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韓国のデベロッパー・Pearl Abyssが開発するオープンワールドMMORPG『黒い砂漠』。日本ではPC、PS4、Xbox One、スマートフォン(スマートフォン版のタイトルは『黒い砂漠MOBILE』)で配信・運営されていますが、4月24日(金)より、日本国内のPC版の運営をPearl Abyss JPが手掛けることになりました。開発会社(の日本法人)が運営することで、今後ますます風通しがよくなっていくことが期待されます。そうした節目をむかえた今は、新たにプレイを始めるいいきっかけでもあるのではないでしょうか。
本稿では、ゲーム序盤のプレイインプレッションをお届けします。なお、MMORPGに慣れている方向けには、Game*Sparkで特集記事を掲載しているので、ぜひそちらもご覧ください!
プリセットは無限大!?キャラメイクに嬉しい悲鳴が止まらない
本作の最初の難関(?)にして、最初の大きな楽しみがキャラメイクです。クラスが19種類もあってどれにしたものか迷いましたが、Pearl Abyssが韓国に拠点を構えることにちなんで今回はアジアンな雰囲気で攻めてみることにしました。手甲と腕甲で戦う武芸家のミスティック、君に決めた!
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プリセットのモデルがすでにかなり自分好みでここからいじる必要性をあまり感じなかったのですが、それももったいないかな……とあれこれ調整してみると、同じ髪型でも特定の部位だけ長さを変えられたり、顔だけでも数値をいじれる部位が20近くあるなど、すばらしい作り込みです。あれ、もう1時間経ったのか……。
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とはいえ、こうしたキャラメイクがあるゲームでプリセットにピンとくる顔がない場合、どうやって自分好みに近づけていくか途方に暮れてしまう方もいるのではないでしょうか。筆者もその1人です。ところが本作では、画面下部の「ビューティアルバム」から「冒険者ギャラリー」を開くと、他のプレイヤーが作ってアップロードしたキャラデータを見たり、その設定をダウンロードして適用したりできるのです。いわば、本作ではプリセットが数えきれないくらいあるようなものです。
これは便利すぎる……とギャラリーを見ていたら、どちらか片方の目だけ上まぶたを下にさげ、下まぶたを上にあげることで隻眼キャラを作れるとが分かったので、苦みばしったオッサンキャラを作ったりしてひとしきり楽しみました。
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とはいえ、今回はミスティックでいくと決めたので、プリセットの髪型を黒髪にして、ギャラリーで好みの設定を見つけてきてちょいちょいといじって完成! かっこかわいい女格闘家ができました。
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敵の攻撃に無敵技を合わせる!アクション要素の高いバトルが楽しい
いよいよプレイを始めてみると、どうやら主人公は何らかの理由で闇の精霊に憑りつかれ、その影響で記憶を失ってしまっている様子。頼りになるのは己の拳のみです。右も左も分からぬまま、闇の精霊に導かれるまま(せっつかれるまま、という方が近いかもしれませんが)、チュートリアルも兼ねた序盤の物語を進めていきます。
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格闘家だとリーチが短いだろうし、自分には難しいかな? と思っていたのですが、前進しつつ左クリックの基本攻撃を出せばそれなりのリーチがあり、サクサクと戦えました。スキルの説明を見ていると、バックステップしてから前進しつつ連続攻撃を放つ「追爪刃」のバックステップ中に無敵時間があることが分かり、通常攻撃→敵の攻撃モーションを見て「追爪刃」の連係がシンプルながら強い!
さらに「追爪刃」は左クリックをホールドしなければバックステップだけで止められることも分かり、通常攻撃→「追爪刃」(バックステップのみ)→「金剛掌」→奈落掌拳→鉄槌拳→月蹴脚……とどんどん攻撃をつなげられるようになりました。筆者は本作をほとんど予備知識なしで初めてしまったのですが、予想以上に戦闘のアクション要素が高く、かつ楽しくてこれは嬉しい誤算でした。町外れのNPCもモンスターもいないところで黙々と連係を探したり練習したりしていたので、側にいた他のプレイヤーにはきっとヘンな人に見えたことでしょう(笑)。
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そうこうしてストーリーを進め、序盤のボスである「レッドノーズ」と対峙。ダイアログではパーティプレイを推奨されましたが、ソロでもポーションを使うことすらなく倒せてしまいました。うーん、ミスティック強い!
バトルばかりでなく"SS勢"になるのも楽しみのひとつ!
