「八男って、それはないでしょう!」トークイベントで、榎木淳弥さんと西明日香さんが濃厚エピソードを披露! 「ばんぼばん」って一体なに?【TGS2019】

「それはないでしょう!」と思った最近のエピソードや、兄妹・家族についてなど、それぞれのお題について榎木淳弥さんと西明日香さんがユニークなトークを赤裸々にお披露目。

その他 アニメ
「八男って、それはないでしょう!」トークイベントで、榎木淳弥さんと西明日香さんが濃厚エピソードを披露! 「ばんぼばん」って一体なに?【TGS2019】
「八男って、それはないでしょう!」トークイベントで、榎木淳弥さんと西明日香さんが濃厚エピソードを披露! 「ばんぼばん」って一体なに?【TGS2019】 全 5 枚 拡大写真

小説投稿サイト「小説家になろう」で人気を集め、2014年4月に第1巻が発売された小説「八男って、それはないでしょう!」(以下、八男)。本作の勢いは留まるところを知らず、小説版が現時点で17巻まで刊行されているほか、漫画版も好評連載中です。

そして2020年には、TVアニメの放送や、iOS/Android向けRPG『八男って、それはないでしょう!~もう一人の転生者~』もリリースされることが決定しており、来年も「八男」の活躍が目覚ましい年になりそうです。

そんな「八男」のトークイベントが、東京ゲームショウ2019のグリーブースにて、9月15日に行われました。このイベントには、主人公・ヴェンデリン役の榎木淳弥さんと、ヒロインの一人・エリーゼ役の西明日香さんが登壇し、「八男」に関連する様々なトークを繰り広げます。

サラリーマンの一宮信吾が、異世界のとある貧乏貴族の八男・ヴェンデリンに転生してしまい、その窮地を脱するべく自立を目指す少年時代から幕を開ける「八男」。そこから、経験と時間を積み重ねていくヴェンデリンの成長ぶりや、彼を取り巻く環境や人間関係の変化なども、本作品の大きな見どころのひとつです。

貧乏貴族の八男・ヴェンデリンを演じる意気込みを尋ねられた榎木さんは、幼少期から徐々に成長していく彼を演じられるのが楽しみですと返答。また、幼い頃のヴェンデリンを演じる際に、「その頃の自分を思い出しながら演技したら、結構まだ覚えていました」と、自身の経験を演技に反映できた手応えを明かします。


「ヴェンデリンと似ている部分は?」との質問には、榎木さんよりも先に西さんが「顔ですよ」と指摘。榎木さんからは「さっき、原作者のY.A先生とお会いしたんですが、『君はヴェンデリンよりもイケメンだね』と仰っていた」と、意外な話が飛び出しました。西さんからはヴェンデリンに似ていると太鼓判が押され、Y.A氏からはヴェンデリン以上のイケメンと賞賛された榎木さん。はにかみつつも笑顔を浮かべ、来場者の視線を集めます。

また、エリーゼ役が決まった時の気持ちを聞かれた西さんは、「最近、動物役しかしていなかったので(笑)、久々に『人間やれる!』と思って嬉しかったです」と打ち明け、会場を沸かせました。ですが、エリーゼはスタイルが良く、料理や裁縫も得意なので、「自分と似ているところはゼロなんですよ」と、今度は苦笑。「唯一の共通点は、声くらいしかないですね」と述べ、榎木さんが「そりゃそうですよ」とつっこんだ場面も。笑顔の絶えないトークで、会場が和やかな空気に包まれます。

続いては、「八男」にちなんだトークテーマに沿って、二人の内面やプライベートに迫ります。最初のテーマは、本作のタイトルでもある「それはないでしょう!」と思った最近のエピソードについて。このトークに共感が集まった時は、来場者が団扇を振って答えます。

榎木さんは、中華料理屋に足を運んだ際、相席のおじいさんが“餃子の雑誌”を読みながら「あんかけタンメン」と食べていた話を語り、「雑誌見るくらいなら餃子頼めばいいのに!」「あと、あんかけ(の料理)に餃子の組み合わせも、“それはないでしょう!”」と熱弁。普通のタンメンと餃子の組み合わせならアリですけど、あんかけは……と、その想いを重ねて告げるものの、来場者の団扇はほぼ揺れず。残念ながら、あまり共感は得られない“それはないでしょう”となりました。

