ホロライブ・湊あくあは『恋愛シミュレーションゲーム』に夢を詰めこみ、夢をかなえる 【バ-チャルタレント名鑑】

今回紹介するのは、湊あくあさんです。

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ホロライブ・湊あくあは『恋愛シミュレーションゲーム』に夢を詰めこみ、夢をかなえる 【バ-チャルタレント名鑑】
ホロライブ・湊あくあは『恋愛シミュレーションゲーム』に夢を詰めこみ、夢をかなえる 【バ-チャルタレント名鑑】 全 4 枚 拡大写真
様々なバーチャルタレント事務所が次々に発足し、着実にその裾野を広げ続けているバーチャルタレント(VTuber)シーン。牽引する二大事務所に注目が集まるなかにあって、数年来に渡って活躍を続けるタレントも非常に多い。この連載コラム「バーチャルタレント名鑑」では、様々なカルチャーシーンで奮闘を続けるバーチャルタレント(VTuber)一人一人にスポットライトを当て、これまでの軌跡とこれからの望見について書いていきます。今回紹介するのは、湊あくあさんです。

現在大きく注目を集めるVTuber・バーチャルタレントシーンにおいて、強烈な存在感でシーンを牽引している事務所・ホロライブ。日本・海外合わせて54名のメンバーが活動しており、

生配信での活気ある活動を中心に、音楽活動・ライブ出演・テレビ出演・企業PRなどにも積極的で、その強いタレント力でシーンに新しい道を作り続けてきました。

そんな「生配信での活気ある活動」のお供になるのが、多種多彩なゲーム作品。プロと見まがうほどに上手な方もいれば、「どうしてそんなプレイを?」と思えるほどに苦手な方もいたりと、所属タレントによってさまざまです。

大空スバルさん、星街すいせいさんと続いてきましたが、今回挙げるのは、湊あくあさんと『恋愛シミュレーションゲーム』です。

◆陰キャな努力家・湊あくあの肖像

「VTuberが恋愛シミュレーションゲームをする」

これだけ書けば、多くの配信アーカイブや生配信を見つけることができます。内容が女性向け・男性向けを問わず、プレイヤーとなる配信者も男性・女性を問わず、『恋愛シミュレーションゲーム』をプレイする方は多くいます。

「恋愛シミュレーションする」なかで、多くの選択をゲームのなかで選ぶことになります。そのなかで、納得がいかないことがあれば思わずツッコミ、突拍子もなくコメディなシーンが始まればにこやかになっていくものです。

あくまでゲーム的な想像力のなかとはいえ、疑似的な生活を通して些細なエピソードが生まれ、限定された選択肢を選ぶことを通して、プレイヤーの「人間味」を感じ取ることができる、とも言えるでしょう。

こと『ホロライブ』となるとすこし趣は異なってきます。

彼女らはアイドルとして歌って踊ってパフォーマンスするだけでなく、そのビジュアルからも男性ファンを多く惹きつけているわけで、そんな彼女らが「恋愛ストーリー」のなかでどんな選択を選び、どんな感情を露わにするのか、興味を持つ方も多いことでしょう。

ともあれ、こんなニュースが流れてきたら、さすがに筆者も驚きました。

「ホロライブ・湊あくあ 本人主演&プロデュースの恋愛ゲームを発表」
https://www.gamespark.jp/article/2022/06/10/119287.html

湊あくあさんは、2018年8月8日より活動をスタートしたホロライブ・2期生のひとりです。多くの共演者から「アイツは本物」とまで言わしめるほどのコミュニケーション下手で、陰キャな性格な方としても知られています。

【#陽キャコミュ障Vtuber座談会】陽キャVSコミュ障!?【星川サラ/早瀬走/湊あくあ/魔界ノりりむ】

とはいえ、彼女の生配信を見てみるとそういった振る舞いが前面に出ることは少なく、むしろ「陰キャらしさ」ある穿った見方・意見を軽快にトークしていくのが持ち味。

運動や勉強は得意ではないと謙遜しつつも、自身の夢は「銀河一最強アイドル」と掲げ、オリジナル曲のクオリティは高品位で、ライブでは歌もダンスもしっかりこなしてみたりと、「なぜVTuber/バーチャルタレントになったのか?」を忘れずに妥協しらずの努力家な一面も持ち合わせています。

【original】#あくあ色は゜れっと【ホロライブ/湊あくあ】
【アニメMV】あいわな/湊あくあ

ゲームセンス・実力はホロライブのなかでも上位に位置し、初見のゲームでも高難易度をためらわずに選んだり、ランキングがあれば上位を目指してみたりと、ゲーマーとしては理想的な上昇志向の持ち主なのが知られています。

そんな彼女ですが、自身の音楽活動やライブへの練習、その他の仕事もこなしつつ、睡眠時間などを削ってゲーム配信をしているなかで、一時期は疲労困憊で倒れてしまったと言います。

彼女といえば『Apex Legends』との関係をすぐに思い出すファンも多いでしょう。彼女が倒れてしまった時期というのは2021年1月~5月のころ、ちょうど彼女が『Apex Legends』でダイヤモンド3まで登りつめ、ソロマスターへと初挑戦し始めた時期です。

当時のTwitterを見返してみると、折をみて1週間以上に渡って配信をしない休み期間を何度か挟んでおり、ゲーム配信そのものの頻度がグっと下がっているのが確認できます。結果ソロマスターチャレンジは失敗し、心配や残念がる声はもとより心無い野次も彼女に向けられるようになります。

それでもなお、信じて待ってくれるファンのために企画を成功させたいという気持ちが彼女を突き動かします。1年後となる2022年の年明け、さらなる成長を遂げた湊あくあが登場した際には、彼女のファンだけではなく多くのApexプレイヤーや視聴者の度肝を抜いたわけですが……今回はこの程度にしておきましょう。

彼女のなかにある不撓不屈の精神力は、ホロライブのなかでも随一の強さをもっていると言えるでしょう。

◆知られざる湊あくあ×恋愛シミュレーションゲームの間柄

このような流れからも分かるように、彼女だけに限らず、他ゲームをプレイすることも多いので決して「恋愛シミュレーションゲームをプレイする」頻度は多くはありません。

加えて前回の星街すいせいさんとテトリスと同じように、過去の配信については非公開になっていることも多いので、いま現在から確認するのも難しい部分が多く、この1~2年ほどで彼女を知ったファンにとっては、「湊あくあ×恋愛シミュレーションゲーム」といわれてもピンとこないかもしれません。

じつは湊あくあさん曰く、「いろいろなジャンルのゲームを遊んできましたが、一番最初にハマったのがギャルゲー」だったと語っており、「昔から私自身がラブコメやギャルゲーが好きなんです。もともとヒロイン側ではなくて主人公側に感情移入してました」と話しているほど、ラブコメやギャルゲーが彼女にとって重要なゲーム体験だったといえます。

彼女の配信でも、ギャルゲーの大家「Key」の『Summer Pockets』や『添いカノ~ぎゅっと抱きしめて~』『リプキス』をプレイしていたことがリスナーにバレてしまったこともあり、2020年以前には彼女が配信でプレイしていたことがTwitterからもうかがい知ることができます。いくつかのツイートを参照してみましょう。

時には、ユーザーの方が自主制作した「ギャルゲー世界に降り立った湊あくあ」にも反応してみたり、こういったところから彼女の嗜好性や理解度が伝わるかと思います。

◆主演・プロデュースで仕上げてみせた『あくありうむ。』が発売予定

そんな彼女が自身を主演させ、プロデュースも兼ねて仕上げた作品を発表するというのです。制作にあたったのはエンターグラム、PC版アダルトゲームの移植版を数多く手掛けてきたチームとの共同プロジェクトです。

年明けに驚きの一報がアナウンスされ、6月上旬には記者会見の場が設けられ、10月27日の発売を発表しました。

【公式OP】『あくありうむ。』OPムービー【Vo.湊あくあ】

8月27日にはプロデューサー・主演を務める湊あくあさん本人が先んじてプレイ配信をし、恥ずかしさを全開にしながら進めていきました。

【あくありうむ。】本人が本人を攻略するゲームやるってまじ?【湊あくあ/ホロライブ】

とある秘密を抱えた新人メイド「あくあ」が思い出の記憶を失ったご主人様(プレイヤー)と出会い、恋に落ちていくというラブストーリー。『ロミオとジュリエット』『カサブランカ』『ローマの休日』『伊豆の踊子』『タイタニック』などに代表される身分や階級の違いを取り入れた、まさにラブストーリーの王道を往くのが本作の導入部分になっています。

このゲームには湊さんのほかに、白上フブキさんと宝鐘マリンさんというホロライブの同僚も出演しており、ゲーム用にビジュアルがリライトされているのはもちろん、何より3人が演技しているというのも注目すべき点です。

普段は先輩・後輩という関係性である3人が、主人公の姉(当主)・先輩メイド・後輩メイドとして配役されており、冒頭部分のプレイ配信を見る限りビジュアルと演技含めてバッチリとハマっています。

一方あくあさんというと、「右下のソックリさん、落ち着いて」「なんかこのキャラ似てませんか?」などとリスナーからイジられつつ、プレイ配信中はずっと恥ずかしがっているような状態で、「演じた本人が演じた作品を見ている」というのは、やはり恥ずかしさが伴うのだと思い知らされます。

まるでエイプリルフールのネタをガチで企画化しました!と言わんばかりのノリですが、彼女の嗜好性や勢いを鑑みれば、その本気度が伝わってくるところでしょう。

「夢や好きなものがぎゅっと詰まった作品」と評したあくあさん、主演・プロデュースを両方を兼ねる恋愛シミュレーションゲームというのも前代未聞、前例がない作品ともいえます。ホロライブファンはもちろん、恋愛シミュレーションゲーム好きにとってもビッグタイトルとも言える注目すべき作品となっています。

3年ぶりのリアル開催となった「東京ゲームショウ」にも9月15日から18日にかけて「ハピネット ブース」にて出展予定であり、会場内随一の30タイトル以上の試遊ゲームタイトルのなかに、本作が選ばれています。
2022年10月27日にSwitch/PS4向けにリリース予定であり(PS4版はダウンロード版のみ)、現在予約受付中です。

「バーチャルタレント名鑑」過去記事はコチラ

《草野虹》

草野虹

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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