『ウルトラ怪獣モンスターファーム』を先行体験プレイ!「かわいいわが子」と歩んだ育成日記【プレイレポート/インタビュー】

10月20日にリリースされるNintendo Switch用ソフト『ウルトラ怪獣モンスターファーム』のメディア向け先行体験会が実施されました。本稿では体験会のプレイ内容を「育成日記」として紹介しつつ、開発陣のインタビューをお届けします!

ゲーム Nintendo Switch
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。(C)円谷プロ(C)Bandai Namco Entertainment Inc.開発:コーエーテクモゲームスモンスターファーム:(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。(C)円谷プロ(C)Bandai Namco Entertainment Inc.開発:コーエーテクモゲームスモンスターファーム:(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved. 全 50 枚 拡大写真

『モンスターファーム』シリーズ久々の新作コンシューマータイトルにしてウルトラ怪獣との強力タッグ! リリースが発表された瞬間、その情報量の多さと強烈なインパクトで一発KOされた方も多いはず。

『ウルトラ怪獣モンスターファーム』は25周年を迎えるコーエーテクモゲームスの人気シリーズ『モンスターファーム』の世界観で、国民的特撮作品「ウルトラマン」に登場するウルトラ怪獣を育成する、どちらの作品においても「新しい」ことだらけの1本です。

本日はメディア向け体験会ということで、ウルトラ怪獣は好きだけど『モンスターファーム』シリーズは初プレイという筆者が、許された時間の限り実際に怪獣育成にチャレンジしたいと思います!

記事の最後では、バンダイナムコエンターテインメントの又野健太郎さん、本作の開発を担当されたコーエーテクモゲームスの藤田一巳さんヘの、「ウルトラマン愛」そして「モンスターファーム愛」あふれるインタビューをお届けします!

▲『ウルトラ怪獣モンスターファーム』ブリーダー生活体験PV

◆4月:ウルトラ怪獣第一号(チュートリアル開始)

『ウルトラ怪獣モンスターファーム』の目的は『モンスターファーム』シリーズと同様、怪獣を育成して「新人」から「名人」へとランクアップしていくことです。

怪獣が現役でいられるのはおよそ3年から4年。1度に育成できるのは1体までで、引退したら別の怪獣を育成することになります。

『モンスターファーム』シリーズでは寿命を迎えていましたが、本作では引退となり死なないところが嬉しいポイントです。

▲物語の舞台となる「ラトゥール島」。プレイヤーが派遣される「カネゾーファーム」があり怪獣の修行の地でもあります。

プレイヤーは新人ブリーダーとなり、カネゴンの「カネゾー」が祖母から引き継いだという「カネゾーファーム」へ派遣されることになります。しかしその前にやることが……。ブリーダー協会へ行って受付を済まし、街にある「再生の祭壇」でパートナー怪獣をお迎えしなければなりません。

▲ブリーダー協会に立ち寄ってまずは挨拶。そしてプレイヤーネームを「インサイド」で登録しました。
▲『モンスターファーム』シリーズでおなじみの「ホリィさん」がサポートとしてついてくれることに!『モンスターファーム』初プレイの筆者でも知っているキャラクターです。

本作で怪獣を手に入れるにはいくつか方法があります。

第1は「追憶板」を読み込むこと。「追憶板」とはNFC機能を有する非接触型機器のことを示し、具体的には交通系ICカード、社員証、ウルトラメダルなどが当てはまります。

第2は楽曲検索をすること。CDを読み込んでモンスターを入手する『モンスターファーム』の伝統的システムで、本作では楽曲検索するだけで怪獣が入手できます。

第3はコード入力。玩具「ウルトラディメンションカード」の怪獣デザインのものに記載されている「UMF Code」を入力することで特定の怪獣を入手できます。

第4は季節ごとに受け取ることができる無料支給の怪獣。

そして最後に図鑑を用いた再生です。過去に入手したことのある怪獣は図鑑に登録され、以後図鑑から選んで再生することができます。

本作では古代の「円盤石」に怪獣が封じられているという設定となっており、上記さまざまな方法で怪獣を「再生(入手)」させ育成します。

▲街には祭壇の他にも色々なお店が。
▲再生の祭壇に到着。さっそく育成第1号怪獣をお迎えしましょう! ところで対応してくれるサントさんの衣装はもしや科特隊のカラーリング……?

