「BEMANI」シリーズ楽曲でも遊べる!VRで家にいながらバンド体験『BEAT ARENA』インプレ

「BEMANI」シリーズでお馴染みのコナミデジタルエンタテインメントによる「Oculus Quest」「Oculus Quest2」向けVRバンド演奏ゲーム『BEAT ARENA』を一足先に体験!

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「BEMANI」シリーズ楽曲でも遊べる!VRで家にいながらバンド体験『BEAT ARENA』インプレ
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「BEMANI」シリーズでお馴染みのコナミデジタルエンタテインメントが「Oculus Quest」「Oculus Quest2」向けにVRバンド演奏ゲームを配信します。その名も『BEAT ARENA』。同社初の「Oculus Quest」向けゲームであり、オリジナル楽曲はもちろん、「BEMANI」シリーズの楽曲も演奏することができるということで、VRに興味がある人だけでなく、音ゲーファンにも注目の1本です。本稿では実際に体験した様子をレポートしつつ、新規楽曲など、気になるポイントをインタビューしました。

(※画像は実際のゲームプレイとは異なる場合があります)

ネイルまで自由に設定!バーチャルならではのアバター制作!



「Oculus Quest2」を装着し早速プレイ! まずは自分の分身となるアバターを作成します。驚いたのはアバターの設定がかなり細かい点。用意されている肌の色から選ぶのではなく、カラーパレットから自由に色を選択することができます。赤も青もなんでもOK!これぞバーチャルの醍醐味です。


細かいと思ったのはネイルの色。一人称目線のVRで、しかも手を使って楽器を演奏するゲームだからこそ手元で個性を演出したい! そんな気持ちにしっかり寄り添ってます。さりげないところでバンドの仲間であることを強調できそうです。特にキーボードをプレイする際にネイルがきれいだとテンションがあがります!

豊富なバリエーションがあるから色やパーツで個性を出すことができます。バンドの統一感を出しつつも個性にこだわることもできそうです。

叩け!弾け!4つの楽器をプレイ!


演奏できる楽器はドラム、ギター、ベース、キーボードの4種類。楽曲ごとに3種類の楽器が設定されているので、その中から好きな楽器を選びましょう。合図を出すとプレイスタート。なんだかバンドのリーダーになってようで、これも実に爽快!


ドラムは座ってプレイします。目のまえにしっかりとドラムセットが配置され、まるで本当にドラムを叩いている感覚。ノーツが8種類のパーツに落ちてくるタイミングで手を振り下ろします。手数は多いですが足の動作がないから楽チン! ボタン操作の必要がなく、初心者でもすぐに慣れてプレイできるでしょう。ドラムといえばステージの後ろにいるイメージですが、バーチャル空間では自分が中心になるのでとても気持ちいい!


ギターは全4楽器中最も難しい! 弦を押さえるように左手のボタンを操作し、右手は弾くイメージでプレイしていきます。弦を正確に押さえタイミングよく右手を振り下ろすので覚えることが多くて大変かも。ですがバンドの花形だけあり、決まると爽快そのもの! 難しい分、こなした感があります。派手な動きをしても大丈夫な点がギターの特徴でしょう。


ベースはギターと近い操作感覚ですが、右手がボタン操作になり指弾きをする感覚を楽しめます。ベースはギターほど激しくもないので、ギターへのステップアップにちょうどいいいかも。


キーボードは目の前にキーボードが配置され、ノーツが落ちてくるあたりをタッチして弾いてきます。ノーツの範囲が広く、正確にキーボードをたたく必要がないので、鍵盤がわからなくても弾けるのがとにかく気持ちい!

4つの楽器すべて実際の楽器が弾けなくてもOK! 開始数分でステージに立つ楽しさに引き込まれます。

バーチャルとリアリティのさじ加減が絶妙



アバターはあくまで二次元的な表現を踏襲した3Dキャラクターですが、それでいてそこに存在しているような臨場感があります。そもそもライブ会場は音響やライトによる演出で非現実な空間を作るところ。ゆえに二次元的なアバターがライブ会場で動くことに違和感がありません。どんなに派手なアバターでも馴染んでしまいます。演奏中は一人称目線ですから、自分も違和感なく溶け込むことができるのです。

あまり大きな動きはしないとはいえ、立った状態でのプレイはちょっとした運動になります。だからほどよく汗をかいて、実際のライブのような感覚になる点はリアリティ抜群。バーチャル空間であることを理解しながらもライブ感があるという、絶妙なさじ加減です。ノーツが奥から手前に迫りくる感覚はVRならではですね!

苦手でも得意でも楽しめる演出の数々


各楽器の演奏のしやすさもさることながら、VRという仮想現実空間の演出が、これまでにない「実際にプレイしている感覚」を引き出しています。

観客のペンライトが嬉しい!

