『VALORANT』ってどんなゲームなの?e-Sports大会急増中のタクティカルFPSの押さえておきたいポイントを解説【初心者Tips】

世界大会も近づき、話題になることも増えた『VALORANT(ヴァロラント)』。これから始めようと思っている方、大会観戦に興味のある方に向けて、ルールや特徴など最低限押さえておきたいポイントをまとめました。

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『VALORANT』ってどんなゲームなの?e-Sports大会急増中のタクティカルFPSの押さえておきたいポイントを解説【初心者Tips】
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ライアットゲームズが開発・運営を手掛けるタクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』。日本においては、まだバトルロイヤルゲームには及ばないものの、その戦略性とチート対策が評価され、昨今ではe-Sports大会の競技タイトルとして積極的に採用されつつあります。

そこで本記事では、ストリーマーの配信でも目にする機会が増えた『VALORANT』の基本的なルールや特徴を解説。大会を視聴するときなどに最低限押さえておきたいポイントをまとめました。

『VALORANT』の基本ルール



5対5のチームマッチが基本となる本作。アタッカー(攻撃)とディフェンダー(防御)を入れ替わりつつ勝敗を競います。12ラウンド行うと攻守交代となり、先に13ラウンドを先取した方が勝利です。

各ゲームの勝利条件は、相手チームを全滅させる。またはアタッカーサイドであれば、起爆装置「スパイク」を敵陣地内の指定箇所に設置し、起爆時間まで耐えられればラウンドを獲得できます。


逆にディフェンダーサイドは、設置された「スパイク」を無力化することが勝利条件の一つとなります。ラウンドの制限時間は約1分半ほどで、その時間のあいだ「スパイク」を設置させなかった場合でも勝利を獲得できます。

すなわち敵の殲滅を目的にしつつ「スパイク」の設置を巡って争う。これが『VALORANT』の基本ルールです。

装備を買うにはお金が必要! 節約のために逃げる?



また本作の特徴として、装備を手に入れるために「マネー」を消費する必要があります。「マネー」は各ラウンドの開始時に支給され、2ラウンド目以降は勝敗やキル数などでボーナスが発生します。ちなみに使わなかった分は、次のラウンドへ持ち越すことも可能です。

多くのマネーを使えば強力な武器を入手できますが、その分、倒された時のデメリットも増加します。生存しないと次のラウンドには武器を持ち越せず、最悪の場合は、相手に拾われてしまう可能性も。高価な武器を持っている状態で自軍が人数不利になったら、逃げに徹して安全にラウンド終了まで凌ぐのも戦術の1つと言えます。

『VALORANT』は個性豊かなエージェントたちも魅力



『VALORANT』には、例えば『オーバーウォッチ』『Apex Legends』のように個性豊かなエージェント(プレイアブルキャラクター)が数多く登場します。機動力の高い「ジェット」や索敵が得意な「ソーヴァ」など、現在の登場エージェントの数は15名です。


エージェントはそれぞれ複数のアビリティと、1つのアルティメットアビリティを持っています。先ほど挙げた「ジェット」であれば、相手の視界を一定範囲塞ぐ玉を投げる「クラウドバースト」、真上に大きくジャンプできる「アップドラフト」、進行方向へ一気に加速する「テイルウィンド」の3つのアビリティを所持。「アップドラフト」で他のエージェントが行けない場所に移動したり、「テイルウィンド」で戦線から離脱したりと、初心者プレイヤーでも飲み込みやすいのが特徴です。


アルティメットアビリティの「ブレードストーム」は、ナイフを正確な狙いで発射するというもの。

なお武器と同じく、アビリティもマネーで購入する必要があります。アルティメットアビリティは、敵を倒したり倒されたり、「スパイク」を設置or解除したり、マップに落ちている「オーブ」を回収したりすることで増加するカウントを7まで溜めるとの発動することが可能です。

動きながら撃つと弾が真っすぐ飛ばない? 連携も忘れずに



さて本作は、各キャラクターの耐久値がかなり低く設定されているため、エイムが非常に重要なゲームとも言えます。装備状況にもよりますが、ヘッドショットが決まれば相手をほぼ一撃で撃破することが可能。ただし、『VALORANT』は武器のリコイル制御が非常に難しいので、移動しながら撃つとまず当たりません。

