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「Apple Arcade」はAppleが提供するiOS専用のゲームサブスクリプションサービスです。月額600円で同サービス内のあらゆるゲームが遊べます。iPhone・iPad・Mac上はもちろんのこと、AppleTVでもセーブデータを共有することで、いつでも「続きから」プレイを継続できます。
また「Apple Arcade」は、家族6人まで同時にアクセスでき、複数人での対戦や協力プレイに対応したゲームは、いずれかのデバイスさえあれば追加料金を必要とせずにその場で遊べることも特徴です。最新のiOS 13からはPlayStation 4やXboxのコントローラーを接続してゲームパッドでのプレイにも対応しているので、タッチ操作はちょっと……というユーザーも腰を据えて遊べるようになりました。
同サービス内で提供されているゲーム内には広告が一切入らず、ガチャなど追加課金の形態もありません。新たな作品が随時追加され、スマホでの操作を主体とした手軽で遊びやすいタイトルが多く、家族で安心して利用できるサービスとして注目されていくでしょう。
編集部では、11月にリリース予定(記事公開時点)の新たなタイトルもプレイする機会を得たので、現在配信中のタイトルとあわせてご紹介していきます。
『VARIOUS DAYLIFE』…スクウェア・エニックスの意欲作
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スクウェア・エニックスが「Apple Arcade」専用タイトルとして配信中の『VARIOUS DAYLIFE』は、生活系シミュレータとJRPG要素をミックスした挑戦的なタイトルです。『オクトパストラベラー』『ブレイブリーデフォルト』といったRPG作品の開発チームが手掛けています。
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「Apple Arcade」では数少ないRPGジャンルとして、スクウェア・エニックスらしいアートワークが際立ちます。手軽さや、短時間でのプレイが主軸となりやすい同サービス内のタイトルと比較すると、『VARIOUS DAYLIFE』のコンテンツボリュームはかなりのものだと言えるでしょう。
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「生活系シミュレータ」の部分を主軸としてゲームは進行していきます。日々、主人公は何らかの仕事をこなしてお金を稼がねばなりません。仕事の種類に応じて様々なステータスが強化されていきます。
この「仕事」自体には複雑な要素はなく、何をするのかを選ぶだけで完了します。主人公の体力・気力の範囲内でお金を稼ぎ、時には酒場などでお金を使ってリフレッシュする必要も出てくるでしょう。
何かを実行すれば日時が経過していきますが、本作はプレイヤーに課せられる制限時間のようなものはなく、過ぎてしまったイベント(誰かの誕生日など)はまた次年度にチャレンジできるという自由度が確保されています。
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仕事などでキャラクターを強化したり、イベントの中で出会った仲間と共に新たなエリアを開拓。RPG要素として用意されたこの部分は「旅シミュレータ」といったタイプのものとなり、自動で進行していきます。
キャラクター達は無尽蔵に旅を続けられる訳ではありませんので、事前の準備をどれだけ済ませるのか……といった戦略的な面を求められるでしょう。また、戦闘についてはオーソドックスなコマンド制バトルを採用しているので、眺めっぱなしで終わってしまうということはありません。
基本的にプレイヤーの自由なタイミングで遊べる設計になっていますが、本作は「エンディング」までしっかりと用意されています。主要なクエストを一通り遊ぼうと思えば30~40時間ほどのプレイタイムとなるらしく、「手軽」なだけではない手応えを得られるでしょう。
RAC7 Games『Spek.』
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『Spek.』は3Dモデルのアウトラインを使った不思議なパズルゲームです。常にアウトラインの上を走るポインタをうまく操作して、各ステージに出現する「四角」を集め切るとステージクリアとなります。
本作の特徴は、アウトラインを形成する3Dモデルを常に1方向から捉えるという視点にあります。一見して単純な要素しかないようなステージも、視点を変えると複雑なステージだった……なんていうことが起こるのです。
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ゲーム画面は至ってシンプル。アンビエントなBGMが心地よく、心穏やかに集中して取り組めます。はじめのうちは、単なる平面的な図形が描かれたオブジェクトが見えるだけですが、目標物である「四角」はそのアウトライン上に存在していません。このままではプレイヤーが操作するポインタは「四角」に到達できませんね。
