■PS4『レッド・デッド・リデンプション2』2,622円(税込):1月7日まで
活気と無法が横行した開拓時代が終わりの兆しを見せた時代に、古きアウトローな主人公・アーサー・モーガンの視点を通し、変化していく時代と人にとの生き様を描いた『レッド・デッド・リデンプション2』。いわゆる西部劇の世界を、心ゆくまで堪能できる一作です。
視点(FPS/TPS)的にシューティングアクションをイメージする方も多いかと思いますが、バトルロイヤル系FPS/TPSのような軽いアクション感はなく、振り返りにもモーションが入るなど、人によれば「もっさりとした挙動」に映るかもしれません。

ですが、それは本作が目指したであろうゲームスタイルの違いに過ぎず、単純な欠点や難点にあらず。筆者の感じたところでは、この『レッド・デッド・リデンプション2』は“役割を演じて遊ぶ”という意味でのロールプレイングゲームであり、西部劇に生きるアウトロー体験ゲームと言えるでしょう。

挙動の重さは、その世界に生きる人間たちのリアルさを支えるものであり、それでこそ彼らの喜びや悲哀に実感が伴います。一方で、時間の流れがスローモーションになる「デッドアイ」を駆使すれば、卓越したガンマンとして敵を圧倒する快感を味わうことが可能。この両面があるからこそ、現実ならぬ“西部劇”の体験を味わえる魅力に満ちているのです。

そして本作を手に入れると、ソロプレイの本編だけでなく、同時代の世界が舞台のオンラインゲーム『レッド・デッド・オンライン』も楽しめます。この『レッド・デッド・オンライン』は単体でも配信していますが、『レッド・デッド・リデンプション2』を買えばソロプレイとオンラインプレイの両方を楽しめるので、西部劇をとことん堪能したい場合は確実にお得です。