レトロゲームの波が来ているのか、最近のニンテンドースイッチでは往年の名作が次々復活を遂げています。11月18日には、かつてアーケードで人気を博したシューティングゲーム『怒首領蜂大復活』の予約販売がスタートしました。
それだけではなく、年末に向けてアーケードゲームファンが思わず唸ってしまうタイトルがいくつも控えている模様。今回はその中から3つの注目作をピックアップし、魅力を紹介していきます。
幻のゲームが今、蘇る…『時計じかけのアクワリオ』
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「時計じかけのアクワリオ」は、今はなきゲームソフト会社「ウエストン」がアーケードゲーム向けに開発した作品。ジャンルは横スクロールアクションゲームで、1993年以降に稼働予定だったものの、諸事情によりリリースされませんでした。
リリースされなかった理由は、「時代にそぐわない」というもの。当時のアーケードゲームの主流が格闘ゲームだったことも影響し、ロケテストの結果が悪く、そのまま発売中止になってしまったようです。以降はロケテストを行ったプレイヤーの記憶にしか存在しないゲームとして、幻のタイトルとして扱われることに…。
しかしそれから約30年の時を経て、同作がまさかの復活。11月30日、ニンテンドースイッチとPS4用ソフトとして発売されることになりました。
経緯としては、ビデオゲームパブリッシャー「Strictly Limited Games」がオリジナルのゲームデータを発見したことがきっかけ。当時の開発スタッフが携わり、当時の雰囲気を意識しながら作られているようなので、90年前後のアーケードゲームが好きな方には“ドストライク”かもしれません。
熱狂的なファンも多い!『デススマイルズI・II』
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12月16日にニンテンドースイッチ・PS4・Xbox Oneで発売される『デススマイルズI・II』も、注目すべきタイトル。同作は、2007年10月から稼働したアーケードゲーム『デススマイルズ』及びそのナンバリングタイトルを、1本のソフトにまとめた作品。ゴシックホラーシューティングと銘打たれており、ゴシックロリィタ服を身にまとった少女たちが魔物に立ち向かって行きます。
クオリティの高い演出やゴシックな世界観から圧倒的な支持を得ており、2015年には同作と世界観を共有したスマホゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』がリリースされ、大きな話題に。『デススマイルズ』シリーズのファンが歓喜したのは言うまでもないでしょう。
また、『デススマイルズI・II』では、DLC追加キャラクターとして『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』のキャラクターたちも登場。新旧のゲームファンに刺さる作品になりそうです。
20年ぶりにまさかの完全新作!『コットンロックンロール』
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12月23日にニンテンドースイッチ・PS4で 発売される予定の『コットンロックンロール』は、1990年代に人気を集めたアーケードゲームの新作タイトル。初代『コットン』は1991年から稼働し、多くのファンに愛されました。
初代『コットン』は横スクロールのシューティングゲームで、当時としては珍しく「自機が女性キャラクター」という仕様。主人公のナタ・デ・コットンはかわいらしい見た目をした、食いしん坊の魔女という設定です。
これまでにさまざまなハードで移植や続編が発売されていますが、今回発売されるのは『レインボーコットン』以来、約20年ぶりとなる完全新作。従来の世界観を継承しつつ、『ザンファイン』や『サイヴァリア』といったシューティングゲームのシステムも導入されることに。
コンシューマーゲームに先駆け、すでにアーケード版が稼働しており、ファンからは「30年振りにプレイできるとは、感慨もひとしお」「コットン好きなので遊んできました。昔と同じ、爽快感のある楽しさだった」などと好評の声が上がっています。
昔も今も変わらず愛されている往年の名作ソフトたち。ゲームセンターに通っていたあの頃に想いを馳せながら、プレイしてみてはいかがでしょう。