『GOD EATER』本日2月4日で10周年─ハイスピードとドラマティックな物語が織りなすアクションは、ソロプレイでも一人じゃない!

ハンティングアクションの新たな可能性を切り開いた『GOD EATER』は、非常に刺激的な作品でした。フィールドがひと繋ぎで、戦闘中のローディングがほぼ無かったのも快適でしたし、NPCの同行も嬉しい点でした。ソロでもひとりじゃない!

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『GOD EATER』本日2月4日で10周年─ハイスピードとドラマティックな物語が織りなすアクションは、ソロプレイでも一人じゃない!
『GOD EATER』本日2月4日で10周年─ハイスピードとドラマティックな物語が織りなすアクションは、ソロプレイでも一人じゃない! 全 4 枚 拡大写真

強大な敵を相手に戦う緊張感と、激戦の果てに打ち倒す爽快感が織りなすハンティングアクションは、PS2時代に黎明期を迎え、ゲームファンを中心に大きな注目を集めました。

本ジャンルの黎明期とも言える時代には、様々なハンティングアクションが登場。その中でも、アクションのハイスピード化やドラマティックな物語を導入した『GOD EATER』シリーズは、独自の路線を築き上げ、今日に至るまで展開を続けてきた人気コンテンツへと成長しています。

その原点となるPSPソフト『GOD EATER』が発売されたのは、2010年2月4日のこと。本日で、ちょうど10周年を迎えました。そこで今回は、本作の特徴やハンティングアクションとしての切り口を振り返り、その魅力を再確認したいと思います。

◆ソロプレイでも一人じゃない! ハイスピードなアクションに、仲間(時にはNPC)と挑め



ハンティングアクションは、その意味の通り「狩り」の性質をゲーム性へと落とし込んでおり、ソロだけでなく、複数人でチームを組み、巨躯を誇る敵と戦うといったシチュエーションが多々あります。

そのため処理する情報量も多く、一般的なアクションゲームのように「一台のハードを使ってみんなで遊ぶ」というスタイルは難しく、ハンティングアクションを複数人で遊ぶ場合、オンラインを介するケースが主流でした。

しかし、友達といつでも時間の都合が合うわけではありません。もちろん、オンライン上でフレンドを作ることもできますが、人によって向き不向きがあるのは確か。かといって、ソロでミッションに挑むのは大変・・・と悩む方も少なからずいました。

ですが、この『GOD EATER』はNPCを連れていくことができ、ソロプレイでもチームプレイが可能。ソロプレイのハンティングアクションでは、敵の攻撃対象が自分一人なので、体力を回復する隙もなかなかありません。しかし、NPCとはいえ仲間がいれば、ヘイトが移っている間にアイテムを使用できるゆとりがあります。時には、仲間が直接手助けしてくれたり、体力が尽きて倒れた自分を復活させてくれることも! ソロプレイでもチームプレイが楽しめるのは、『GOD EATER』の大きな魅力のひとつでした。

ちなみに、PSPとソフトを持ち寄ることで、マルチプレイも気軽に可能。この形は、当時のハンティングアクションを遊ぶ基本的なスタイルとして、他作品も含めて定着していました。


そしてバトル面においても、『GOD EATER』はそれまでのハンティングアクションとは大きく異なっていました。ざっと挙げるだけでも「戦闘のハイスピード化」「フィールドマップがひとつながり(エリアの切り替えがない)」「ミッション中はほぼローディングなし」「遠近の攻撃手段をいつでも切り替え可能」「敵を補食してパワーアップ」など、独自の要素やプレイが快適になる仕組みが多数存在。その意欲的な姿勢も、人気を博した理由の一端となりました。

また、ハンティングアクションというジャンルは、その性格上、敵が手強く成らざるを得ません。そのため、ひとつのミッションにかかる時間が長くなることもしばしば。ですが、『GOD EATER』は基本的に、ひとつひとつのミッションが短時間で終わることが多く、サクサクと遊べます。キャラクターの動きだけでなく、ゲームサイクル自体が、ハンティングアクションというジャンルの中では特筆モノの早さでした。


そんなハイスピードアクションを彩るのが、滅亡の危機に瀕しながらも、状況の打開を目指して立ち向かう人間たちの物語です。ネタバレになってしまうため、物語の詳細については省きますが、始めは新人としてやってきた主人公とその同期が、ベテランの行方不明やその探索などが重なり、次第に組織の中核を担うようになるといった展開を遂げます。これが、プレイヤーの腕前向上とリンクしているようにも感じられ、プレイ意欲をいっそう促してくれました。

ハイスピードなバトルに、ドラマティックな物語、ソロでもチームプレイが可能と、これまでのハンティングアクションに新たな一石を投じた『GOD EATER』。戦闘のバランスが厳しい面もありますが、アペンド版として出た『GOD EATER BURST』(無印の本編を含んだバージョンも販売)で、問題点の多くは改善されました。その着実な進歩ぶりも、『GOD EATER』ファンにとって嬉しいポイントとなりました。

◆『GOD EATER』の発展は、最新ハードへと繋がる・・・!



PSPソフトとして登場した『GOD EATER』は、新要素やゲーム性の改善、追加ストーリーを含んだ『GOD EATER BURST』へと続き、行方不明となったベテランの物語がようやく収束を迎えます。

ですが、もし『GOD EATER』を初めて遊ぶ場合は、『GOD EATER BURST』が最適解とは言い切れません。もちろん『GOD EATER BURST』は良質なゲームですし、価格も1,800円とかなりお手頃ですが、プラットフォームはPSP。DL版ならPS Vitaでもプレイ可能ですが、これから遊ぶ方には、『GOD EATER RESURRECTION』という選択肢もあります。


『GOD EATER RESURRECTION』は、『GOD EATER BURST』に更なる追加要素を加え、PS4/PS Vita向けに登場したリメイク作品です。現行機で遊べるのも大きな利点ですし、更なる追加ストーリーも展開。初代『GOD EATER』のエンディングで切ない気持ちを味わったひとりのユーザーとして、その後の彼女を見られただけで感無量でした。

『GOD EATER』と『GOD EATER BURST』の物語に加え、更なる物語と進化したグラフィック、ナンバリングシリーズの中で生み出された新システムの導入など、『GOD EATER RESURRECTION』は様々な魅力を内包しているので、初めて遊ぶ方ならこちらが一押しです。

また、本シリーズはナンバリングだけで3作品リリースされていますが、オリジナル版の『GOD EATER 2』はPS Vita/PSPソフトなので、PS4とPS Vitaで遊べる『GOD EATER 2 RAGE BURST』がお勧め(PC版は日本語非対応)。また『GOD EATER 3』は、ニンテンドースイッチ/PS4/PCでプレイできます。

シリーズ10周年を迎え、長い歴史を刻む作品となった『GOD EATER』。しかしその原点は、最新ハードにも受け継がれており、その人気ぶりが窺えます。このたび公開された10周年記念映像も、ファン心をくすぐる展開と言えるでしょう。本シリーズが15周年、20周年を迎える頃には、どんな展開を遂げているのか。今後の活躍も実に楽しみです。




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《臥待 弦》

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