【吉田輝和の絵日記】クリック&ドラッグADV『The White Door』過去の記憶は悪夢か…精神病院で謎解き

記憶喪失の主人公の過去を取り戻していく『The White Door』には、オフトゥンをかける操作があるのだとか……。

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【吉田輝和の絵日記】クリック&ドラッグADV『The White Door』過去の記憶は悪夢か…精神病院で謎解き
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今回プレイするのは、Rusty Lakeが贈る『The White Door』のPC版。本作は、精神病院に入院する記憶喪失のロバートを操作していくアドベンチャーです。プレイヤーは、彼の夢を通して記憶を取り戻していくことになります。

基本的なシステムは、一昔に流行った脱出ゲームと同じで、パズルや謎解きがあります。

今はスマホでも脱出ゲームや謎解きゲームが沢山配信されていますよね。このジャンルのゲームは短時間でサクッとクリア出来るので、よく待ち時間にプレイしています。


得意とは言ってない。

見知らぬ天井……現実パートは謎解き精神病院!



目を覚ますと真っ白な部屋に居た。どうやらここは精神病院らしい。

ゲームは現実パートと夢パートに分かれている。まず現実パートは病室内で指示された通りの行動を取る。


1日の行動は、7時に起床、8時に朝食……とスケジュールが組まれており、その通りの行動を取らなければならない。


なお、僕のスケジュール。規則正しさゼロ……

基本的にドラッグ&クリックで操作を行う。キャラクターの移動も、行かせたい場所をクリックだけで良い。


洗面所に行き鏡に向かい、左右にドラッグしてゴシゴシ歯を磨く。次は診察の時間だ。


診察では、ロバートの年齢やお気に入りカフェの店名などを聞かれる。もちろんプレイヤーは、ロバートのプロフィールや趣味嗜好なんかわからないので、部屋のどこかに配置されているヒントを見つけ出す必要がある。

今回は、引き出しの中にあった社員証や、カフェのレシートに正解が記載されていた。

診察のあともスケジュール通りに行動を進めていく。


15時に、ディスプレイに表示されたドット絵が何か判断する記憶トレーニングを行う。


20時からは娯楽の時間。娯楽グッズは日替わりで、今日はダンベルが用意されていた。筋トレもまあ娯楽といえば娯楽だろう。ダンベルの上げ下げもドラッグで行う。

娯楽を終えると就寝の時間だ。布団に入り、掛け布団を上方向にドラッグしてかける。おやすみなさい。

黙っていてもご飯は出てくるし、脳や体のトレーニングもばっちり出来て、案外理想の生活なのかもしれない。


でもゲーム機は欲しいよなあ……

部屋のPCのキーボードにはキーが6つしかないので、何のゲームも出来無さそうだし。

ロバートに何が起こったのか。夢パートは悪夢!



眠りにつくと次は夢パート。ここでは過去に起こった出来事を追体験して、ロバートの身に何があったのか記憶を取り戻していく。


夢パートでもクリックやドラッグでストーリーを進めていくのだが、ちょっと面白い演出が挟まれている。例えば、左画面に「彼女は目をそらした」とテキストが表示されたら、右画面に表示されている女性の目玉をドラッグして動かす必要があるのだ。

謎解きが多かった現実パートとは違い、夢パートは基本的にストーリーを追っていくだけのようだ。今回は女性に振られる悪夢だった。最悪な寝起きになるだろうな……。

謎が深まるストーリー。謎解きも本気出してきた!



初日はヒントを探し出して問いに答えるという簡単な謎解きだったが、2日目、3日目と時が経つにつれ、謎解きも段々と本格的になっていく。


このジャンルではお馴染み、全ての線をつなげるパズルゲームも登場するぞ!


記憶トレーニングも、初日は乳幼児の知育ゲームのような内容だったが、少しずつ難しくなっていく。


夢パートも干渉出来る場面が増える。

今回の夢では、ベルトコンベアで流れてくるモノを選別する仕事を行う。


順調に仕事をこなしていたら「押さないでください」と書かれたボタンを見つける。「こんなの押さずにはいられねえ!」とばかりに反射的に押しちゃったのだが、工場内にけたたましくサイレンが鳴り響いた。どうやら工場の機械を止める非常スイッチだったらしい。

そして上司からクビを言い渡されたところで目を覚ます。夢で良かったね。いや、実際に起こったことだから良くはないか。


とっくに会社を辞めているのに、仕事でミスしてパニックになる夢、僕もよく見るわ……。


その後……ロバートの朝食を盗み食いしたネズミが倒れたり、病院スタッフの連絡記録に物騒なことが書かれていたり、雲行きがあやしくなっていく。

この後、ロバートはどうなってしまうのかは、君の目で確かめてくれ!


なぜ主人公の記憶は失われたのか、なぜ精神病院に閉じ込められているのか……ストーリーに引き込まれてぶっ通しでプレイしていました。

謎解き要素はそれほど難しくはなく、ストーリーとのバランスが良かったです。


約2時間でクリアしたのでボリュームこそありませんが、特定の行動を取ると星が獲得出来る、実績のようなシステムがあります。色んなところをくまなく探していればもっと楽しめますよ。

ちなみに、僕が一番手間取ったのは、自分のディスプレイの汚れが、ゲーム内に表示された黒い点だと勘違いして、無闇にクリックしてた時でした。


プレイ前はディスプレイを綺麗にしましょう……。

『The White Door』は、iOS/Android/PCを対象に配信中です。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら

《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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