せっかくなので交通系ICカードから怪獣を再生しようかと思いましたが、ここは『モンスターファーム』シリーズ初プレイの身。伝統的な楽曲検索で第1号を誕生させてみました。

▲キターーーー(゜∀゜)ーーーー!! ベースとなったエレキングは『ウルトラセブン』の人気怪獣。カラーリングや模様は初代『ウルトラマン』に登場したゴモラのイメージです!

名前は「もやし」に決定。これが筆者のパートナーです。

なお登場する怪獣は、おなじみの怪獣が25種類以上、本作のためにデザインされた合成怪獣(能力や特徴を受け継いだウルトラ怪獣)を含むとなんと200種類以上! あなたの元へは誰がやって来るのでしょうか?

▲「もやし」の初期能力値。

「もやし」とともに派遣先の「カネゾーファーム」へやって来ると、いよいよ育成のスタートです。

育成は「第1週」「第2週」といったように週単位でゲームが進行。つまり1ヶ月で4回行動ができる計算です。プレイヤーはその間、トレーニングで怪獣を鍛えたり、休養を取らせたり、大会に出場したりします。

▲カネゾーファームに到着! 自然豊かで怪獣が動き回れるくらい広大です。桜もきれいだ……。
▲ファームの持ち主である「カネゾー」さん。ホリィさんとともにプレイヤーを支えてくるサポートキャラクターです。
▲育成の第1歩は「食べること」から! 毎月、第1週にその月に与えるエサを決めます。食べるエサと調味料により、体調、機嫌、プレイヤーに対する甘えなどが変化します。
▲島の中から場所をひとつ選んでトレーニングを開始。結果は「大成功」「成功」「失敗」「サボり」の4段階。場所とトレーニング方法で鍛えられる能力が変わります。
▲キヌタ海岸にて魚獲りのトレーニングを実施!  怪獣によってトレーニングの得意・不得意が異なります。
▲体調が悪いとケガをしやすくなるので要注意。そんな時は思いきって休養するのが一番です。「もやし」が「zzz……」と気持ちよさそうに寝息を立てていますね……。
▲休養した際に夢を見たという「もやし」。内容は「小さくなって人間と同じ生活をする楽しい夢」とのこと。この時点ですでに「わが子」がかわいくて仕方ありません。

◆5月:来たのは誰だ!?(同期ブリーダー「メイ」登場)

▲月はじめということで、5月はまずエサ決めからスタート。おいしそうなエサが入ったコンテナを前に「もやし」も目をキラキラさせています。

ホリィさんやカネゾーさんに色々と教わりながらトレーニングをしていると、同期の新人ブリーダーでこの島のお嬢さまという「メイ」がファームを訪ねてきました。

彼女のパートナーは初代『ウルトラマン』に登場した「ダダ」。名前を「カスミ」といいます。どうやらメイは挨拶代わりに力試しをしたい様子……。

▲こちらが同期の「メイ」。「カスミ」と名付けた怪獣ダダを連れての登場です。
▲対戦前の能力比較。これなら負けることはないでしょう。
▲バトルは左側がプレイヤー、右側が対戦相手という配置。LRボタンで近づいたり距離を取ったりして、その間合いに応じた技を任意で繰り出します。ターン制ではないので連続で攻撃することも可能です。
▲結果は時間切れ。残ライフ率で「もやし」が勝利しました。

メイと力試しをした後、またしばらくトレーニングをしていると、今度はブリーダー協会の受付にいたジュリアーノさんが修行の案内でやって来ます。

修行とは他のブリーダーに1ヶ月間、怪獣を預けて鍛えてもらうというもの。プレイヤーはまだ知り合いのブリーダーがメイしかいないため、今回は彼女に預けることになります。

