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『ポケットモンスター』シリーズには、神話などで語られる“伝説のポケモン”が存在します。そのほとんどが性別不明となっているのですが、中には作中などの描写から判別可能なポケモンもいる模様…。
春の訪れを告げるファイヤー
『ポケットモンスター 赤・緑』で初登場した“伝説の三鳥”の一角を担う、かえんポケモンの「ファイヤー」。ポケモン図鑑の説明によれば、「ファイヤー」が姿を表すと、その地域に春が訪れるのだそう。
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炎と鳥という王道の組み合わせも相まって、根強い人気を誇る「ファイヤー」ですが、実はメスの可能性が高いのだとか。その根拠となっているのは、1997年に発売された書籍『ポケットモンスター公式ファンブック』での一節。その文中で「メスだったらしい」と言及されているようです。
また、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズに登場する際、その口調は女性的になっている様子。色違いがピンクに設定されているのも、そういったイメージが根底にあるのかもしれませんね。
ザシアンはザマゼンタの“きょうだい”!?
「ザシアン」は、『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場した伝説のポケモン。作中で手に入る「くちたけん」を用いることで、口に剣を咥えた「けんのおう」にフォルムチェンジし、その力を振るいます。
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対の存在と言えるザマゼンタとは、ライバル関係にあると言い伝えられている「ザシアン」。その他に、図鑑説明ではザマゼンタの“姉”であると明かされていました。つまり、「ザシアン」はメスである可能性が高いのです。
なお、ザマゼンタの性別については言及されていないため、不明なまま。ただ、ファンの間ではデザインが男性的であることから、“弟”と解釈している人も多いようですね。
設定段階で意見が二分されたルギアの性別
1999年公開の映画『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』で強大なインパクトを残し、同年発売の『ポケットモンスター 銀』にてパッケージポケモンも務めた「ルギア」。
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劇中では山寺宏一さんが声優を務めたこともありオスと認識されがちですが、実はメスという設定が存在していた模様。同作で脚本を務めた首藤剛志氏によると、「ルギア」はもともと劇場版用に制作されたポケモンだったそう。
そこで「ルギア」に対しては、母性的な性格をイメージしていたという首藤氏。そのため声優も女性を起用する予定だったのですが、制作の過程で多数決を行ったところ、男性に決まったという背景があったようです。
設定を探ってみると、個体によっては性別が想定されている伝説のポケモン。今後その全てが明らかになる日は来るのでしょうか?