剣と魔法の世界が主流を占めていたRPGブームの中で、荒廃した近未来を舞台に選んだ『メタルマックス』はひと味違う個性作として注目を集め、後に“戦車と人と犬のRPG”としてシリーズ展開を果たしました。
その最新作となるニンテンドースイッチ/PS4ソフト『メタルマックスゼノ リボーン』が、今月10日に待望のリリースを迎えました。本作は、2018年に発売された『メタルマックス ゼノ』をベースにしながら、グラフィックからゲーム性に至るまでほぼ全てを刷新。大胆な変革を遂げ、装いも新たに帰ってきた1本です。
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そんな本作の魅力をピックアップし、皆様にお届けする連載も今回で第4回目。これまで、主軸のひとつである「コマンドRPG」やプレイ環境を左右する「UI」、シリーズに欠かせない「戦闘犬」などを紹介してきましたが、今回は「時間経過」による変化について迫ります。
また、本作のディレクター・友野祐介氏(24Frame)による新たな解説動画でも、この世界における時間の流れが与える変化について語られているので、そちらも合わせてご覧ください。
世紀末世界“デストキオ”で時間の流れを感じながら、『メタルマックスゼノ リボーン』を楽しもう
■1.出撃した戦車(クルマ)は、その活躍時間に応じて汚れていく
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荒廃した東京周辺は、ほぼ全てが砂漠に飲み込まれている過酷な環境です。その砂塵の中を突き進むため、拠点から出撃した戦車は走行距離に応じて徐々に汚れていきます。一見するだけでは気づきにくい要素ですが、長時間探索した戦車と、拠点に戻った直後の戦車を見比べてみると一目瞭然です。
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また、使用済みと新品で同種の兵器を装備してペイントしてみても、汚れによるペイント後の色調の違いは明確です。汚れにまみれたその見た目は、厳しい環境に立ち向かった証と言えるでしょう。
■2.昼夜によるモンスターの生態の変化がある
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普段は物陰に潜む夜行性のモンスターが、夜になると大量に出現して盛んに活動する──そんなモンスターたちの生態系を垣間見ることもできます。欲しいアイテムをドロップするモンスターや、めったに出会えないモンスターを狙いたい場合、出撃する時間帯を工夫して進めるのもひとつの手でしょう。
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例えば「なんたいキャノン」は、昼間だと物陰にひっそりと隠れる個体を確認できます。ですが、夜になると群れで活動し、活発に移動も行う模様。機銃の改造に重要な「強力反動軽減メカ」などをドロップする美味しいモンスターなので、出来るだけ多くを狩りたい時は夜に出撃するのがお勧めです。
■3.時間の経過とともにモンスターが復活! 絶滅メーターにも影響が!?
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これまでのシリーズ作は、ランダムエンカウント形式でモンスターとの遭遇を描いていました。前作『メタルマックス ゼノ』も、こちらの移動に合わせて敵がポップし、そこから射撃による先制攻撃や戦闘の回避などをプレイヤーが選択します。
ですが本作では、シリーズ初の試みとして、モンスターが常時フィールドを徘徊しています。また、撃破したモンスターは消滅するので、群れを狩り尽くした後のエリアは、一旦広々とした安全地帯に。以降の通行や探索は、モンスターに邪魔されることなく快適に行えます。
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しかし、時間の経過とともにモンスターがリポップするため、快適な時間はひとときのもの。この貴重な時間を活用し、探索や移動に励みましょう。また、意図的にリポップさせたい場合は、個室で長期間の休みを取るのがお勧め。なお、モンスターによってリポップ周期が異なります。
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プレイヤーのゲーム進行度やモンスターの撃破状況を表し、メーターを下げていくことでデストキオ全域のモンスターの強さにも影響を与える「絶滅メーター」。このメーターを減少させるとモンスターが弱体化し、リポップで復活するとメーターも上昇します。時間経過を利用してモンスターを狩る場合、絶滅メーターにも注意を払いながら進めましょう。
【メタルマックスゼノ リボーンとは】
本作は、2018年4月に日本国内で発売された『メタルマックスゼノ(PS4/PS Vita)』をベースに、グラフィックはもちろんバトルや改造等のゲームを構成するほぼ全ての要素を刷新・大幅に見直した、いわば“完全新作級の再誕(リボーン)”を遂げた作品です。
商品名:『METAL MAX Xeno Reborn(メタルマックスゼノ リボーン)』
対応ハード:PS4 / ニンテンドースイッチ
発売:2020年9月10日(木)
CERO:D(17歳以上対象)
価格(パッケージ)
・通常版:6,480円(税抜)/ 7,128円(税込)
・Limited Edition:9,980円(税抜)/ 10,978円(税込)
価格(ダウンロード版)
・通常版:6,480円(税込)
・(※)Digital Limited Edition:8,980円(税込)
※本製品はPS4版のみのデジタル限定版となります。
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