『ペルソナ』は主人公もカッコいい! 「キタロー」「番長」「ジョーカー」の魅力にシビれ、リマスターの再会を待とう

リマスター版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』が発売され、来年1月19日には『ペルソナ3 ポータブル』と『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』もリリース。名作たちの新たな装いを記念し、各作品の主人公について迫ります。

ゲーム 特集
『ペルソナ』は主人公もカッコいい! 「キタロー」「番長」「ジョーカー」の魅力にシビれ、リマスターの再会を待とう
『ペルソナ』は主人公もカッコいい! 「キタロー」「番長」「ジョーカー」の魅力にシビれ、リマスターの再会を待とう 全 23 枚 拡大写真

■地味な装いの裏に、“反逆の意思”を持つクールな怪盗「ジョーカー」!

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の主人公は、これまでのふたりとは異なり、作中のコードネーム「ジョーカー」が、通称としても使用されています。名前以外に主人公を称した言い回しが既に存在していたため、ファンがそのまま使う形となりました。

「ジョーカー」も転校をきっかけに私立秀尽学園に訪れますが、その理由は「キタロー」や「番長」と全く異なり、理不尽な大人の振る舞いを勇めようとした結果、暴行事件に仕立て上げられ、その逮捕歴が響いて退学。新たな受け入れ先として、私立秀尽学園に通うことになる──といった背景を持ちます。

こんな出来事が直接振りかかれば、「ジョーカー」が大人に不信を抱くのも当然の話。大人の身勝手な理不尽に立ち向かい、欲望に染まった人間が心に描く「パレス」へと忍び込み、象徴となる「オタカラ」を盗み出す物語が『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』で描かれます。

「ジョーカー」の見た目は、一見すると無害そうなメガネ男子。今時の高校生らしく、目立つほどの陰気な雰囲気こそないものの、大人しくか弱そうに見えます。正直、筆者も初PVでその姿を目にした時、「これが今回の主人公か……あんまりピンと来ないな」と見くびりました。ですが、パレスに侵入する「怪盗姿」を見るや否や、掌を返して評価が爆増。仮面をつけたクールかつピカレスクな雰囲気に、一瞬でヤラれてしまいます。

大人しそうな見た目と、内に秘めた感情の激しさ。そのギャップの大きさは、歴代主人公と比べてもトップレベルかもしれません。そのダーティな裏表を使い分ける大胆さに加え、他人の痛みを無視できない優しさ、無力に歯噛みし前に進むことを止めない強さが、プレイヤーの心を虜とします。

オタカラを盗む行為は、人の精神に大きな影響を与え、悪人を改心させるほどの効果があります。それは、強制的な人格操作でもあり、明らかに問題があります。しかし、立場や権力に守られた悪人は、法律や正義では裁かれません。

周りの大人が「悪」を見過ごすのであれば、苦しむ被害者を救うには、この道しかない──その「反逆の意思」だけが、弱者を救う唯一の手段だ。そう信じて突き進む「ジョーカー」からは、机上に過ぎない正論では太刀打ちできない逞しさが感じられます。

また、彼自身が持ち合わせている素質の高さは、怪盗という裏の顔を忍ぶ日常生活を通して大きく開花。進学校で高順位に食い込む学力、潜入を手助けするキーピックなどを製作する器用さ、アングラな方面に身を置く人物との絆すら得る信頼感など、「番長」とは違った意味の百戦錬磨な人間性を持つ人物に成長します。

平凡な日常に埋没している風に装いながら、悪人の心を手玉に取り、誰も成しえなかった改心という成果を生み出す「ジョーカー」。何者にも屈しない「反逆の意思」でペルソナを使いこなす、冷静沈着で怪盗団のリーダーを務めるその姿は、スタイリッシュの一言に尽きます。


「キタロー」「番長」「ジョーカー」といった面々の特徴や魅力に迫りましたが、これはあくまで俯瞰的な一面。その内面へと踏み込めば、さらなる魅力や、隠された背景などを知ることができます。

しかし、それは本編を遊んだプレイヤーだけの特権。以前は、アクセスが難しい作品もありましたが、リマスター版が登場すれば、スイッチやPC、Xbox Series X|Sなどで『3』~『5』をプレイできます。まずは、10月21日発売の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』で学生と怪盗の二重生活を楽しみつつ、『ペルソナ3 ポータブル』と『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のリリースをゆっくりと待ちましょう。


ペルソナ5 ザ・ロイヤル - Switch
¥6,282
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ペルソナ5 ザ・ロイヤル - PS5
¥6,282
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《臥待 弦》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース