任天堂の2020年3月期決算は増収増益、純利益は2,586億円に─生産・出荷は回復傾向、『あつまれ どうぶつの森』はスイッチ史上最大の滑り出し

『ポケモン ソード・シールド』が1,737万本、『あつまれ どうぶつの森』が1,177万本と、1,000万本超えが2タイトルも。

任天堂 その他
任天堂の2020年3月期決算は増収増益、純利益は2,586億円に─生産・出荷は回復傾向、『あつまれ どうぶつの森』はスイッチ史上最大の滑り出し
任天堂の2020年3月期決算は増収増益、純利益は2,586億円に─生産・出荷は回復傾向、『あつまれ どうぶつの森』はスイッチ史上最大の滑り出し 全 11 枚 拡大写真

任天堂は、2020年3月期決算を発表しました。

2020年3月期 連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)は、売上高1兆3,085億円(前期比 9%増)、営業利益3,523億円(前期比 41.1%増)、経常利益3,604億円(前期比 30%増)、純利益2,586億円(前期比 33.3%増)となり、全面的に好調な推移を見せて増収増益を達成。

当期における動きとしては、昨年9月に「ニンテンドースイッチ ライト」が発売され、従来の「ニンテンドースイッチ」と共に販売台数を大きく後押し。その勢いが結果に結びつき、スイッチファミリーは当期内のみで2,103万台を販売しました。前期は1,695万台だったため、昨年を上回る躍進を見せています。

ニンテンドースイッチのソフトウェア関連では、『ポケットモンスター ソード・シールド』の販売本数が1,737万本に。また、先々月に発売された『あつまれ どうぶつの森』が1,177万本を売り上げ、スイッチのソフトとしては史上最大の滑り出しを見せました。

このほかにも、当期に発売を迎えた『ルイージマンション3』(633万本)や『スーパーマリオメーカー 2』(548万本)などがミリオンを大きく超える好調ぶりを展開。前期以前に発売を迎えたタイトルも当期のみでミリオンを記録するなど、幅広いスイッチ向けソフトが大きなヒットを遂げました。その結果、ソフトウェアの販売本数は1億6,872万本となり、前期と比べ42.3%増加しています。

■任天堂タイトルのミリオンセラー(当期/累計)
・ポケットモンスター ソード・シールド:1,737万本 / 1,737万本
・あつまれ どうぶつの森:1,177万本 / 1,177万本
・マリオカート8 デラックス:808万本 / 2,477万本
・ルイージマンション3:633万本 / 633万本
・スーパーマリオメーカー 2:548万本 / 548万本
・大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL:503万本 / 1,884万本
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:464万本 / 1,741万本
・ゼルダの伝説 夢をみる島:438万本 / 438万本
・スーパー マリオパーティ:370万本 / 1,010万本
・New スーパーマリオブラザーズ U デラックス:329万本 / 660万本
・スーパーマリオ オデッセイ:297万本 / 1,741万本
・ファイアーエムブレム 風花雪月:287万本 / 287万本
・リングフィット アドベンチャー:273万本 / 273万本
・Splatoon 2:143万本 / 1,013万本
・ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ:134万本 / 1,197万本
・ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX:126万本 / 126万本
・MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order:108万本 / 108万本
・ASTRAL CHAIN:108万本 / 108万本

ニンテンドー3DS関連は、ハードウェア販売台数は69万台(前期比 73%減)、ソフトウェア販売本数は499万本(前期比 62.3%減)と、いずれも大きく減少。3DSは発売開始から9年を超えており、腰を下ろす時期が近づいているのかもしれません。

ゲーム専用機向けのデジタル売上高は2,041億円(前期比 71.8%増)と、こちらも順調な推移を見せています。ニンテンドースイッチのパッケージ併売ダウンロードソフトやダウンロード専用ソフト、追加コンテンツによる売上が好調とのことです。

モバイル・IP関連収入などの売上高は、512億円(前期比11.5%増)と、こちらも堅調な伸びを見せました。当期は『Mario Kart Tour』が登場しており、配信済みのタイトルも含め、今後の活躍にも期待が集まります。

今回の決算では、新型コロナウイルス感染症の影響についても触れられており、ニンテンドースイッチ本体やJoy-Conなどの周辺機器、『リングフィット アドベンチャー』の生産および出荷について「遅延が一部地域で生じた」と発表。なお、当期業績への影響は限定的なものとしています。

また現状について、「生産や出荷に関しては徐々に回復の傾向がみられる」と言及。具体的な詳細は明かされていませんが、品薄状態が続いているスイッチファミリーの供給が改善する可能性があります。ですが、「必要な部品の調達に支障をきたす状況がさらに続けば、影響を受ける可能性がある」とも述べており、事態が深刻化した場合は製品の供給にも支障が出るおそれがあると報告しました。

なお、現時点では『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』や『世界のアソビ大全51』、『ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス』の発売や配信予定に変更はない模様です。

《臥待 弦》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース