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メガドライブソフトやメガCDソフトを多数用意し、さらに「おまけ枠」の10本も加えた圧巻の60本を収録して登場する「メガドライブミニ2」。その発売日まで残り1ヶ月を切りました。
メガドラファンの視点から見ると、このハードは非常にお得度が高く、コストパフォーマンスに優れていることが分かります。しかし、こうしたお得な点は、パッと見では分かりづらいもの。
そこで、前回取り上げた『エイリアンソルジャー』に続き、今回は『ぽっぷるメイル』に注目しつつ、そのお得度へと迫ります。なお中古価格については、筆者が個人的に調べた参考価格に過ぎず、相場を保証するものではありません。また、いずれも記事執筆時点のものです。
■『ぽっぷるメイル』の中古価格が、「メガドラミニ2」とほぼ同じ!?
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お得度で最も分かりやすいのは、中古価格との比較です。当時発売されたパッケージソフトの中古価格が高ければ高いほど、「メガドライブミニ2」のお得度が浮き彫りになります。
今回の『ぽっぷるメイル』についてですが、実は本タイトルのバージョンは複数あり、最初にリリースされたのはPC版(PC-8801)。のちに、別のPC版(PC-9801)への移植を経て、「メガドライブミニ2」に収録されるメガCD版が1994年4月に発売されました。
その後も『ぽっぷるメイル』のリリースは続き、スーパーファミコン版、PCエンジンCD-ROM2版を発売。2000年代に入ると、携帯版やWindows向けなども出ましたが、当時だけでもかなり広く展開したことが分かります。
パッケージ版だけでも複数ある『ぽっぷるメイル』ですが、「メガドラミニ2」に収録されるのはメガCD版なので、今回はこちらの中古価格に絞ります。まず、中古品なども扱う駿河屋のオンラインショップでは、現在13,100円で販売中。販売価格=中古相場とは限りませんが、それでもひとつの目安にはなります。
そして、「Keepa - Amazon Price Tracker」でamazon上の価格推移を確認すると、10年前は3桁に収まる額での取引もありましたが、年月の経過と共に値上がり傾向に。2018年前後の激しい乱高下を過ぎた後、5,000円~8,000円の間で上下する動きを見せます。
そして2021年頃から中古価格が10,000円に届くようになり、年末から今年にかけて13,000~14,000円台に推移。現時点では、15,000円に近い中古価格で販売されていました。この価格帯は駿河屋との販売価格とも近しいため、現在の相場はこの辺りか、在庫という点を考慮してやや下がる程度でしょう。
メガCD版の『ぽっぷるメイル』をこれから遊ぼうと思った場合、対応ハード(当時のメガドライブ+メガCD)の調達を度外視しても、ゲームソフト代だけで10,000円以上かかります。ですが、「メガドライブミニ2」の価格は10,978円(税込)なので、『ぽっぷるメイル』1本分の負担だけで、残り59本のゲームも遊べる計算になります。どれだけお得か、改めて考えるまでもありません。
現物のパッケージ版には、コレクション欲を満たす効果もあるので、完全な代替とはいきませんが、「メガCD版『ぽっぷるメイル』をプレイする」という点に絞れば、「メガドライブミニ2」で遊ぶのが最もお得な手段です。
ただし、『ぽっぷるメイル』のPC-8801版やPC-9801版、スーパーファミコン版については、懐かしいゲームを数多く提供している「プロジェクトEGG」を利用すれば、各バージョンをお手頃価格で楽しむことも可能です。
しかしこちらを利用するには、対応しているPCが必須なので、PCユーザー以外にはかなり高いハードルになります。また、メガCD版の『ぽっぷるメイル』は「プロジェクトEGG」にないので、「メガドライブミニ2」のお得度はやはり揺るぎません。