暑い夏こそゲームで涼もう!モンスター討伐や核の冬、そして甘酸っぱい恋まで─冬が舞台の作品6選【ゲーミング自由研究】

暑い夏だからこそゲーム空間だけでも涼みたい!冬を感じるゲームをピックアップしました!

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暑い夏こそゲームで涼もう!モンスター討伐や核の冬、そして甘酸っぱい恋まで─冬が舞台の作品6選【ゲーミング自由研究】
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全国的に平年より高温の傾向が記録され、まだまだ暑い日々が続く今夏、普段なら各地で開催される納涼祭などで気を紛らわせるところですが、新型コロナウィルスの影響でそれも難しい状況です。

そんな暑い夏だからこそゲーム空間だけでも涼みたい!という事でFPSからスポーツゲーム、恋愛シミュレーションまで冬を感じられるゲームをピックアップしました。

雪と氷に閉ざされた新天地『モンスターハンターワールド:アイスボーン』



本作の舞台は、『モンスターハンター:ワールド』の舞台から海を渡った雪と氷に閉ざされた世界です。


「渡りの凍て地」と呼ばれるこの地で、まだ見ぬ環境生物やモンスターの生態を調べることが『モンスターハンターワールド:アイスボーン』での目的となります。


登場するモンスターも「アイスボーン」の名の通り、冰龍イヴェルカーナや氷牙竜ベリオロスといった厳しい寒さを苦にしないモンスターが多く生息しています。

ほかにも本作には「ジンオウガ」「ティガレックス」「ナルガクルガ」など、過去作の人気モンスターも登場。モンスターのいきいきとした動きや生態系の表現は、最新技術ならではです。


最新技術で表現されているのはモンスターだけではありません、深雪を踏みしめる表現や木の枝から降り積もった雪が落ちる描写、凍った湖など、環境への細かなこだわりが感じられます。


一方で、厳しいモンスターや環境に対峙する仲間たちも冬らしい装いへと衣替えしています。強敵と互角にわたり合うにはしっかりとした装備が欠かせません。


また、『モンハン:ワールド』をより遊びやすくする「クラッチクロー」の実装や、全部機種に新たな武器アクションが追加されるなど、バトルの幅も広がりを見せています。

『モンスターハンターワールド:アイスボーン』はPC(Steam)/PS4にて発売中。夏だからこそ凍てついた地へと降り立ってみるのはいかがでしょうか。

寒々しく荒廃した『メトロ』の世界



『メトロ』シリーズの舞台は核戦争により荒廃したモスクワの地下。核戦争が勃発した際、モスクワの人々は核シェルターとして用意されていた地下鉄構内へと逃げ込み、生き延びることとなりました。


『メトロ』の地下世界では駅が一つの国家のような状態となっており、駅同士が同盟を結び、時には戦争をしている事もあります。また、野党のような集団もおり、人間の脅威を強く感じられる世界が構築されています。


一方で地上は核戦争の影響で厳しい環境に変貌し、汚染された大気やミュータントが人々の活動を阻みます。冬を感じさせるのはこの過酷な状況になった地上です。もっとも、冬は冬でも核戦争によって巻き上げられた塵や灰などで太陽光が遮られ地球が氷期になった、いわゆる「核の冬」なのですが……。

『メトロ』シリーズで特筆すべきなのは、その独特さ。文明崩壊後を描いた作品は多数ありますが。モスクワの地下にある鉄道駅を舞台にした作品はこの『メトロ』シリーズのみです。

こうした独特の世界観に作り込まれた環境の描写や、銃・道具などのガジェット、そして印象に残る登場人物達はそれぞれの「臭い」まで感じられますね。


特に感心したのは弾丸の管理。本シリーズで使用できる弾丸は、文明崩壊前に作られた弾丸と、崩壊後に作られた弾丸の大きく2種類に分けられます。前者は強力な弾ですが通貨にもなるため、大切に使う必要があります。

また、日本語音声を選択すれば、駅にたむろする人々の何気ない会話などもすべて知れます。NPC達の様子や会話は『メトロ』シリーズの物語を知る上で大切な要素となっているので、初めてプレイする場合は日本語音声版がオススメです。

『メトロ』シリーズの最終章『メトロ エクソダス』では、モスクワのメトロから出る事で、ロシア各地を旅します。寒々しいヴォルガ川の他、環境変化によって灼熱の砂漠と化したカザフなど冬以外の舞台も登場。

そのため、夏に涼しくなれる冬が舞台の前2作『メトロ2033』『メトロ ラストライト』、その2作のリマスター版『メトロ リダックス』をプレイし、冬に『メトロ エクソダス』をプレイするのも良いかもしれませんね。

極寒の地で揺らぐプレイヤーの善『Frost punk』



『Frostpunk』は、極寒の世界でのサバイバルを描く都市建設シミュレーション。プレイヤーは町の長となり、市民に対しどのような政策を打ち出していくかが大きなテーマになります。デベロッパーは紛争地における市民の厳しいサバイバルを描いた『This War of Mine』の11 bit studiosです。

『Frostpunk』の舞台は、現実より遥かに蒸気機関が発達した19世紀。地球を襲った突然の大寒波から逃れ、ロンドン市民の生き残りが窪地にまだ動いている熱源「ジェネレーター」を発見したところからゲームがはじまります。


本作は、序盤の時点で氷点下20度という極寒状態です。もちろんこのままでは生きていけないので、ジェネレーターに石炭を入れ、稼働し続けなればなりません。


ですが、人間には衣・食・住が必要です。少ないリソースからこれらを実現し生き残るには、児童労働、過激な宗教、人道に反する判断など、寒さ以外でも背筋が凍る行いをせざるを得ない事も……。

