはプレイステーションクラシックの原型を留めていない、ときめきメモリアルクラシックじゃないですか!こんなに、いちシリーズに執着するとは……プレイステーションが傷心で爆弾付くレベルですよ。
SHINJI:
全シリーズ全部プレイしたんですよ(笑)
伊藤ガブリエル:
バージョンのタイトルも凝っていて素晴らしい……(笑)
葛西祝:
ここまで遊んでいるならば聞かなければなりませんね。『ときメモ』では誰推しだったんですか!?「はーこの娘なら握手会で3000万円以上使って借金背負いてー」みたいに思い詰めるような……そんな……
SHINJI:
まず大前提として、全キャラクリアをしてしまうと、本当に全員を推したくなるんですよ、八方美人とかじゃなく(笑)
そのうえで推すなら、初代なら健気な運動部マネージャー「虹野沙希」(にじのさき)さんです!『ときめきメモリアル2』であれば、途中から鬱陶しくなってくるものの、結局ヒロインの元気で明るい「陽ノ下光」(ひのもとひかり)さんになりますね!
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葛西祝:
おお虹野さん……青い髪の……広瀬すずですね……
伊藤ガブリエル:
(無視して)全員を推したくなる気持ち、ものすごくわかります!。虹野沙希さんはドラマシリーズをプレイして僕も一気に好きになりました。健気すぎるだろう……!かわいいっ!と(笑)
SHINJI:
めちゃくちゃ尽くしてくる!女神か!?みたいな(笑)
葛西祝:
それより、ドラマシリーズやサブストーリーズなども豊富ですね。
SHINJI:
ドラマシリーズやサブストーリーズは、本編とはスタッフが違ったりするんですよ。なので本編のキャラクターをサブストーリーのスタッフが解釈してドラマを作るって感じでしたね。ドラマシリーズの場合は、中心のヒロインがファン投票で選ばれたほぼ1名のみに焦点が当てられ、告白まで行かず、恋愛の過程を描くものでした。
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一方サブストーリーズでは、複数のキャラクターのルートがあって、アドベンチャーゲームとして分岐するんです。そして『ときめきメモリアル2』本編でヒロインと結ばれたその先をエンディングで描いているんです。
さらにね、『対戦ぱずるだま』を選んだのも、このゲームでしか見られない一枚絵があったりするんですよ!それでですね……(SHINJI氏による『ときメモ』語りが延々と続くため大幅に省略させていただきました)
葛西祝:
実は、こんなに名作と聞いているのにきらめき高校入学したことないんですよ。当時はバラムガーデン(※『ファイナルファンタジー8』の学園)の学生だったので、やけに眩しいですね……その青春……自分はセルフィとなにも起こらない暗い青春ですよ。
伊藤ガブリエル:
またセルフィ推しか……リノア推しは……リノア推しはおらんのか……
旧ヒューマン勢の隠れ名作
葛西祝:
SHINJIさんは一方でヒューマン系の作品も選ばれていますね。『猫侍』や、『トワイライトシンドローム』などに関わった旧ヒューマンのスタッフの『夕闇通り探検隊』とか。
SHINJI:
『御神楽少女探偵団』と『猫侍』は2つとも河野一二三さんがプロデュースしている共通点があるんですよ!
真ゲマ:
『御神楽少女探偵団』は当時ゲーマーの間で話題になっていましたが、あらためまして、どんなゲームなんですか?
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SHINJI:
『御神楽少女探偵団』は選択式アドベンチャーで、少女探偵団の3人の女の子が奮闘して事件を解決するストーリーです。ゲームの特徴は、きちんと推理をさせるゲームデザインであることです。プレイヤーが「ここが重要な手がかりではないか」と考えるポイントで「推理トリガー」を引くんですね。
すると手がかりが集まり、物語を結末まで導くんですよ。ですが「推理トリガー」は有限で、使い切っちゃったり、それ以外の要素でゲームオーバーになったりと、なかなか本格的な推理物として楽しめる作品でしたね。
伊藤ガブリエル:
僕もこのゲームを初めて見たのは当時雑誌に収録されていた体験版ディスクだったのですが、幼心ながらもこれはわくわくするゲームだ!と感じていましたね。推理が当たったときの興奮が凄いですから。
SHINJI:
そうなんですよ、推理トリガーは有限だからこそ、もう残りミスったりできないぞ!というハラハラもあったり。
葛西祝:
『逆転裁判』にも影響を与えたって話もありますね。
SHINJI:
ですね!「推理トリガー」は発明!
真ゲマ:
『猫侍』はあまり聞かないタイトルですが、こちらも知りたいですね。
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SHINJI:
『猫侍』はかなりマニアックな作品なんですが、1番初期の『GTA』みたいに江戸の街を自由に歩いてイベントを起こすみたいなデザインなんですよ。主人公は「弟斬り十兵衛」(おとぎりじゅうべえ)と呼ばれる猫又の侍で、弟を斬ったがゆえに猫又の一党から脱走して江戸の街を駆け巡るという内容です。
真ゲマ:
『GTA』同様にアクションアドベンチャーなんですか?
SHINJI:
いえ。アクションの要素はほとんどなくて、RPGとADVの要素の融合といったほうが正しいと思います。ミニゲーム的にアクションがあるみたいなニュアンスです。
ストーリーはなんというか劇画かってほど時代劇してますよ!会話シーンはちょっとしたアドベンチャーゲームっぽく展開したりと、かなり冒険していた怪作です。
伊藤ガブリエル:
パッケージデザインを見ると、侍の名に違わない、非常に渋く格好良い猫ですね。
SHINJI:
(ナレーション風に)弟を斬った罪により追われる十兵衛、隠遁は続かず追っ手が迫り……!
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