『白き鋼鉄のX(イクス)2』いつでもノーコストで体力回復できるのに、手強さ・達成感は健在! 続編でも嬉しい悲鳴が上がりそう【プレイレポ】

『白き鋼鉄のX(イクス)2』の魅力に触れたプレイレポートをお届け! ハイスピードな爽快性と、どこでも可能な体力回復の両立が、どのようなアクションを展開させるのか。その一端へと迫ります。

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『白き鋼鉄のX(イクス)2』いつでもノーコストで体力回復できるのに、手強さ・達成感は健在! 続編でも嬉しい悲鳴が上がりそう【プレイレポ】
『白き鋼鉄のX(イクス)2』いつでもノーコストで体力回復できるのに、手強さ・達成感は健在! 続編でも嬉しい悲鳴が上がりそう【プレイレポ】 全 27 枚 拡大写真

『ロックマンゼロ』や『ロックマンゼクス』などのシリーズ作をはじめ、様々な作品で培ったアクションゲームのノウハウを結集し、インティ・クリエイツが開発のみならず発売も自ら手がけた『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト』。新規IPながら大きな注目を集め、期待に応える満足度でユーザーを魅了しました。

3DSでのデビューに始まり、Steam版や続編『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』のリリース、2作をセットにしたストライカーパックの発売など、その活躍は多岐にわたります。

そして、『ガンヴォルト 爪』の主要キャラ「アキュラ」を主人公に据えた外伝的作品『白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT』が、2019年9月に登場。「ガンヴォルト」の世界が更なる広がりを見せますが、アキュラの活躍はそれだけに留まりません。こちらもシリーズ化を果たし、『白き鋼鉄のX(イクス)2』が2022年1月27日に発売されます。

アキュラやRoRoといったお馴染みのキャラは続投しますが、物語面における前作との接点は薄いので、『白き鋼鉄のX(イクス)2』で初めてシリーズ作に触れる方でも問題なく楽しめます。一方で、独自性の高いアクションや爽快感などの魅力を受け継いでおり、ハイスピードで展開するゲーム性は本作でも健在です。

先日行われた東京ゲームショウのプレイアブル出展で、そのゲーム性の一端に触れる機会に恵まれたので、当時のプレイ感などを伝えるレポートを今回お届けします。なお、本作はPS4やXbox One、Xbox Series X | S、Steamなどにもリリースされますが、今回プレイしたのはニンテンドースイッチ版です。

■いつでも・どこでも・ノーコストで体力回復!? これだけの救済策があるのに、決してヌルゲーじゃない『白き鋼鉄のX(イクス)2』

今回の試遊出展は、アクションのみに絞った特別版。序盤のステージ2つをプレイすることができました。敵の配置など製品版とは異なる点もあるとのことですが、まずは最序盤の「砂漠」に挑戦。

今回のプレイで体験した要素はいくつもあり、そのひとつが地上で繰り出す3連続攻撃「ブレイクホイール」。これは、通常攻撃の基本とも言うべき存在です。1段目と3段目は、ボタン押しっぱなしで前方に出し続けるので、状況によって連続ダメージも狙えます。

空中における高速移動「ブリッツダッシュ」は、ステージギミックの突破にも役立ちますが、ぶつかることで相手をロックオンし、攻撃が自動追尾になるといった効果も。雑魚はもちろん素早く動き回るボスにも有効で、ブリッツダッシュでの体当たりからのロックオンを活用すれば、通常攻撃では届きにくい位置にいるボスにも継続的にダメージを与えることが可能です。

ちなみに本作でも、的確なプレイによって「クードス」の獲得量にボーナスが得られます。そして、ステージ攻略中にクードスが1000を超えると、一時的にパワーアップする「オーバードライブ」状態となり、ブリッツダッシュの使い勝手が更に向上。ステージ攻略を大いに助けてくれることでしょう。

腕を磨けば磨くほど、「オーバードライブ」状態で戦う頻度が上がるので、上級者ならではの爽快感が本作でもしっかり味わえそうです。

また、地上で繰り出す「リコイルダッシュ」は、敵を弾き飛ばしたり、障害物を弾くことができるアクション。行く手が塞がれている場所をリコイルダッシュで突破する場面などもあり、こちらも攻略に欠かせません。

ここまではアキュラの攻撃や移動に関するアクションを紹介しましたが、防御・回復方面の要素も充実しており、一般的なアクションゲームには見られないほどの手厚い配慮が見て取れます。

特に秀でているのが、体力が回復する「ヒーリング」。パートナーのRoRoが、いつでもどこでも、そして何度でも体力を回復してくれます。

ヒーリングは使用制限や必要なコストなどは一切なく、唯一の難点といえばクードスがリセットされることくらい。しかし、クードスが0でもヒーリングは発動できるので、デメリットこそありますが、ノーコストで使い放題なのは確か。一般的なアクションゲームでは禁じ手と思えるほど、強力な救済策です。

さらに今回は、地上で操作していない間、あらゆるダメージを「1」にする「ハイパーガード」を装備した状態での試遊プレイ。こうした装備や、常時回復可能なヒーリングがあることで、ゲームの手応えはどのように変わるのか。そうした点も意識しつつ、プレイに臨んでみました。

「砂漠」は最初に挑むステージなので、この辺りはかなり楽な印象です。初見なのでダメージを受けることもありますが、攻略的に悩む場面はほとんどなし。

多少ダメージを負ってもヒーリングがあるため、その安心感がプレイヤーに心の余裕をもたらしてくれます。変化に富むステージを地上に空中にと自在に駆け抜ける爽快感は、やはり格別でした。

ただし、落下にはご用心。1発でやられるので、さすがのヒーリングでも太刀打ちできません。

とはいえ、やられた後はチェックポイントから再開できるので、その点もご安心を。クードスを稼いだりハイスコアを狙う際には大きな失点となりますが、それはゲームに慣れた後や中~上級者向けの遊び方。「アクションはあまり得意じゃないけど、ストーリーは気になるのでクリアしたい!」という方に向けたフォローは、今回も随所に用意されています。

原点である『蒼き雷霆 ガンヴォルト』から本作まで含めた一連の作品は、上級者に歯応えを提供しつつ、アクション初心者への救済策が用意されており、その両立もシリーズを通して貫かれている特徴のひとつ。さきほどのヒーリングやハイパーガードも、ハイスコアを狙わずクリアだけを目指す場合は、非常に強力な味方となるでしょう。

まずは操作に慣れてもらう配慮なのか、敵の攻撃もイヤらしさはなく、落下死を除けば、特にピンチを迎えることもなくボス戦に突入。

さすがにボスの攻撃は苛烈でしたし、相手は空中にいることも多くて通常攻撃は当てにくいのですが、ブリッツダッシュからのロックオン攻撃で着実にダメージを与え、こちらの体力が減ってきたらヒーリング。この繰り返しで戦いは安定し、危なげなく無事に「砂漠」をクリアしました。

「初心者向けの救済とはいえ、さすがにヒーリングは強すぎるのでは……?」といった気持ちが少し芽生えてきましたが、次のステージ「火山内部」で安易な思い込みはあっさりと打ち砕かれます。

このステージでは、ところによってマグマが迫ってくるギミックがあり、追いつかれないように逃げる場面があります。しかも行く手を阻む障害物もあり、それを駆除しつつ進まなければなりません。

敵からダメージを受けてもヒーリングで回復できる──のは確かですが、回復行動は数秒の時間を要します。こうしたロスやアクション上でのミスが重なると、あっさりマグマに飲み込まれることも。

マグマに飲まれる=即死亡ではありませんが、継続でダメージを受けますし、そのたびに仰け反り判定が出て移動やアクションがキャンセルされます。縦長の通路だと上りきれない場合があるので、マグマよりも早く駆け上がらないといけません。

こうした“ゲームとしての歯応え”がしっかりと用意されているので、いつでも気軽に体力を回復できるヒーリングがあっても、決して「ヌルいゲーム」という印象はなく、救済策がありつつも骨太なアクション性を併せ持つ、見事なバランス感覚の一端を味わうことができました。

……と、サラッとすまし顔で述べていますが、このマグマ地帯超えは(筆者の腕前では)なかなかに一苦労でした。先ほど述べたように、やられてもチェックポイントから再開できるのですが、挑んでは失敗を繰り返すトライ&エラーの連続。

ちなみに、「砂漠」は開始からボス戦まで含めて7分程度でクリアしましたが、このマグマ地帯を抜けるだけで12分以上を費やしてしまう体たらくぶり。もちろんこれは、理不尽な難易度というわけではなく、筆者の腕前と余裕のなさが原因です。失敗すればするほど焦ってしまう、アクションゲームあるある……!

こうした手こずる思いをしたからこそ、乗り越えた時の達成感や安堵感は格別。“体力回復を使い放題”という、一見するとゲームバランスを破壊しそうな要素があっても、アクションゲームの歯応えはしっかり感じられる──そんな手腕の一端を味わう試遊体験となりました。

この後に待ち構えていたボスは、ヒーリングのおかげで無事初見で撃破。味気ないと思った場合は、ヒーリングを縛るだけでボス戦の醍醐味をしっかり楽しめますし、まずはヒーリングを使いながら徐々に腕を磨いていくといった遊び方もアリでしょう。

初心者から上級酒まで、幅広いユーザーに向けて展開し続けている関連作の流れは、『白き鋼鉄のX(イクス)2』にも受け継がれています。その全てを味わえる製品版の登場が、一ファンとしても楽しみです。

ちなみに、今回がっつり苦労した「火山内部」は、全体から見てまだまだ序盤とのこと。ほんの入り口に過ぎない事実に震え、ややブルっていることも白状します。この最新作でも、嬉しい悲鳴を上げつつ泣かされてしまいそうです……!


《臥待 弦》

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