▲ジュリアーノさん登場。ジュリアーノさんの衣装ももしや科特隊カラー?
▲メイさん、「もやし」のことをよろしくお願いします!
▲第1週は「走り込み」、第2週は「ガマンくらべ」、第3週は「見切り訓練」、第4週は「技の特訓」。それぞれパラメーターがアップしました。
▲怪獣にはグレードがあり、「もやし」は現在グレードE。公式戦で勝利するとグレードがアップするだけでなく、他のブリーダーに認められて修行をつけてもらえるようになります。

修行から戻ってきた「もやし」は、特訓の成果でさらにたくましくなっていました。

ジュリアーノさんによれば、公式戦に出て怪獣のグレードを上げれば、ライバルのブリーダーに認められてメイ以外にも修行に出せるようになるとのこと。

ならば「もやし」の最初の目標は、6月第4週に開催される「Eグレード公式戦」! めざせ優勝!!

◆6月:対戦者を討て(Eグレード公式戦出場)

6月の目玉は第4週に開催されるEグレード公式戦です。大会形式は出場4体の総当たり戦。賞金は50,000ゴールドです。大会はそのほかトーナメント、団体戦、シングルバトルがあり大会によって異なります。

▲「もやし」もメラメラと闘志をたぎらせています!
▲様々な大会が開催されるという闘技場。
▲画面下の帯状の表示がカレンダー、左側には6月第4週に開催される大会が一覧になっています。各大会は予約しておけばホリィさんが知らせてくれるので忘れず出場できます。

Eグレード公式戦は「もやし」を含む4怪獣の総当たり戦。勝利すると星取表に勝利アイコンが表示されます。できれば全勝したいですね!!

▲ファンファーレが鳴り、ついに公式戦開始!
▲こちらが出場怪獣と星取表。
▲初戦の相手はバルタンゴモラの「アイアンホーン」。初代『ウルトラマン』に登場したゴモラをベースに、バルタン星人を思わせるカラーリング&模様を施した合成怪獣です。
▲「もやし」の攻撃がヒット!
▲結果はタイムアップ。残ライフ率で「もやし」の勝利です。
▲次の相手はガンダーの「ヒエール」。ガンダーは『ウルトラセブン』に登場したオリジナル怪獣で合成怪獣ではありません。
▲中距離攻撃の「尻尾攻撃」がまたしてもヒット! 今回はKO勝ちでした。
▲最後はエレキングベムスターの「オセロ」。エレキングと『帰ってきたウルトラマン』に登場したベムスターを合体させた合成怪獣です。
▲危なげなくKO!

3試合を終えて「もやし」はなんと全勝! 無事にグレードDに昇格し、当面の目標を達成したのでした。

▲最終結果。勝利アイコンがきれいに揃っていて嬉しいですね。
▲見事優勝! ウチの「もやし」も大はしゃぎです。
▲そして無事にグレードDを達成!

◆さらば「もやし」(その後の育成要素)

3ヶ月のプレイでグレードDを達成しましたが先はまだまだ長いです。そこで時間が許す限りゲームを進めてみました。

はじめに開放されたのは調味料の要素です。エサはこれまで任意のものを選ぶだけでしたが、調味料を加えることでさらなる効果アップが見込めます。

▲調味料を加えると怪獣の好みの味にできます。また調味料によっては疲労を回復させる効果もあるとか。
▲ウチの「もやし」も大満足です。
▲街のクッキー屋さんへ行けるように!
▲クッキーを怪獣に食べさせると、パラメーターがアップしたり新たな特徴を付与したりすることができます。つまり強化施設ですね。
▲トレーニング場所に野良の怪獣が出現することも。

そうしているうちに先行体験会の時間が終了。7月第4週までプレイした結果、わが家の「もやし」はここまで成長しました。

先行体験会なので仕方ありませんが、ともに喜び、トレーニングをし、夢を語ってくれた「もやし」と別れるのは後ろ髪を引かれる想いでした。

筆者は今回が『モンスターファーム』初プレイでしたが、操作やシステムで特に悩む部分はなくサクサクと進めることができました。

これからどんどんと新たな機能が開放され、さまざまなことができるようになるとさらに育成が面白くなってくるでしょう。

次ページ:『プロデューサー陣が語る「ウルトラ愛」の結晶』インタビュー

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《気賀沢昌志》

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