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画面をスワイプすると「視点」を操作できます。どうやらこのステージは3つの立方体が並んでいたようですね。この立方体の真横から眺めた視点が、最初の状態だったようです。「Spek.」では、ある視点から見た時に重なった3Dモデルは擬似的に1つの3Dモデルであるかのように描かれ、アウトラインが一体化します。
プレイヤーは視点をうまく操作することで、「ポインタ」を導いていくという訳です。目標物である「四角」は、三次元上の固定された位置に設定されているので、正しい視点を取ればきちんとアウトライン上に重なり、「ポインタ」で取得できるようになります。
ひとつのステージにかかる時間は短め、操作もシンプルなので電車での移動時など、スマホでのプレイに合っているのではないでしょうか。
バンダイナムコ『PAC-MAN Party Royale』
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往年の名作がバトロワ仕様で帰ってきた!?『PAC-MAN Party Royale』は極めてシンプルなパーティゲームです。
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友達が集まった時にちょっとみんなでワイワイ遊びたい!!といった場面で本作はいかがでしょうか?「パックマン、やろうぜ」と言えば誰もが一発でルールを思い浮かべられることと思いますが、本作は「Apple Arcade」でこれを実現します。
パーティの部屋を作成して、ゲームを開始し、バトロワで競う!本作の流れはこれだけです。1ゲームも1~2分で終わるので、とにかく手軽なデザインとなっています。
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ゲームを開始すると、グリッド状に構成されたステージに各プレイヤー(最大4名)が配置。スタートと同時にスワイプでキャラクターを操作し、最後まで生き残ったプレイヤーの勝利となります。
ステージ内にはプレイヤーの他に、触れてはいけない「敵」も配置されています。時折出現する「白い大きな丸」を食べると、しばらくの間は無敵状態となり、敵や他のプレイヤーを追い詰められるのですが、このあたりはまさにこれまでの『パックマン』と同じですね。
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しばらくすると画面の周囲に「グリッチ」が発生し、ステージが段々と狭まっていきます。グリッチに触れてしまってもミスとなるので、誤って突入しないようにしっかりと操作しましょう。
とにかくシンプルさを実現するため、本作には余計な要素は一切ありません。キャラクターの成長要素や、お邪魔オブジェクトなど、初期の『パックマン』と異なるシステムは採用されていないので、ひとりで本作をやり込むよりは、やはり複数人での手軽な遊びとして楽しむのがよさそうです。
シンプルではありますが『パックマン』は、向いている方向へ常に自走するという特徴があり、これが思いのほか「楽しい事故」を引き起こし、ワイワイとした遊びに繋がるのです。
コナミ『Frogger in Toy Town』
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こちらも極めてシンプルなアクションゲームです。コナミの『フロッガー』を「Apple Arcade」で新たにリメイクした、といった形の作品が『Frogger in Toy Town』です。
操作はタテ・ヨコ4方向のスワイプとタップのみというシンプルさで、ステージの各地で迷っている「子カエル」を集めながらゴールを目指していくというもの。
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ステージ内に配置された様々なモノは物理エンジンで制御されており、手に入れた爆弾などで吹っ飛ばして活路を切り開くなど、ただ障害物を避けていくだけではありません。
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ゲームシステムはシンプルでありながら、用意されたステージはかなりのもの。アップデートにより12月にはステージ追加のほか2人での協力プレイにも対応するとのことです。子カエルを助けた数が多ければ、派生ステージもアンロックされるなど、やり込み要素も用意されています。
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アバター要素も備えているので、ただゴールを目指すだけではなく、しっかりと子カエルを助けながら進んでいきましょう!
