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京都市の京都国際マンガミュージアムにて「姫川明 原画展 マンガ『ゼルダの伝説』をふりかえる」が開催中です。
これは、9月18日より開催されている西日本最大級のコンテンツ見本市「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2021」の連動企画として開催されているイベントで、任天堂の人気アドベンチャーゲーム『ゼルダの伝説』シリーズのコミカライズ作品を手掛けるマンガ家の姫川明氏の原画展となっています。
「姫川 明/姫川 明輝(ひめかわ あきら)」というペンネームは、2人組で活動するマンガ家のユニット名。少年サンデー「コミックグランプリ」にて準グランプリを受賞してデビュー以降、「シートン動物紀」や「Gold Ring」といった作品を発表し、自然や生命に対する描写力で高い人気を集めています。中でも、NINTENDO64の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のコミカライズ版はまさに伝説的な作品として知られており、2010年にはドイツ/ソンダーマン読者賞/国際マンガ部門ベスト漫画賞を受賞するなど、国内外のファンから絶大な人気を誇っています。
1999年6月に連載が始まった『時のオカリナ』以降も数々の『ゼルダの伝説』シリーズのコミカライズが行われていますが、『4つの剣+』や『神々のトライフォース』、『スカイウォードソード』といった、それぞれ世界観の異なる作品のキャラクター達を描き別ける絶妙な表現力はまさに圧巻。ゲームプレイヤーの分身でもある主人公「リンク」の個性を最大限に引き出したキャラクターデザインや、マンガオリジナルで展開される濃密なストーリーなど、『ゼルダ』作品への深い理解があってこその描写は唯一無二のものです。
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今回この『ゼルダの伝説』のコミカライズシリーズの原画展イベントが、京都市にてついに開幕となりました。オープン初日となる9月18日は、台風14号の接近によりあいにくの空模様とはなりましたが、会場である京都国際マンガミュージアムには開館前から早速ファンの姿が見られました。
会場には表紙カラーイラストや、マンガ原画など、総勢200点もの作品が展示。姫川明版「ゼルダの伝説」の世界を存分に堪能できる内容となっていました。
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各作品を深々と見入ったり、それぞれの作品語りをし合う来館者の中、ついつい筆者も取材を忘れ、連載当時の思い出にふけってしまいました。
また、ミュージアムショップでは関連グッズ販売コーナーも設けられており、ここでしか手に入らない公式図録や、歴代リンク達が総登場する原画展専用メインビジュアルのクリアファイルなどが販売されていました。
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この原画展は、「京まふ2021」終了後も引き続き行われる予定で、12月26日(日)まで開催予定となっています。新型コロナウィルス感染拡大による入場制限や臨時休館といったスケジュール等、情報は公式サイトをチェックの上、ぜひ足を運んでみてください。
(C)Akira Himekawa (C)Nintendo (C)Shogakukan