『バイオハザード RE:3』はどんなリメイク作品になる? 期待できる新要素を予想!【特集】

初代PS版を振り返りつつ、『RE:3』に期待できそうな要素を予想。『RE:2』の技術を受け継ぎながらどう進化するのか楽しみですね!

ソニー PS4
『バイオハザード RE:3』はどんなリメイク作品になる? 期待できる新要素を予想!【特集】
『バイオハザード RE:3』はどんなリメイク作品になる? 期待できる新要素を予想!【特集】 全 11 枚 拡大写真

ファンの念願だった『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイク作品『バイオハザード RE:3』の発売がついに発表されました! 本稿では初代PS版『バイオ3』を振り返りつつ、どんな新要素が期待できるか考えていきます。

『バイオハザード3 LAST ESCAPE』を振り返る


■初プレイの衝撃



『バイオ3』の舞台は、「ラクーンシティ全体」です。初プレイ時にはかなりの広さを感じられました。『バイオ2』ではチラリとしか見えなかったラクーンシティのあちこちを歩き回ることができ、シリーズファンとしてはとても嬉しかったです。

この広さはそのまま攻略ルートの多様さにつながっていました。「主人公は一人なのに攻略ルートが友達と違うので、人のプレイを見ていて楽しい」と感じることが、『バイオハザード』第一作目以上に多かったと記憶しています。

そして、『バイオ3』と言えば忘れられないのが「追跡者(ネメシス)」。序盤から圧倒的な強さを誇る彼にラクーンシティ中で追いかけ回され、絶体絶命の状況になることもしばしば。こうなると「ライブセレクション」というリアルタイム選択肢が発生し、様々なシチュエーションを楽しむことができます。「あの選択肢を選んでいたらどうなったんだろう」という疑問がモチベーションとなり、楽しく周回プレイすることができました。

■これまでの移植を振り返る

『バイオ3』PS版の発売以降、間を開けて複数の移植版が発売されていました。PS版は1999年、ドリームキャスト版は2000年、ゲームキューブ版は2003年……そう、「リメイク」ではなく「移植」なのです。

2002年にゲームキューブで初代のリメイク版『biohazard』が発売された後、2003年に『バイオハザード3』のゲームキューブ移植版がリリース。当時、タイミング的に「ついに『3』のリメイクが来たか!」とぬか喜びしたファンは多かったのではないでしょうか。私もその一人です。

『RE:3』で期待したい要素



そんな『バイオ3』ですが、ここからはリメイクにあたって期待できる要素について予想してみたいと思います。

■ラクーンシティは「オープンワールド」化?



鉄柵の扉などでロードを挟んでいた当時でさえ、ひと繋がりであるラクーンシティのマップは広大に感じられました。現代の技術なら、これらの移動がほとんどシームレスになることが予想されます。「オープンワールド」と言うには狭いですが、リアルタイムな「箱庭」となる可能性は高いのではないでしょうか。

となれば、攻略ルートも多彩になります。一度通り過ぎた場所のアイテムやゾンビの状況が刻々と変化したり、高度がある場所からラクーンシティの路地を見渡して次のルートを考えたり……。これまでのシリーズにない野心的なアプローチが見れるかもしれません。

■追跡者は『RE:2』の技術を生かして更に怖くなる



これは間違いありません! 『RE:2』で登場した「タイラント」の技術が発展し、追跡者はより執拗にプレイヤーを追い詰めることになるでしょう。タイラントは洋館内のみの追跡でしたが、追跡者はラクーンシティ全体をダッシュで追いかけてきます。前述したリアルタイムなオープンワールド要素と組み合わさって、マップを良く見て戦略的に移動することが求められることになるのではないしょうか。さもなければ、絶対に追いつかれて蹂躙される……そんなスリルと恐怖を期待します。

そして、ここで大変なことを思い出しました。追跡者は物語中盤からロケットランチャーをブッ放してくるのです……。クリーチャーのくせに……。これは大変難易度の高い作品になりそうですね!

■ライブセレクションは増加する? オンライン要素の導入は?



攻略ルートや取得アイテムを大きく左右し、時には時間切れで絶望的な状況を引き起こす「ライブセレクション」。リメイクのボリューム増加に伴い、ライブセレクション発生ポイントは増えるのではないでしょうか。地盤が崩壊して通行不能になったり、逆になんらかの形で通行可能となってショートカットできるようになることも予想できます。オンライン要素として、他プレイヤーのライブセレクションの結果がマップに反映されるなんてこともあるかもしれません。

ただし、公式サイトの紹介では『バイオハザード RE:3』本編を“キャンペーン”、同梱の『バイオハザード レジスタンス』を“マルチプレイ”と位置づけているため、筆者としてはオンライン要素の導入はあまり高くないと見ています。ライブセレクション自体が続投するなら、選択肢のオンライン統計くらいは期待したいですね。

その他細かい要素も予想してみる


■『バイオ3』で初登場した「緊急回避」は続投するか?

その後の作品での採用は多くないのですが、同じビハインドビューの『リベレーションズ』に登場している要素ですので、復活する可能性はあります。『バイオ3』で操作可能なキャラのひとり、「ニコライ」の装備はなんとハンドガンとナイフのみ。緊急回避が非常に重要なキャラです。彼の強キャラ設定を体験するためにも重要な要素ですので、できれば復活して欲しいところです。

■「弾薬合成」システムは続投の可能性が高い

元々は『バイオ3』の要素ですが、『RE:2』でガンパウダーが登場しているのでほぼ間違いなく続投するでしょう。もしかしたらガンパウダーの種類が追加されるかもしれません。

■「THE MERCENARIES」はどうなる?

クリア後のお楽しみミニゲームである「THE MERCENARIES」。『バイオ3』で初登場した要素であり、『RE:2』にも類似のモードがあることから、『RE:3』にも実装が期待できます。ラクーンシティの移動がシームレスになるのなら、市民の救助や弾薬回収のルート選択が一層楽しくなりそうです。



こうして振り返ってみると、『バイオ3』はシリーズおなじみの要素の多くが初登場した作品でした。筆者は、強化弾が使用できない代わりに性能が高いハンドガン「EAGLE6.0」やレバーアクションがカッコいいショットガン「ウェスタンカスタム M37」の続投にも期待しています。どちらも追跡者をゴリ押しで倒す必要があり、どちらかというと縛りプレイ向けの武器なんですけどね……。入手武器に個人差が出るのも『バイオ3』の魅力です。

『バイオハザード RE:3』はPS4/Xbox One/PC(Steam)を対象として、2020年4月3日に発売予定です。

■筆者紹介:KAMEX 大手ゲームメーカーにプランナーとして数年勤務後、別会社で『漢水』ディレクターを務める。現在フリー。ハゲ猫スフィンクスを溺愛。最近は『リングフィット アドベンチャー』で余力を持て余す大胸筋を燃やしている。

《KAMEX》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース