【吉田輝和の絵日記】中世オープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス』正義を貫くもゲスを貫くも自分次第!

『キングダムカム・デリバランス』はホントに何でも出来るゲームなんですね。

ソニー PS4
【吉田輝和の絵日記】中世オープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス』正義を貫くもゲスを貫くも自分次第!
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!注意!本記事にはネタバレが若干含まれています。またグロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。


今回プレイするのは、DMM GAMESから発売された『キングダムカム・デリバランス』のPlayStation 4版。本作は、史実を基にした中世ボヘミアを舞台に、鍛冶屋の息子ヘンリーが思うがままに冒険をするオープンワールドRPGです。

最近プレイしたオープンワールド系のゲームと言えば、ヒャッハーな世界観が多かったので、今回はちょっと新鮮です。

舞台は現実世界をベースにしているので、魔法といったファンタジックな要素や、ヒャッハーな火炎放射器は当然登場しないと思われます。


モヒカンおじさんは、いかにして火炎放射器がない世界でヒャッハーしていくのか……!

鍛冶屋の駄目息子が主人公!



15世紀初頭、「怠慢王」と呼ばれるベンツェスラウスの堕落ぶりにより、多くの貴族たちは怒りを顕にし、帝国は内乱の危機に瀕していた。

そんな時代……ボヘミア王国、銀の産出地スカリッツから物語が始まる。


主人公は鍛冶屋の息子ヘンリー。いかにもぐうたらなニートっぽい顔つきをしている。


キャラメイクは無いが、最初の選択で話術・敏捷性・体力・腕力の中から初期ステータスを簡易的に割り振れる。


本作では選択するという行為が非常に重要で、メインストーリーやサブクエスト、様々な場所で選択を迫られる事になる。

会話イベントではいくつかの選択肢が表示され、話術のレベル、高貴な身なり、筋力のステータスをはじめとした要素によって交渉の成否が決まる。

例えば、血が染み付いたボロボロの服装で挑めば、相手を威圧して会話を有利に進められるのだ。


そらこんなやつが値下げ交渉とかして来たらめっちゃ怖いよね……


ゲーム開始直後に父親から借金取り立てのおつかいを頼まれるのだが、その解決法はいくつかある。話術を駆使して相手に正論を説いたり、暴力をもって借金を取り立てたり、さらに家に忍び込み、借金のカタに金目のものを盗む事も出来る。無事盗めればおつかい成功なのだが、失敗した場合はチンピラみたいな仲間を引き連れ、皆でボコってカツアゲも可能だ。


実は一回1人で挑んで負けており、今度は仲間を引き連れてリベンジする(ださっ)


怪我の治療はママに泣きついたマンモーニ……(ママっ子)

会話による平和的な解決法から、オヤジ狩りのような暴の力による無理やりな解決法まで、プレイヤーの好みで様々な選択が出来るのだ。こういうゲーム大好きだよ!

スキルで成長!村娘を救え!



父親のおつかいというホンワカしたイベント終えたヘンリーだったが、そんな平和な一時は終わりを告げるのだった……

平和だった村に突如異国の兵士たちが襲いかかり、抵抗する間もなく村人は殺害され、ヘンリーの父母も彼の目の前で命を奪われてしまうのだった。

生きながらえたヘンリーは、この村の二の舞にならないように近隣の村に警告しに向かう。異国の兵士に見つからないように隠密行動が要求されるのだが……道中、村娘が襲われているところを発見してしまった。


兵士たちに近づくと、こちらに気付いて襲いかかってきた。ヒェ~!


バトルでは、攻撃する方向を5方向から選べる。


リアルタイムで敵の防御態勢を見極めて攻撃する必要があるので、攻撃ボタンを連打しているだけでは勝てない、やりごたえのあるバトルが楽しめる。

だが、村でのほほんと暮らしていたゲーム初期状態のヘンリーでは異国の兵士に敵うわけもなく……村娘救出ミッションはゲーム的にもスルー推奨だ。


本作には、レベルやスキルのシステムがあり、ゲームを進めるとスキルが習得可能になる。

スキルは膨大な種類が用意されており、筋力のカテゴリーではバトルに役立つスキルが、話術のカテゴリーでは交渉事を有利に進められるスキルが手に入る。他にも俊敏さや体力のカテゴリーもあり、どのスキルから入手するか非常に迷ってしまう。

攻略サイトを見れば効率の良いスキル割り振りがわかるのだろうが……出来れば攻略サイトは見たくない!でも効率良くスキルを割り振りたい……と、スキル制のあるゲームでは毎回こんな感じで悩んでしまうので……


秘技、思考放棄!

割り振りに悩む事は無くなるが、ちぐはぐな成長をしてしまうのでオススメはしない!

村娘よ、いつの日かマッチョなスキルを習得出来たら助けに戻るからね!(多分手遅れ)

バレなきゃ無罪!諸国犯罪の旅!



その後、ヘンリーは近隣の村で匿われるものの、両親の遺体を埋葬しに村に戻ったところで盗賊に襲撃される。偉い人に献上するはずだった父の剣も奪われてしまい、踏んだり蹴ったりだ……

盗賊から剣を奪い返すというストーリー上の目的はあるのだが、ここから自由にあちこち冒険出来るようになった。


メインストーリーを進めて剣を取り返し父母の復讐をするもよし、町で様々なサイドクエストを請け負うもよし、見知らぬ場所へ旅立つもよし、何をするも自由だ!

僕はこういうオープンワールドゲームでは大抵盗賊系のロールプレイをする。他人の家に侵入し、道行く人から盗みを働くのが何より楽しいのだ。


このゲームでは僕の大好きな鍵開けミニゲームもあるのだが……他のゲームのものに比べると難易度が非常に高い。僕がシステムを理解しきっていないのかもしれないが、ロックピックがボキボキ折れていく……

ラス1のロックピックでようやく開いた時は、そりゃもう大喜びだ。


『SEKIRO』をクリアした時よりもテンションが上がってるおじさん。


そして、しゃがみ状態で道行く人に近付くと気絶させ、金品を強奪する事が出来る。僕の大好きなヒャッハー強盗プレイが出来るのだ!

ただ犯行現場を目撃されると、衛兵があっという間に飛んでくる。


選択肢や手持ちの金次第では服役を免れる事も可能だ。

ちなみに、ゲーム開始時に牢屋にぶち込まれると、服役中に異国の兵士が攻めてきて強制的にゲームオーバーになるので注意。


牢屋の中、よくわからないまま死にゆくおじさん……


中世の街並みや自然がリアルに描写されており、ただ町をブラブラしているだけでも楽しく、この時代が好きな人には刺さりまくると思います!現在20時間ほどプレイしていますが、あちこちブラブラしまくっているので、メインストーリーは殆ど進んでおりません。

豊富な選択肢、一筋縄ではいかないバトル、多種多様なスキル、なかなかにやりごたえがありました。ただそれ故に理解しないといけないシステムが多いので、人を選ぶゲームだと思います。

ロード時間と、リアルさ故に動作がもっさり気味なところが気になりましたが、街並みの美しさ、選択肢による行動の分岐など、僕にとってプラス要素の方が大幅に上回ったので楽しくプレイ出来ました。

『キングダムカム・デリバランス』は、PS4/PCを対象に発売中です。

吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら

《吉田 輝和》

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