そのため反対方向のキーを入力するかキーから指を離して、瞬間的に立ち止まるテクニックが求められます。


回復手段も限られているので、いかに被弾せず一方的に倒せるかがカギになります。しかしプレイヤー自体の動きも、他のゲームに比べると遅め。簡単に相手の死角は取れませんし、被弾すると足が遅くなるので、迂闊に身体を出せばすぐにやられてしまいます。


どのオンラインゲームもそうかもしれませんが、安定して戦うためには、連携が大切です。味方がアビリティを使用したタイミングで攻め込んだり、シグナルを出して意思疎通を計るだけでもかなり戦いやすくなります。もちろんテキストチャットやボイスチャットも有効。味方の死角をカバーするために、別の場所から攻めるのも1つの方法です。ただ単独で交戦すると一方的に負ける場合もあるので、慎重に動くことが大前提になります。

『VALORANT』のe-Sports大会を楽しむには



最初にお伝えしたように『VALORANT』はe-Sportsシーンでも注目のタイトル。5月24日には世界大会が開催されますし、『フォートナイト』『Apex Legends』のインフルエンサーが集まる「CRカップ(CrazyRaccoonCup)」でも、本作の採用が告知されました。

とはいえそんな大会を観戦しようとしても、何をしているのか分からなければ面白くないですよね。そこで知っておくと役立つ要素をいくつかご紹介します。


まず知っておきたいのは、それぞれのエージェントのロール(役割)です。敵との交戦&撃破を主に行う「デュエリスト」。味方支援を行ってチームの前線を上げる「イニシエーター」。敵の視界遮断を遮断&妨害する「コントローラー」。拠点の防衛や情報の獲得が得意な「センチネル」といったロールが、エージェントそれぞれに割り振られています。

基本的にはこれらのロールに従ってアビリティ類が構成されているので、予めどのエージェントがどのロールなのか知っておくと、ゲーム中に何を行おうとしているのか分かりやすくなります。キルシーンが見たい方は「デュエリスト」を、サポートキャラが好きな方は「イニシエーター」や「コントロール」のエージェントに注目する……といった感じです。

前述の「マネー」の駆け引きも見逃せない要素。大会であればどのプレイヤーが稼いでいて、誰が金欠気味なのか。節約ムーブをするのか、ギリギリのラインまで投資するのか。そちらを意識しながらウォッチすると観戦が一層楽しくなるはずです。


少し変則的ではありますが、不利な状態でも相手チームの「マネー」だけ削る、という展開も発生します。例を一つ挙げると、「スパイク」の爆発は広範囲に爆風が発生し、飲み込まれたプレイヤーをデスさせます。

「スパイク」を守るアタッカーサイドはもちろん、ディフェンダーサイドも爆風に巻き込まれないよう逃げなければいけませんが、それを狙って攻撃を仕掛けられれば「マネー」にダメージを与えられます。次以降のラウンドに影響を与えるので、ラウンドが終了するギリギリまで気は抜けません。


他には、マップ上のエリアの名称も覚えておくと便利です。マップはA、Bといった大きな区分のほか「メイン」「サイト」「ロング」などの呼び名が与えられています。大会では、解説者がこれらを用いて解説するので、予め確認しておくと試合展開を追いやすくなるでしょう。





以上、『VALORANT』の基本と見どころについてご紹介しました。

バトロワと比較するとルールが複雑で、精密なエイムが要求されるなど、一見ハードルの高いタイトルに見えますが、初心者練習に最適な「デスマッチ」や、ラウンド数が短く全員が決まった武器で戦う「スパイクラッシュ」など、難易度が低めのモードも実装されているので、観戦だけでなく是非プレイヤーとしてチャレンジしてほしいところ。

本作を遊べるハードはPCのみですが、要求スペックはそこまで高くありません。これからさらに大会が増え、初心者向けのものも増えていくことが期待されるので、未経験者はこれを機に『VALORANT』を始めてみてはいかがでしょうか?

《8月》

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