『逆転裁判』のファン必見! 巧舟の知られざる名作『ゴースト トリック』が面白すぎる

「トリツク」と「トリック」、単なるダジャレかと思いきや…?

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『逆転裁判』のファン必見! 巧舟の知られざる名作『ゴースト トリック』が面白すぎる
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ゴースト トリック』というゲームをご存知でしょうか。『逆転裁判』シリーズの生みの親であるゲームクリエイター・巧舟氏の手によるニンテンドーDS用ソフトです。発売当時は数々の賞を受賞し話題となりましたが、続編などのシリーズ展開がなかったため、次第と忘れられていきました。

昨今のゲーム業界では、ヒットした作品はシリーズ化するのが当たり前。確かに、ファンとしては続編が出るのは嬉しいことです。しかし、一本のソフトで完結する物語の美しさというものも存在するはず。つまるところ『ゴースト トリック』も、“続編がないからこそ名作”なのかもしれませんね。そんな名作が忘れ去られないよう、改めて振り返ってみましょう!

主人公は彷徨えるタマシイ!「トリツク」「アヤツル」力で謎を解け!

同作の主人公・シセルは、記憶を失った彷徨えるタマシイ。物語はある夜、街の片隅で彼が1発の銃弾によって命を奪われることから始まります。自分は誰?なぜ殺された?犯人の正体は?記憶を失ったシセルは、様々な疑問を抱えることに…。

しかし、死者のタマシイが現世に留まれるのは夜明けまで。シセルは物体に「トリツク」ことのできる「死者の力」を駆使して、自身の謎を解明する一夜の冒険に出ます。

同作の特徴は、何といっても「死者の力」。物体に「トリツク」、そして「アヤツル」力を駆使して、登場人物たちの生命を救っていくことで物語が進行していきます。例えば、ギターに「トリツク」ことで音をかき鳴らし、生者に警告を送ったり、といった具合です。次々に物体を操りコンボを決め、狙った通りに登場人物が危機を回避した時の快感は、まるでピタゴラスイッチのよう。

『逆裁』とは一味違うゲーム性が魅力

同じ製作者の『逆転裁判』では、登場人物の会話や文字を駆使したトリックが中心でしたが、『ゴースト トリック』では、物体に「トリツク」ことで生まれる、ピタゴラスイッチのような物理的なトリックが中心。また、トリックを解くのではなく自らの手で組み上げていく側、という点も異なっており、似ているようで異なるゲーム体験を味わうことができます。

当時、「死者の力」を駆使した物理トリックの快感が病みつきになったというプレイヤーも続出。当然、続編を希望する声もあったようです。しかし、同作にはもう一つ仕掛けが。ネタバレになるため詳細は避けますが、物理的トリックの他に、物語上のトリックとも言える大きなどんでん返しが隠されているのです。

物語上のトリックは、1回限りの大仕掛け。これが存在するために、『ゴースト トリック』は続編のない単発作品になってしまったと考えられています。「死者の力」というアイデアが同作限りとなってしまったのはもったいない気もしますが、この叙述トリックはそれを補って余りある感動をプレイヤーに与えてくれるでしょう。

物理トリック、そして叙述トリックが好きなミステリファンに是非ともプレイして欲しい名作ソフト『ゴースト トリック』。『逆転裁判』シリーズが好きな人にも、そうでない人にもオススメです。

ニンテンドーDS用ソフトとして生まれた同作ですが、現在ではiOSでもプレイ可能。昨年には最新OSに対応するアップデートも行われたので、やるなら今!かもしれませんよ?


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《サワディ大塚》

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