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2021年10月、カードゲームの常識を破壊するような“怪作”がリリースされました。そのゲームのタイトルは、『Inscryption』。わずか3カ月ほどで売上100万本を突破するほどの勢いですが、なぜここまで多くの人が虜になっているのでしょうか?
あまりにも奇妙な作品世界
同作は、『The Hex』や『Pony Island』といった作品を生んだデベロッパー・Daniel Mullins Gamesによる新作。販売ページを見てみると、「デッキ構築型ローグライト」と「脱出ゲームスタイルのパズル」、「サイコロジカルホラー」を組み合わせたゲームと説明されていますが、これだけだと何のことかチンプンカンプンでしょう。
実際にプレイしてみれば、難しいことはありません。ゲームを起動すると丁寧なチュートリアルと共に、『シャドウバース』や『ハースストーン』を思わせるようなカードゲームが始まります。ただ、そのゲーム性はまさに唯一無二であり、奇想天外なアイデアの数々にハッとさせられるはず。
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また、メタフィクション的な仕掛けがあり、文字通り「盤外戦術」が繰り広げられるのも大きな特徴。たとえばプレイヤーはカードゲームが行われるテーブルから離れ、謎に満ちた小屋の中を散策できます。
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さらにゲーム性だけでなく、物語の部分にも大きなミステリーが含まれています。そもそもプレイヤーはゲームを初めて起動した際、「ニューゲーム」ではなく、「コンティニュー」を選ぶことしかできません。そこにどんな体験が待ち受けているのかは、ぜひ実際にプレイして確かめてみてほしいところ。
作品に心を奪われる人気VTuberたち
実況プレイ界隈でも盛り上がりを見せており、人気VTuber事務所『にじさんじ』でも数多くのライバーたちがゲームに挑戦。加賀美ハヤトさんに叶さん、花畑チャイカさんに魔使マオさん、葉山舞鈴さんなどが配信を行っています。
とくに花畑チャイカさんはドハマりしたようで、配信タイトルで「僕はこれから出会う全ての生物にこのゲームを勧めるだろう」と絶賛。加賀美ハヤトさんもTwitter上でファンたちにオススメしていました。
実際に自分でクリアしてから配信を見れば、さまざまなリアクションを楽しめるはず。いざ、魅惑のミステリーツアーに飛び込んでみましょう。