まずバーチャル空間の観客がとてもやさしい! 盛り上がっているのがデフォルトなので、失敗しても盛り下がったりしません。だからプレイヤーのテンションが維持できるし、苦手でも落ち込まずに最後までやり遂げられるのが嬉しいところ。もちろんうまい人はバックステージにあるランキングに掲載されるボーナスもあるので、自分のスキルに合わせて楽しむことができます。

演奏の際に派手な動きでパフォーマンスを行うと、客席にハートが飛び交います。音ゲー苦手意識を増長させるネガティブな演出がなく、上手くなればなるほど嬉しい演出が用意されています。筆者はあまり音ゲーが得意ではありませんが、純粋に演奏の楽しさを感じられる演出になっていて、序盤でもうすっかり笑顔になりました。「もしかして上手いんじゃないか?」くらいの強気にさせてくれるから自己肯定感もハンパない!

失敗して途中でゲームオーバーになることもなければ、客が盛り下がって音が軽くなることもないので、楽曲をしっかり聴きたいという人にもおススメです。一緒に演奏できるので、ただ聴くよりも没入感が増します。

自分のタイミングでセッション!


フレンドが保存したプレイデータを読み込めば、時間を超えたセッション「クロスオーバータイムセッション」を楽しむことが可能です。そこに相手が居なくても一緒にプレイしている感覚が楽しめるのです!

単純に考えると「リアルタイムでやりたい」、と思ってしまいますが、実際にセッションをするとなると相手と都合を合わせなければなりませんし、いくらオールインワンデバイスの「Oculus Quest」とはいえ、スマホゲームのように気軽にはオンラインマルチができません。そこで時間を選ばないこのシステムはかなり重宝するのではないでしょうか。

セッションした相手はバックステージに来てくれる!

自分がプレイデータを残す側だと思って考えると最高のプレイができた瞬間、多くの人にこれを共有したい、自分の最高のプレイでみんなも楽しんでほしい! と思うはずです。

また、カッコいいフレンド演奏に合わせて訓練して自分の腕を磨くこともでき、人知れずコツコツと上手くなることもできるのが魅力だと感じます。いるのにいない、バーチャルの特性をうまく生かしています。

ノリノリの瞬間に現実が邪魔をしない「Oculus Quest」との相性抜群!


本作は「Oculus Quest」をプラットフォームにしていますが、実際にプレイしてデバイスとの相性が抜群にいいと感じました。まず広いスペースを取らずにも楽しめる点が好印象。狭い部屋でも十分にライブセッションを楽しめるでしょう。興が乗ってノリノリになったところに有線が邪魔をして切断されたらテンションが下がってしまいますが、ワイヤレスだからそんな心配もありません。実際にプレイしている間、現実が邪魔をすることはありませんでした。重さも気にならないので、ライブ中インカムを付けていると思えば違和感もありません。

気になる疑問を一問一答!


現時点で気になる楽曲配信やコラボに関する質問に答えていただきました。

Q:楽曲配信のスパンや金額は?
楽曲については、少しずつ短いスパンでの配信を予定しています。少なくとも最初の3回は無料の予定です。

Q:既存のJ-POPやアニソンなどの追加はありますか?
現時点では予定していませんが、ユーザーからの要望次第では検討します。

Q:KONAMIの他音ゲーとのコラボの可能性はありますか?
『BEAT ARENA』の制作では、『BEMANI』タイトル制作スタッフに多大な協力をしてもらいました。お互いにコラボはしてみたいという話はしています。

Q:リアルタイムでのマルチプレイ構想などはありますか?
『BEAT ARENA』は、音楽ゲームの楽しさを自宅などの場所で気軽に体験してもらいたいという思いがあり、友人とのセッションについても、自分の腕前や相手の時間の都合を考慮しなくてもよい「Crossover time session(クロスオーバータイムセッション)」という仕組みを取り入れました。『BEAT ARENA』を楽しんでいただいているユーザーからマルチプレイの要望が大きくなれば、是非検討したいと考えています。

総評:これからVRゲームを始める人に、音ゲーを始める人にも!


ライブ会場という、比較的馴染みの深い場所がVR空間として展開されるため、受け入れやすく、また、3D酔いする心配もなく、これからVRゲームに触れる人におススメです。

また、「BEMANI」シリーズ楽曲が収録されるということでガチな音ゲーのように聞こえてしまいそうですが、音ゲー好きは更なる高みに、音ゲー初心者は音ゲーの面白さを知る始めの一歩として楽しめるシステムになっているため、これから音ゲーを始める人にも最適です。

音ゲーに定評のあるコナミデジタルエンタテインメントが満を持して発表するVR音ゲー、ぜひ体感してみてください。

(C)Konami Digital Entertainment

《みかめ》

ゲームと歴史 みかめ

ライター・イラストレーター・漫画家。 2011年よりゲームライターとして活動中。 2017年 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集ゼルダの伝説 ハイラル百科 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス 2020年 あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ 2021年 ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD 完全攻略本

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