中盤以降には寒波が到来し、気温も氷点下40度、60度とさらに下がっていきます。ちなみに今年の最高気温は2020年8月17日に記録した静岡県浜松市の41.1度。およそ100度差ですね。


本作は、プレイヤーの善に対する考え方を問う、という意味では最も完成されたゲームと言っても過言ではありません。集団が生存するために難民を排除するのか、働くことの出来ない病人は切り捨てるべきなのか……。そして、たくさんの人々を犠牲にして生きのびる事ができた時、プレイヤーの判断はどう評価されるのか。

『Frostpunk』はPC版(Steam/GOG.com)他、PS4でも発売中。厳しすぎる寒さを見れば、現実の暑さが少しはマシに思えるかもしれません。

泥にも負けず、雪にも負けず、オフロードシミュ『Snow Runner』



『Snow Runner』は、悪路を乗り越え物資を運搬するオフロードシミュレーターの最新作。プレイヤーを苦しめた前作『MudRunner』の泥濘地がさらにパワーアップし、本作では「雪」もプレイヤーを苦しめる事になります


泥や雪、氷の状態までシミュレートしているというゲーム内での物理演算は非常にリアル。だからこそ、タイヤは凍てつく泥にはまり忌々しさが募ります。

ゲーム内には、「シボレー」や「Pacific」などの実在するメーカーのマシンが40台登場。バンパーやタイヤなどのパーツ変更、タイヤの高さなどを変更・調整する事で悪路に対抗できます。


自然の驚異に対抗するのはいつだって文明の技術と、己のドライビングテクニックなのです。

4人までのマルチプレイにも対応した『SnowRunner』は、PC(Epic Games Store)/PS4/Xbox Oneにて発売中。雪と泥に足を取られ、怒りで熱くならないよう気を付けましょう。

『STEEP』で楽しむ!冬のエクストリームスポーツ



ここまでで紹介してきたゲームはいずれも、厳しい寒さが印象的でしたが。今回ご紹介する『STEEP』では正真正銘の楽しい冬を体験できます。スキーやスノーボードといったウィンタースポーツは楽しく快適なものですが、エクストリームスポーツは命を落とす場合もある危険な競技。

しかし、本作では特殊な訓練を受けることなく、ヨーロッパのアルプスやアラスカ、日本などを舞台に、気軽にエクストリームスポーツを楽しめます。プレイできる種目は「スキー・スノーボード・ウィングスーツ・パラグライダー」の4つ。


スキーとスノーボードでは、降りれるのか不安になるほどの急斜面を滑りながら、様々なトリックを繰り出して高得点を目指しましょう。


ウィングスーツでは、高速で岩の間をすり抜けるスリリング体験を味わえ、パラグライダー」は雪原を自由自在に飛び回れる爽快感があります。『STEEP』には冬の楽しさだけでなく、こうしたドキドキ感も満喫できますよ。


『STEEP』はPS4/Xbox One/PCで発売中。たまには戦いから離れて、美しい自然と共にスポーツに興じるのはいかがでしょうか。

夏だからこそプレイしたい冬の甘酸っぱい恋『アマガミ』



恋愛シミュレーションゲームとしてはあまりにも有名な本作。2009年にPS2用として発売されましたが、現在に至るまでその人気は衰えず、昨年2019年7月には『アマガミ』10周年記念展覧会も開催されています。

『アマガミ』の目的は、過去の経験からクリスマスに苦手意識をもった主人公が約一か月後のクリスマスに一緒に過ごす約束を取り付けること。そう、本作の舞台もまた冬なのです。


10年以上も支持され続ける理由は、魅力的な物語と作り込まれたゲームシステムにあります。ゲームでは自分の行動を選択する事で、ヒロイン達と会話し、好感度を上げていきます。物語を進めていくと意外な一面を見せるヒロインも多く、様々な個性に触れながら交流を深められます。

一方で、恋愛に対し真摯に向き合わなければ、「フラれる」「修羅場となる」「テキタイする」といった辛口な展開がプレイヤーを襲います。こうしたルートの分岐は視覚的に分かりやすいマスによるフローチャートによって表されており、好感度と行動により物語が変化していきます。


魅力的なヒロイン達の中でも筆者が特にお気に入りなのが「絢辻 詞」。彼女が主人公に「絢辻さんは裏表のない素敵な人です」と言わせるシーンは有名です。このセリフを知っている未プレイの方も多いかと思います。

人間の裏を見た場合、あたかも裏がその人本来の個性であると思ってしまう事は少なくありません。例えば、不良が善行をしているというギャップに遭遇すると、あたかもその不良が実際には良い人のように思えてしまいます。

同様に、模範的な人物に裏があった場合、その裏を本来の個性であると認識しがちですが、実際は表裏が一体となって個性を作ります。『アマガミ』では絢辻 詞を含めて、すべてのキャラクターが良い人、悪い人におさまらない魅力を秘めているのです。


溶けるような暑さの日こそ、魅力的ヒロイン達と共に冬を体験してみるのはいかがでしょうか。『アマガミ』はPS2で、さらにパワーアップした『エビコレ+ アマガミ』はPS2/PSP/PSVITAにて発売されています。



以上、冬が舞台のゲーム紹介でした。温暖化の進んだ現代において、夏は耐え難い暑さとなっており、ピークは過ぎたもののまだまだ暑い日が続きます。快適な秋の到来まではゲームの中だけでも涼むのはいかがでしょうか。

《大塩》

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