避けては通れない最終セキュリティ設定
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アカウント詳細を再び開くと購入情報のほか連絡先情報、アカウントセキュリティという項目と、ファミリー設定という項目があります。第1章ではこの連絡先情報、アカウントセキュリティの説明で終わりたいと思います。
既にサービス開始から20年近く経つSteamは販売ゲーム数も数万本を超え、なくてはならないゲームプラットフォームとして世界中で定着しています。そのため、悪意を持ってアカウントをハックしようとしたり、初心者やデジタルアイテムに興味が無いユーザーをカモにしたアイテム詐欺などの話にも事欠きません。
Valveも対策は行っていますが、最終的にはユーザー自身の自衛にかかっているため自己責任です。アカウントハックにあってチートやスパムなどが行われれば、あなたの信用もなくなる上、悪意を持った人間に財布を使われる可能性もゼロではありません。簡単にアカウントにログイン出来ないようにする必要があります。
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Steamガードを管理をクリックすると認証方式を選ぶことができます。スマートフォンアプリを利用する形と、ログイン時にメールで認証する形のどちらかを選ぶことができますが本誌ではSteamアプリを利用するのを推奨いたします。
本章では説明いたしませんが、アイテムの交換などにもアプリで認証が必要となるため、全て確認のためにワンクッションを置くことができ安心です。
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スマートフォンアプリのSteamをインストールしてログインすることで、認証した機器以外ではログイン時にアプリ上で生成されるコードが必ず必要になります。もしIDとパスワードが流出したとしても、この状態であればログインまで乗っ取られる可能性は格段に減るでしょう。メール認証の場合、メールアカウントまで乗っ取られると更に手がつけられなくなります。
アカウントハックはValveサポートに連絡することで取り返すこともできますが、本人確認のために必要な物も多く、二次被害や信用問題につながるため、起こさないように対策を行うことが一番肝要です。
甘い言葉や外部サイトを使ったトレード要望は全て詐欺と疑おう
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過去にも本誌記事「Steamアカウント乗っ取り被害増加中!セキュリティを万全に、これは決して対岸の火事ではない【特集】」でも啓発が行われるほどSteamのアカウントハックは常日頃から行われています。
自身の財産であるインベントリ/ライブラリだけでなく、チーターの踏み台にされてしまうと「VACBAN」という最上級のペナルティをプロフィール画面に付与されてしまう可能性も秘めています。VACBANは“チートをしたことがある”という明確な証であり、実質上「あなたはチーターです。公にしておくので、あなたは他人ともうきっとマルチプレイゲームが遊べません」というお墨付き。ありとあらゆるゲームでマルチプレイができなくなるでしょう(画像は以前詐欺メッセージを送ってきたアカウントより)。
アカウントハックが原因だったとして、いずれアカウントを取り返して処分も取り消されたとしても、その間に切られてしまったフレンドや、フレンド外の人からの評価はまず覆りません、自衛できるものはしっかりと自衛できるようにしましょう!
特にパスワードや、ログインコードは誰であっても絶対に聞かれても教えてはいけません。Valve社員であろうと、本誌スタッフであってもあなたにIDとパスワードを聞くことは絶対にありえません。
最後に
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SteamクライアントはSNSの側面もあり、アクティビティの項目やコミュニティなどでもスクリーンショットの投稿やレビュー・フォーラムでのコメントのやりとりなど、フレンドだけでなく世界中のゲームごとのコミュニティでも延々と楽しむこともできます。
ゲームを買うゲームとも言われるSteamですが、付き合い方次第では自分の世界も大きく広がります。次回はそんなSteamのディープな遊び方の第一歩となる「ゲームだけじゃない!意外な物が買える?」をお届けいたします。