Annapurna Interactive『Sayonara Wild Hearts』
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音楽ゲームとアクションゲーム、そして疾走するシナリオを体験していくスピーディな『Sayonara Wild Hearts』は、そのジャンルをひとことでは表せない個性的な体験を可能としています。
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ヴェイパーウェイヴを彷彿とさせるネオンとデジタルが融合したかのようなギラギラとした表現でありながら、タロットやハートなどのゴシックでオカルトなものが一貫したモチーフとなっており、でもゲーム部分はハイウェイを疾走するという、どこを掴んだらいいのか分からない勢いを残したままゲームがはじまります。
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本作は一般的な音楽ゲームスタイルのステージ選択となっていますが、曲の始めからリザルト表示、そしてステージ選択への流れがシームレスに繋がっており、タイトル画面を除いて次々と攻略する上ではひとつのアドベンチャーとして捉えることもできます。
一曲目からエレベーターガールのようなアイコンに仮面といったアバンギャルドな組み合わせは、敢えてダサ・カッコいいと評価すべきなのかどうなのか、面食らったまま勢いに任せて進行してみましょう。
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音楽のリズムに合わせるといったよりは、レースゲームのハンドリングを制御し続けるタイプの操作性となります。時にバイク、時に空中浮遊と、様々に高速で変化していくその表現は、手前から奥に進むだけの視点に留まらず、横スクロール、縦スクロール、はたまた自由にぐるぐると回るカメラアングルと目まぐるしいものがあります。
基本的にはコース中に配置されたハートなどをうまく取得していくものなのですが、敵のような存在が発射してくる弾を避けたり、タイミングに合わせてタップしたりと、必ずしも「固定されたルールとは限らない」のが面白いところです。
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曲はひとつの場面を切り取ったかのような構成となっており、ある曲の最後には次に戦う(?)相手がビシッと登場したりします。ここまでやるかという程にキメキメで、登場する人物の誰もが次々とポージングし、濃密な世界観にクラクラすることでしょう。
セガ『ソニックレーシング』
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セガからは、「Apple Arcade」向けに手軽な対戦タイトルとして『ソニックレーシング
』がリリースされています。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のキャラクター達が、特徴ある車体に乗り込みレースを競うというものですが、本作はとにかく手軽さに主眼をおいたデザインとなっており、レース中の操作に使用するのは左右のスワイプとタップのみというシンプルさです。
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コース中に配置されたアイテムを使用して対戦相手を妨害する要素があり、画面をタップすることで発動できます。本作はなんと「加速ボタン」に類する操作がなく、走行については自動で行われるのです。プレイヤーはコーナリングにのみ集中するという手軽さ。
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ルームコードを友達と共有してすばやく対戦できます。とはいえ本作には成長要素もあり、レースを重ねることで新たなコースやキャラクター、レース中のアイテム的な存在であるウィスプといったものがアンロックされていきます。
アンロックによって大きな能力差が生まれるわけではないものの、レーサーやウィスプにはそれぞれ特徴があるので、自分のプレイスタイルに特化させていくという楽しみが増えていくことでしょう。
スマホ操作でも十分に遊べる本作ですが、その分グラフィックの描画は滑らかで、高速なレースの爽快感は抜群。iPadやAppleTVなど、大きな画面を用意できる場所に友達が集まったならば存分に楽しめるでしょう。
カプコン『深世海 Into the Depths』
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『深世海 Into the Depths』は、横スクロール・探索タイプのアクションゲームです。ただひとり生き残った主人公として、水圧の恐ろしさと戦いながら沈んだ世界を彷徨っていきます。
本作の大きな特徴としてはそのサウンドエフェクトにあり、ゲーム用に作られた「通常のアクションゲーム用サウンド」を敢えて水中で鳴らして更にサンプリングするという手間の掛かったものとなっています。
スマホでも十分に遊べる作品となっていますが、サウンドについてはヘッドホンなどを使って遊ぶ方がより没入感あるものとして体験できるでしょう。
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プレイヤーはダイバースーツを身にまとい、水圧の強さと酸素残量に気を配りながら歩みを進めていきます。酸素はもちろん時間経過で失っていくと共に、水中にいる敵対生物にぶつかることで損傷するといったリスクもあります。
また酸素は単なるリスク要素ではなく、ジェットパックのようにして「飛行」して通常のジャンプではスーツの重みで届かない場所にも到達できるなのですが、酸素の消費量は大きくなるのでトレードオフを考えなければなりません。
進行していくことで段々と水深が深くなっていきますが、当然水圧が上昇していくことになります。最初の状態ではプレイヤーのスーツは水圧に耐えられないため、探索によって何らかの方法を模索しなければなりません。
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この水圧のリスク要素によって「水中を舞台にした作品でも、穴に落ちればちゃんとアウトになる」という、横スクロールの王道を実現しています。更に、プレイヤーを含めた全ての対象は水中の重みによってゆったりとした動きをしていますので、反射神経を強く求められるようなことはありません。戦闘と探索もそれぞれ集中できるように配置されており、スマホでのちょっとした空き時間でも十分進行できる配慮がされています。