もちろん物語はまだまだ続きますが、ここでひと息ついて序盤で訪れるべリア村でしばしのんびり過ごすことにしました。本作はオープンワールドMMORPGと謳われるだけあり、バトル以外にも採取や釣りなど、さまざまな楽しみが用意されています。筆者のように、本当に始めたばかりだとまだアイテムバッグのスロットに余裕がありませんので(バッグのスロットはストーリーやクエストの報酬で拡張できます)、いきなり本格的なことまではできませんが、序盤でもガッツリ楽しめる遊びがありました。好きな人は本当に好きなSS(スクリーンショット)撮影です。
元々グラフィックが美麗であることに加え、UI非表示、カメラの回転、フィルターの設定、被写界深度の設定……と、まさにいたれりつくせり。さらに、Sキーで後退して壁や低い岩などにぶつかるとキャラクターが寄りかかったり座ったりする「休憩モード」に入るので、さらに映える1枚を激写できます。「どこでどの角度で撮ったら写真映えするかな……」とべリア村をしばし練り歩いているうちにまた1時間以上が経過してしまいました。
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また、「休憩モード」時にRキーを押すと「観戦モード」になり、カメラの位置がグンと高くなるので、風景写真家となって遊ぶのも楽しそうだと感じました。現実では不要不急の外出は控えなければならない今のご時世だからこそ、美麗で広大な世界をのんびり旅できる本作はそんな今日のよき友になってくれそうです。
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べリア村では釣りや採取も楽しめるほか、所持金がたまればマイホームも購入できます。ゲームを進めて元手となるシルバー(ゲーム内通貨)がたまれば、NPCを雇って採取をさせたり、収穫物などを馬で遠方まで輸送して高く売ることなどもできます。MMORPGを長期間にわたって続けていると、とかく作業になってしまいがちなのが金策だと思いますので、そこにさまざまなアプローチが用意されているのは嬉しいですね。
ソロプレイでも遊びやすいのも大きな魅力
ストーリーを進めたり、村の外れで延々と連係の模索・練習に励んだり、いいスクショを撮るために村をのんびり練り歩いたり、釣りに手を出してみるも、大勢のプレイヤーたちによって資源(周辺の魚群)が一時的に枯渇してしまっていて坊主に終わったり……と、気が付けば10時間以上は遊んでしまいましたが、どれもこれもまだまだ触りの部分だけ。オンラインゲームであることを忘れたかのように、完全ソロで遊びましたが、前述のように序盤はボスが強すぎるわけでもなく、自分のペースでのんびり遊べそうです。
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その後は再びメインストーリー進行に復帰!バレノス地方を飛び出して隣接するセレンディア地方に入り、都市ハイデルを拠点にクエストをクリアしていきます。ここでのボス戦もやはりソロで撃破。ここでようやくポーションを使いはじめました。その後は森深き北部中立地方の美しい景観に感嘆しつつ、デルペ騎士団城へ。一連のクエストで訪れたカランダ尾根でハーピーの大群と激闘することになり、ここで初めて三途の川が見えました。
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ベリア村で釣りをしていたころは17だったレベルも、気が付けば倍の34に。闇の精霊に導かれつつも、記憶を失ったがゆえにアイデンティティを確立できず悩む主人公の旅は、ハイデルよりもさらに広大な大都市カルフェオンに到達しました。
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この調子で強くなっていき、レベル50を超えると他のプレイヤーとお互いに攻撃できるようになりますが、設定でこちらからは攻撃できない(他のプレイヤーに対して攻撃判定が出ない)ようにできるうえ、フィールド上での”辻斬り”的なプレイヤーキルは、やった方にもメリットがないことからそれをするプレイヤーもほぼいないとのこと。PKやPvPはあまり好きではないという人も、身構えずに遊べるのではないでしょうか。バトル以外の要素に大きな楽しみを見出した場合は、レベルを49以下にとどめて遊び続けるという選択肢もアリかもしれませんね。
Pearl Abyssが開発・運営するオープンワールドMMORPG『黒い砂漠』はPC/PS4/Xbox Oneで、『黒い砂漠MOBILE』はスマートフォンで好評発売/配信中です。料金形態は、PC/スマートフォンが基本無料のアイテム課金制、PS4/Xbox Oneがパッケージの販売となっています。PC版の必要動作環境・推奨動作環境は、公式サイトでご確認ください。
最後に、記事中の操作表記はキーボードでの操作に準拠していますが、本作はゲームパッドでのプレイにも対応しています。パッドだけですべての操作はまかなえませんのでキーボードとの併用になりますが、アクション要素の高い戦闘をより楽しみやすくなるのでパッドの使用もオススメです。今回は、本作の推奨パッドでもあるロジクールの「F310r」でプレイしました。