スクウェア・エニックスが発表した新作タイトル『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』。リメイク版『FINAL FANTASY VII REMAKE』をPS5向けにパワーアップさせ、新エピソードを加えた本作について、SNSで波紋を呼ぶ声が広がっています。
本作はPS5対応となったことでライティングや質感、背景などの表現力が向上。4K画質による高解像度を重視した「グラフィックモード」、60fpsによるスムーズな動作を重視した「パフォーマンスモード」といったゲームモードの切り替えや、近年は定番となった「フォトモード」なども追加され、よりリッチなゲーム体験が可能になりました。
そして目玉となるのが、「ユフィ」を主人公とした新規エピソード。ミッドガルに潜入したウータイのシノビたちが本家のアバランチと共謀し、神羅カンパニーから究極マテリアを盗み出すためのミッションに挑む2章構成の物語が描かれます。
まさに『FINAL FANTASY VII REMAKE』のパワーアップ版と言える本作ですが、問題点とされているのが“新規エピソードを含みながらPS5限定”なところ。
ユフィの新エピソードも言ってしまえばDLCです。そしてゲーマーの中には、DLC商法を嫌い「もともとのソフト1本では不完全な商品だったのか」と思う方もいます。もちろん「新しい冒険を楽しめる!」と喜ぶ方もいますが、今回はそうもいきません。
そもそも『FINAL FANTASY VII REMAKE』はPS4でのみ発売されました。しかし、ユフィの新エピソードが遊べるのはPS5版のみ。PS5を持っていないユーザーからすれば、PS5本体(デジタルエディションが税込43,978円、通常モデルが税込54,978円)+アップグレード費用(税込100円)+ユフィの新エピソード(税込2,178円)=約46,000~57,000円もかかるため、気軽に遊べないのです。
さらに、PS5本体は品薄状態が続き入手困難。金銭面は問題ないけど本体が手に入らない……と嘆きの声も上がっています。ユフィの新エピソードがPS4版に向けても配信予定ならば問題なかったものの、残念ながらそのような発表はされていません。
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今回の件や時代の流れからしても、今後の『FINAL FANTASY VII REMAKE』シリーズがPS5で出るのは明白。付け加えるならば、シリーズ最新作『FINAL FANTASY XVI』もPS5専用タイトルです。この機会にPS5への移行を促しているのかもしれません。
また、『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』が発売されるのは6月10日。それまでにPS5の供給が安定する可能性もあります。現時点では難しい問題ですが、発売日までに状況が改善されることを願いましょう。
【2021年2月26日 16時20分 UPDATE】
本文内において、税込価格と税抜き価格が混在していたため修正しました。コメントでのご指摘、ありがとうございます。