『VALORANT』競技シーンに絶対王者は生まれない!?各国の「VCT」で巻き起こる大波乱

「ZETA DIVISION」のみならず、各国で次々と王者が陥落する事態に…。

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『VALORANT』競技シーンに絶対王者は生まれない!?各国の「VCT」で巻き起こる大波乱
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6月25日から26日にかけて行われた『VALORANT』の国内大会「VCT 2022: Japan Stage 2 Challengers」にて、「Northeption」が初の王者に輝きました。

その一方、今年4月の国際大会「2022 VCT Masters Stage 1」で3位に輝いた強豪「ZETA DIVISION」は惜しくも敗退。まさしく番狂わせですが、日本だけでなく、世界各国の地域予選でも同じような事態が起きていたようです。

優勝候補だったチームが次々と陥落

NA地域を見てみると、「OpTic Gaming」が「XSET」に敗北。同チームは「2022 VCT Masters Stage 1」で“世界1位”となったばかりの強豪なので、大きな衝撃が走りました。7月から行われる国際大会「2022 VCT Masters Stage 2」の出場権は獲得しているものの、悔しい結果だったことは間違いないでしょう。

また、ヨーロッパを含むEMEA地域では、昨年国際大会を連覇している「M3 Champions」(当時はGambit Esports)が予選で姿を消すことに。他にも、「ZETA DIVISION」との激闘が記憶に新しい名門チーム「G2 Esports」や「Team Liquid」も敗北を喫しており、「2022 VCT Masters Stage 2」への出場を逃しています。

他方で、国際大会への切符を獲得した全12チーム中、日本王者の「Northeption」を含めた5チームが初出場。逆に連覇で突破しているのは、ブラジル代表「LOUD」、韓国代表「DRX」、APAC地域代表「Paper Rex」の3チームしかありません。

波乱に満ちたトーナメントに、SNS上では「やっぱ連覇って難しいんやな」「どこのリージョンでも連覇してるとこって全然ないから、VALORANTの競技性の強さを感じる」といった声が集まっていました。

なぜ「連覇」は難しいのか

やはり『VALORANT』の競技シーンにおいて、連覇を達成するのは非常に困難。その要因の1つとして挙げられるのは、1年を通して環境が目まぐるしく変わることでしょう。

たとえば「2022 VCT Stage 1」では、ソーヴァチェンバー、そしてジェットが猛威を振るっていた印象。しかし今大会では、それぞれが軒並みナーフされた上、新たなエージェント・フェイドも加わりました。

その影響も相まって、今大会では多くのチームが新たなエージェント構成をお披露目しています。すなわち決まった構成の練度を上げるだけでなく、新たな環境に適応し続けなければならないことが、『VALORANT』競技シーンの難しさ。あるいは「バランス調整」という概念が存在する、eスポーツならではのハードルかもしれません。

あらためて『VALORANT』の奥深さを実感させてくれた今大会。「Masters」では前回王者の「OpTic Gaming」が連覇を達成するのか、それとも新たなチャンピオンが誕生するのか、要チェックです。


《サワディ大塚》

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