同じお題に対して西さんは、3歳の甥っ子と一緒に花火大会に行き、花火のクライマックスが間近に迫った瞬間に甥っ子からトイレに行きたいと言われて“それはないでしょう!”と内心思いつつもトイレに付き添った話を明かします。動画に収めようと準備までしていたそうですが、美しい花火は夏の夜の夢になってしまったようです。

2つめのテーマは「兄妹・家族エピソード」。このお題について、榎木さんは兄について語り始めます。兄との交流は少ないらしく、「今どこにいて、生きているのかどうかすら……」と、現状をほとんど知らないと吐露。なかなかに謎めいている兄弟関係を垣間見せます。


また西さんも、このお題で兄についてのエピソードを披露。ある日、西さんが実家に帰った時、兄が突然「ばんぼ! ばんぼばーん!」と部屋中に響く声を上げ、母親おもむろに夕食の支度を始める……という光景に出くわして驚いたと口にします。ちなみにこの「ばんぼばん」は「晩ご飯」の意味で、ほかにも「ほたーら みくーす」(ほたーら=ほんなら、 みくーす=ミックスジュース作ってもらおうかいの、の意味)といったユニークな言い回しなども披露してくれました。

しかも、この話には続きもあり、最近家に戻った時「ばんぼばんは?」と西さんが使ったところ、「お前、まだそんな言葉使ってんの?」と兄につっこまれたと告白。西家のブームは、流れがかなり早い模様です。

最後のトークテーマは、「大金を手に入れたら」。このテーマに対して、まず大金の額について登壇者が意見を交わし始め、国家予算級だろうと見積もって「2兆円」に決定。「2兆あれば、国が作れそう」と語り始めた榎木さんは、「正妻と側室と・・・」と、作品の展開になぞらえるような話を口にし、“一夫多妻の国を作る”大胆な野望を提示。MCからは「作品に憑依し過ぎ」と、そして西さんからは「榎木さんって闇キャラなんですか?」とつっこまれ、榎木さんの野望はここまでとなりました。

対する西さんは、「(大金を手に入れたら)消費税増税前にマンションを買う」とかなり現実的な線を明かすも、「でも、2兆あればマンションどころじゃないですよね・・・」と考え直し、「億ションを買って、たまに月に行く」に切り替え。現実と夢の両方を押さえた願いに着地しました。


エピソードトークが終わると、来年配信予定のゲーム『八男って、それはないでしょう!~もう一人の転生者~』に関する話題へと移り、原作者であるY.A氏がストーリー原案を手がけるなど、見逃せないポイントを押さえたトークが展開します。また、会場で配布された冊子にも、「アニメとシンクロするストーリー」「爽快バトルシステム」「マルチプレイ対応」といった要点が記されており、トークと冊子の2本柱でゲームへの期待度を高めてくれました。

榎木さんと西さんの濃密なトークに彩られ、ステージイベントはあっという間に終了の時間に。その締めくくりとして、榎木さんは「2020年にはTVアニメとゲームが登場しますので、「八男」をどんどんと盛り上げていけたらいいなと思います。アニメの方は「連続ドラマのように作っていく」という監督のお言葉もあったので、歴史物のように描かれる物語をぜひ見てください」と、「八男」のこれからと自身の想いを力強く述べました。

また、西さんは「(TVアニメが)来年放送予定ですが、アフレコも少しずつ始まっています。ストーリーの主軸は転生モノですが、細かいところまで凝られて……例えばご飯の表現とかも、すごく美味しそうに描かれているんです。そうした点にもぜひ注目していただきながら、ヴェンデリンの恋の行く末であったりとか、エリーゼや他のヒロインたちの可愛さだったりを堪能していただけたら、嬉しいなと思います」と、TVアニメの見どころなどに触れつつ、イベントの締めくくりを晴れやかな笑顔で飾ります。


ふたりが演じるヴェンデリンとエリーゼの活躍は、2020年にTVアニメとゲームにも広がりを見せます。ゲームの詳細も今後明らかになるはずですので、続報を楽しみに待ちましょう。

《臥待 弦》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース