今年の夏は『パワプロ2020』で甲子園へ行こう!新要素で過去最高の呼び声高い「栄冠ナイン」の魅力と中毒性を解説

ゲーム実況界にブーム到来!?様々な新要素で過去最高に遊びやすい『パワプロ2020』の「栄冠ナイン」モードを解説!

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今年の夏は『パワプロ2020』で甲子園へ行こう!新要素で過去最高の呼び声高い「栄冠ナイン」の魅力と中毒性を解説
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(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

野球少年の憧れであり、全国の高校球児が夢見る舞台・夏の甲子園。

8月の風物詩とも言うべきスポーツ大会ですが、今年は新型コロナウイルスの影響もあって春の選抜大会に続いて中止が決定。代替として春大会に出場が決定していた高校による交流試合が実施されていますが、やはり普段と違う夏には少しの寂しさも。

そんなときに是非とも遊んでほしいコンテンツが、野球ゲーム『パワプロ』シリーズの「栄冠ナイン」モードです。

高校野球部の監督となり全国の頂点を目指す「栄冠ナイン」は今年7月に発売されたばかりの最新作『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』でも大きな人気を集めており、ゲーム実況界隈でもブームの予感。

実はこの栄冠ナイン、年々仕様変更が進んでおり最新作でも追加要素が搭載されています。過去にプレイしていた方から野球のルールはよく分からない初心者の方まで、今こそ『パワプロ2020』の栄冠ナインをチェックしてみませんか?

なぜ栄冠ナインは止められないのか?


実はサクセスモードの一種(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

シリーズの『14』から登場した「栄冠ナイン」は、高校野球部の新任監督となりチームを指揮するシミュレーションモード。

目標としては日本一、つまり「甲子園優勝」であることは間違いありませんが、元々は卒業生がプロ球団から指名されることでオリジナル選手として登録できる育成モードとしてデザインされています。

すごろく風のシンプルなシステムが大きな特徴で、1年365日は「練習指示アイコン」を選択することで進行。練習効果によって選手が成長する他、止まったマスに応じて設備を整えたり選手と親交を深めたり、時にはOBが訪問して来たりと部活らしいイベントも。

選手との絆を示す「信頼度」も高校野球界を勝ち上がるには欠かせない要素(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

そして鍛え上げたチームでいざ試合へ!と言っても自分での野球操作は一切不要で、ここでも選手に対して「作戦カード」を選んで指示していくだけ。数字が高いカードが成功しやすいとか特殊コマンドの使い方が重要とか色々な要素はあるのですが、細かい操作や知識が不要なので「野球よくわからん!」という方でも安心です。

(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

とにかく簡潔で誰にでも遊びやすいゲーム性の本モードですが、恐ろしいのはその中毒性。

高校野球の大会はトーナメント制とあって、年に2回しかない公式戦は一度負ければ即敗退。鍛え上げたチームがあっという間に、それも自分が操作せずに負けていく時の「不完全燃焼感」は凄まじく、悔しさから気付けばもう1年。甲子園優勝を達成しても決してクリアではないので、勝ったら勝ったで「連覇行くぞ!」ともう1年。

こうした要素が噛み合った「止め時の無さ」で栄冠ナインは多数のファンを獲得し、毎作品監督たちから膨大な時間を奪っているのです。

最新作『パワプロ 2020』で一層進化中


そんな栄冠ナイン、実は最新作で新要素や変更点が加わり早くも「歴代で最も遊びやすい」との呼び声も高くなっています。簡単にご紹介いたしましょう。

◆新入生スカウト機能でチーム強化の喜びが深まる


声をかけたからと言って必ず入学してくれる訳ではない、というのも生々しい(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

今や現実の高校野球でもよく聞かれるようになった「スカウト」が出来るようになりました。有望な中学生を囲い込んで入学してもらうことで長期的なチーム強化が可能で、学校の評判が上がれば県外からの越境スカウトも出来るようになるというリアリティも。

チームに欲しいポジションを補強することで「谷間の世代」に3年間悩まされることが減るのも嬉しいですが、何よりスカウトが可能な11月~2月は春の甲子園への出場権が無いと「4月待ち」になりがちだった期間。秋冬のオフシーズンも監督としての手腕が問われるようになりました。

◆選手能力とマッチング・評判の調整で心が休まる


これまで数々の監督たちの全国制覇を阻んできた存在が、恐ろしいほど完璧な能力を誇る超強豪校たち。最速160km/h超の剛腕エースを擁するチームに捻じ伏せられるケースもままありましたが、今作では能力が現実的なラインに調整され、少し野手有利なバランスで強打者を中心に打ち勝つ野球も実践しやすくなりました。

この対戦相手でも十分に強豪ですが、甲子園では完全な六角形チームと対面出来るとか……(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

何より有難いのが、地方大会の序盤でそうした強豪校とマッチングする確率が調整されたこと。また、3年生が引退して2年生中心となった秋大会での敗戦は少し評判は下がりにくくなったとのこと。

過去に苦い思い出のある監督さんも多いかと思われますが、初戦敗退&評判ダウンという「栄冠ナイン・2大コントローラーを投げたくなる出来事」が起こりづらくなったのは精神衛生上、大変良いニュースですね。

◆日本代表選抜とスクラップ機能でロールプレイが捗る


夏大会を終えて引退した3年生が高校日本代表に選ばれるという要素が追加されました。学校外の事なので招集後は結果を知らされるだけですが、成績によっては良い特殊能力を覚えて帰ってくることも。

何より現実では日本代表で大きなインパクトを残してプロ入りする選手も多いので妄想が捗ります。一応招集を断ることも出来ますが、特に能力が育ってほしくない場合以外は送り出してあげましょう。

ロールプレイの気分を一層高めてくれる新要素がもうひとつ。過去の試合結果が新聞記事スクラップ風に保存されるようになりました。

(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』 公式サイトより)

弱かったあの頃も、まさかの逆転負けも、そして栄光の初優勝も保存されます。ゲーム内で20年を過ぎた記事は読めなくなってしまうので、惜しい場合はスクリーンショットなりでの保存をオススメします。

と、栄冠ナイン ver.2020は以前よりユーザー間では要望が多かった点を中心にアップデートが入ってます。でも一番の大きな要素はスイッチ版に収録されたことで「携帯モードでゴロゴロしながらプレイしたい」という願いが叶ったことかも。

名将への道のりは自分次第


じゃあ今作の栄冠ナインは便利になって有難い反面、簡単になって歯応えが無くなってしまったのか?とご心配の、そこの貴方。

ご安心ください、険しい監督ロードにこそ魅力を感じるという貴方のために幾つかの合理的な難易度調整をご紹介します。

◆縛りプレイの王道「魔物禁止」


打ったら後は「!」待ち。相手が気の毒になるほど強い魔物、恐るべし(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

栄冠ナインの醍醐味にして代名詞とも言えるのが、試合中に発動できる固有戦術「魔物」です。

現実の高校野球では勝負所ほど平凡なミスが発生してしまうというジンクスを「甲子園の魔物が出た」と表現する訳ですが、栄冠ナインでの魔物は甲子園以外の球場でも相手チーム全員の守備力をガタ落ちさせる切り札。発動さえしてしまえば落球トンネル暴投なんでもありのエラー祭りが幕を開けます。

「性格が内気で二・三年生の選手」限定の戦術であり試合中に発動できるかは運要素も絡みますが、ハマまれば二桁得点も十分あり得る凶悪な性能。栄冠ナイン縛りプレイでは真っ先に制限される存在です。

初心者には有難い「救済措置」とも言えるのでガンガン使っていきたいトコロですが、選手の性格はランダム要素なので安定を求めるなら魔物に頼らないチーム作りも肝心。腕に自信ありの監督さんは是非とも縛ってみては。

◆地域差を制する者が栄冠を制す


実は「どの都道府県で始めるか」も重要なポイント。プレイ都道府県の選択画面では県ごとに難易度が設定されていますが、高校数が多く野球が盛んな地域ほど☆が高く予選突破が難しいことを示しています。

☆5は神奈川、埼玉、千葉、愛知、兵庫、大阪(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

また、栄冠ナインでは現役プロ選手やOB選手が「転生選手」として新入生に混じって入部してくるという要素がありますが、この機能をオンにしていると相手高校にも転生選手が登場し高い壁として立ちはだかることも。

野球が盛んな地域ほどプロ輩出人数も多いので必然と難易度が高くなっているので、歯応えを求めたい方に最適なのは大阪府。強打のプロと破格のエース級OBの出現率が高く、夢の競演状態になっていることも多いのでシンプルに高校野球ファンにもオススメ。

逆にひとまずチームを軌道に乗せたい場合は☆の低い地域からスタートするのもアリ。毎年4月には所属都道府県を変更可能なので、強くなってから強豪ひしめく地区に挑戦してみましょう。

◆結局、自分の理想を追うのが一番の縛りなのかも知れない


と、ここまで偉そうに色々な情報を紹介して来ましたが、とにかく好きに遊べるのがこのモードの良い所。中には「3年以内に優勝しないとリセット」だとか「塁に出たら盗塁する縛り」だとか、常軌を逸した遊び方をしている監督さんもいらっしゃると聞いています。

攻略法についても「古田理論」や「走力特化バント戦法」「アイドル厳選」など、有効とされている手段はいくつか編み出されていますが、きっとプレイしている内に「この能力は信用できる」とか「この戦術には期待できない」とか、経験則が蓄積されて自分なりのメソッドが生まれ始めるはず。

「意外性」は特殊能力の数のこと。試合数を重ねて「経験」を伸ばせば試合中の動きが良くなるという説も(『eBASEBALL パワフルプロ野球 2020』より)

勝つためには時にドライになるのか、それとも独自の高校野球像や育成理論を追い求めるのか。貴方だけの「栄冠ナイン攻略理論」が築き上げられた時、きっと名将の仲間入りを果たしているはずです。

なお、どれだけ時間をかけて戦術を練り上げたとしても作品ごとにバランスが変わるので、新作が出ればまた新米監督からお楽しみいただけます。私が前作100時間超で作り上げた「投手は『ミート・慎重・流し打ち』理論」も今作では通用していないので、真似しないで下さい。

今こそ目指せ47都道府県制覇!


今年は残念ながら連年通りの高校野球観戦が出来ない夏になってしまいましたが、そんな今こそ栄冠ナイン!ということで、その魅力と中毒性を紹介してまいりました。

近年の『パワプロ』シリーズでは、トロフィーコンプリートを目指す上では「栄冠ナイン・47都道府県で全国制覇」が高い壁となってきたのですが、今年は「おうち時間」多めで夏を過ごすという方も多いはず。そして今作の便利かつ強豪を維持しやすい仕様ならこの最難関も目指せるかも!

単純に見積もってゲーム内で100年近い時間が必要になるとは思いますが、我こそはという監督さんは是非とも挑戦されてみては。

なお、達成の暁には独自の「攻略理論」を忘れずシェアして下さいますよう、よろしくお願いいたします。

《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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